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寝台特急37列車で行くスンガイコーロク経由深南部国境を巡る旅(その1)

バンコクからスンガイコーロクへの旅路は、

あちらを見てください。

こちらでは、タイ深南部を旅行する上で知ってほしい話をします。

海外安全情報(いわゆる外務省の渡航情報)

これを見ると、ラオスが真っ黄黄(一部みかん色)、タイもところどころ黄色や橙色があるのが分かります。

2018年04月19日時点のタイの安全情報

レベル3 渡航中止勧告
レベル2 不要不急の渡航中止
レベル1 十分注意

【危険レベル】
●ナラティワート県,ヤラー県,パッタニー県及びソンクラー県の一部(ジャナ郡,テーパー郡及びサバヨーイ郡)
レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)。(継続)
●ソンクラー県(ジャナ郡,テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●プレアビヒア寺院周辺地域(タイのシーサケート県とカンボジアのプレアビヒア県との国境地域)
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
●首都バンコク
レベル1:十分注意してください。(継続)
●スリン県の一部(パノム・ドン・ラック郡及びガープ・チューン郡のカンボジアとの国境地域)
危険レベル解除
【ポイント】
●タイ・カンボジア間の国境の一部では,過去に両国軍等の衝突が発生しましたが,近年は沈静化しているので,危険レベルを引き下げ,また解除します。ただし,プレアビヒア寺院近辺への渡航については,最新の関連情報を入手した上で判断してください。
●タイ南端のマレーシア国境付近の地域は,分離独立を標榜するイスラム武装勢力による襲撃・爆弾事件が頻発しているため,当該地域にレベル3または2を継続して発出しています。
●バンコクや中部リゾート地等においても爆弾事件が発生しているほか,反政府デモや集会が治安当局との衝突に発展する可能性があるため,十分注意してください。

バンコクの十分注意ってなんでやねん。
プレアビヒアの十分注意は分からんでもないが、実際プレアビヒア寺院はタイからの立ち入りが出来なくなって久しいし(実際に現地へ行ってみた)。
寺院への入口(暫定国境線)にはタイ王国軍兵士が屯っていて、監視用の双眼鏡でプレアビヒア寺院を見るスタイルになっているので、危ないとは全く感じませんでした。

深南部は渡航中止なんて吐(ぬ)かしているが、自分で考えましょう

そして深南部4県ですが、レベル2とか3とかなんでやねん!

(1)タイ南部4県(ナラティワート県,ヤラー県,パッタニー県及びソンクラー県の一部(ジャナ郡,テーパー郡及びサバヨーイ郡))
  :「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)。」(継続)
  南部地域にはタイからの分離独立を標榜するイスラム武装勢力が存在し,これまでに同集団によるとみられる襲撃,爆発事件が続発しており,死傷者は,軍・警察関係者,教員を含む公務員やその他一般市民,外国人まで広く及んでいます。なお,2004年から2016年までに6,850人が殺害され,12,547人が負傷しています。
 つきましては,これらの地域への渡航・滞在,及び同地域を通過してのマレーシアへの越境等は,どのような目的であれ止めてください。
(2)ソンクラー県(ジャナ郡,テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
  :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続) 
  ソンクラー県の西部では,ジャナ郡等のある東部と比して,情勢は落ちついています。ただし,2017年には銃撃による死傷者が出ている他,バイクや自動車に仕掛けられた爆発物による爆弾事件が,過去にもホテル付近,商業施設,コンビニエンスストア等で発生しました。
  つきましては,この地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には,特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとって下さい。

って書いてありますが。死傷者のほとんどがいわゆる公僕で、爆発事件で巻き添え喰らったツーリストは存在するのですが、そんな数はごく少数です。
ツーリストが死ぬ可能性あったのは、最近一年で言うと、ヤラー市の市場で爆発して3人死亡した事件くらいです。

Newsclipの深南部特集記事が、

外務省の腐った情報より参考になりますので、これを読んでから渡航の是非について考えましょう(自分的には渡航は問題なしです)。

ラオスの件も一言言いたいんだけど、タイよりはまともなこと書いてあるから、ここでは取り上げません。

自己責任論と自己責任は全く別物

海外旅行というものは基本的に自己責任。それ以外はありません。むしろ薄気味悪さを感じるのは『自己責任論』を話題にする社会とそれを抑えようとしない国家の存在です。日本という国は、海外に出た日本人を保護する能力は脆弱です。それをごまかすために『自己責任論』がある気がしてなりません。
 一時、日本にいる外国人が死亡したときの対応に、何回か立ち会いました。大使館員が来て、迅速に対応するのがアメリカとイラン。海外にいる自国民の保護という面では、アメリカはかなり高い。でも、国内で自己責任論は論議されません。以前、海外で死亡した日本人の遺体引き取りに向かいましたが、助けてくれたのはアメリカ大使館。日本大使館は棺ひとつありませんでした。
 国際化の時代と言われますが、アメリカやイランなど自国民保護能力が高い国はごくわずか。それは戦争とも関わることで、一概に高く評価できるものではありませんが。一部の国を除き、自国民保護能力に大差はありません。そのグループに日本も入ります。しかしそういう国で自己責任論が語られるという話は聞きません。自己責任論が語られる先には、日本という国家の保護回避の意図を感じます。
 自己責任は当然のこと。被害に遭った日本人を国家が保護するのは当然のこと。その能力に違いはあっても、それがスタンダードです。自己責任論に発展する国や社会がいびつだと思います。(#09 バックパッカーの旅と「自己責任」〈前編〉より

と下川裕治氏も言っているが、まさにその通りで。

テロで死ぬ確率、天変地異で死ぬ確率、交通事故で死ぬ確率

タイ深南部が危ないからって、死んじゃったらそれまででいいじゃないか!
(タイの場合、交通事故で死ぬ確率の方が全然高いよ)
自己責任論みたいなウンコなこと言わずに、自己責任で行きましょう!

ベトンへ行ってきます


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