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未婚、独身、子なし女は人間的に未熟なのか

アラサー女の最近もやもや考えること。

職場で後輩女子のお子さんに急遽熱が出て早退することになった。

私は「大変だね、後は任せてくれ!」と送り出した。

内心、他の人の仕事まで手を回す余裕があるかと言えば嘘になる。もちろん余裕を作れるよう日々生産性を上げたいし、励んでいるつもり。

だが、両手を上げてウェルカムかと言えば…グッ。
後輩よ、こんな先輩ですまない…。

精一杯頑張る傍ら、大変だろうなと彼女のことを思った。

子供は一人では生きていけない。世話をしてくれる人がいて初めて育つのだ。

後輩女子はお母さんという役目もあり、会社員という役目もあり、妻という立ち位置もあり、日常の中でその役割を果たしている。

私は一人で自分の世話だけしていれば良いので、彼女のことを考えるとすごいなと思うのだ。

そして、同じようにやり遂げた自分の母親のことも、またすごいなと尊敬するのだ。

母が私と同じ歳だった時にはすでに小学生の子供もいて、保育園の迎えや学童の迎え、共働き&ほぼワンオペ育児でやってきた母の小さな猫背気味の背中を私は尊敬してやまない。

私は一人だ。
自分だけの世話をすれば良い。

もっと正直に言うと仕事なんて自分の代わりはいくらでもいる。雇われの雇用社員なので私だけにしかできない仕事ではない。

もちろん意義を持って取り組めば自分次第で如何様にもやる気はつくれる。自分を鼓舞できるが、やっぱり「自分にしかできない」という過信は自分の身を滅ぼす(と思っている)。

私は母ではない。妻ではない。相棒(パートナー)でもない。愛するペットもない。

そして、この一人を悲しんでるわけでもない。

一人の生きやすさも大好きなのだ

でも、自分の家庭を持っているわけではない。

毎日、いってらっしゃいと送り出した後、「ちゃんと学校行っただろうか」とか「事故にあいませんように」と誰かを心配して気を揉むこともない。

家族が体調を崩せば「辛かろうに。早く治りますように」「しんどいね、代わってあげたい」と真に労ることもない。

一人だから。

もちろん遠く離れた地に住む家族に何かあれば気にかけるし、心配にもなるがここでいう心配は日常的に共に生活をしていて、守るべきものがあって、、の話。

そんなことを考えていると、そういう経験がない自分は人間的に経験が浅いのだろうか、と考え始めた。

社会でも一家の大黒柱になって一人前、とか。結婚して家庭を持って一人前、とか。古いけど消え去ってはいない。

家族を持つ、配偶者を思いやる、子供を育てる、子供を叱る、自分を叱る、自分の手で人を育成する。

これらが出来ていないと一人前じゃないんだろうか?

年上の女性から言われた。

「noneさんも早く産まなきゃね。赤ちゃんは可愛いわよ」

確かに。赤ん坊は見ていると頬が緩むほど可愛い。可愛いけど。

産んでいない私はまだ第二ステージに進めていない初級のプレイヤーなのだろうか。

結婚して、家庭を持って初めて一人前なのだろうか。

守るものができて初めて一人前なのだろうか。

仕事を頑張りたくても、女は頃合の良い歳になると結婚、出産、と職場から離脱するものと思われている節がある。

特に上の世代には「どうせ結婚してすぐ出産しそう」と思われて程よい枠(産休や育休を取っても影響がない職場)に異動させられそうな不安もある。

「いえ、私は一生独身の予定です!ガンガン働きます!もっと身を削れます!」と大きな声で言えばこれまた変な目で見られる。

そして、家庭を持っていない、家族を作ったことがない未経験の人間に対する偏見はゼロではないように思う。

(もちろん所帯持ち全員が優良というわけではない。家庭を持っても崩壊に導く人も問題を起こす人もいるだろうし、逆に独身でもそんな経験の差なんて微塵も感じさせない人はたくさんいると思う)

ただ、自分でも納得いくほどにその経験の差はある、と感じるからこそ、こんな考えに至るのだろう。

人生経験ってなんだろう

何が良い、何が悪い、というわけではないのにこんなにももやもやするのはどうしてだろう。

生きたいように生きれば良い。子供が欲しけりゃ望めば良い。一人が良ければ、独身であれば良い。

誰も咎める人はいないはずなのに。 

このもやもやが少し、胸の奥で突っかかってるんだよなあ。

結局は考えようなのか。落とし所なんてないのか。
ああ、もやもやするなあ。

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