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なぜ教育実習生の授業はつまらないのか

こんにちは。はじめまして。

友人やバイト先の先輩からは、ノモちゃんと呼ばれます。どうぞよろしくお願いします。

来週から高校での教育実習が始まる予定なので、参加するにあたって教育実習について考えてみることにしました。

私が親や友人に「教育実習に参加するんだよね」と話すと、大抵の人は「教育実習生ってバカにされがちだよね」とか「教育実習生の授業ってつまらなかったね」と言われます。面白くはなかったけど、二言目にそれ言う?

確かに教育実習生の授業は自分自身も聞いていなかったなと思います。でも学校の授業を実習生のために充ててもらって生徒さんの時間ももらって、タメにならない授業をするのは申し訳ないなと思うところが本心。

そこで、親の世代から続く”実習生の授業つまらないループ”を脱却するために、どうやって授業がつまらなくなり得るのかについて私なりに考察してみます。

実習生の授業もテスト範囲に含まれているはずなのに、教師の授業と異なる点は大きく分けて2つ考えられます。

まず1つ目は授業自体のクオリティの差。教員の先生方は、何年もかけて何回も授業をして授業の改善をしているから、小噺や話し方のクオリティが高くなります。その授業を実習生が引き継いで、同じ授業の構成で授業をしてみても、クオリティは低くしかならないのは必至ですね。ウーバーイーツ(食べ物の宅配)が売れてるから、食べ物の宅配ビジネスをやってみよう!と始めてみても売れないのと同じ。

クオリティに関してはアマチュアの生徒がプロの先生に実習中の数日で勝てる方法が見つからないので、授業の構成を工夫する必要がありそうです。

私の教える予定の科目は英語で、教えるクラスには留学経験のある生徒さんがたくさんいる予定なので、例えば早く演習問題が終わった生徒さん用に英字新聞の翻訳問題を出してみるとか(私の高校生時代の勉強法)。本当は、英語小説を分割して毎授業読んで、実習の最後に小説の映画版をクラスみんなで観るっていうのもやってみたい(大学の映画論の授業はこんな感じ)。

2つ目は教壇に立つ人間との関係性の差。教育実習生は、プログラム的に2~3週間程度しか学校に実習に来ないので、付き合いが学校にいる間ずっと続く教師とは生徒との関係性が異なります。長い付き合いになりそうだなと思う人と、”来月にはもういなくなる人”とだったら付き合い方も変わりますよね。だから「来月にはいなくなる実習生の授業なら聞かなくてもいいや」と思われてしまうことがあるわけです。

この点に関しても、改良できそうですね。まず「教師の見習い」としてのイメージの実習生だと生徒さんは見向きもしないので、実習生のキャラクターづくりが役に立ちそうです。高校生はまだ大学には進学していないので、「受験体験や大学のことについて教えてくれるひと」だったり、「高校生という束縛から抜け出してサークルや個人的な活動で面白いことをしてるひと」だったりといったキャラクターの人が授業をしにきたというブランディングで、少しは生徒さんの気を惹けそうです。

キャラクターづくりの他には、密なコミュニケーションが挙げられます。”密”というだけで変な雰囲気でますね。教壇は、生徒にとって物理的には近いようで画面上にいる人のように遠い存在でもあるので、生徒さんにとって精神的にも近い存在になっておくことで興味をもってもらえるんじゃないかと思います。私の学校では3週間のうち、1週間目は授業の見学だけをするのでこの期間が生徒の方々とコミュニケーションをとるチャンスですね。

これらの点を踏まえて、私も教育実習に向けて準備していきます。全国の教育実習を終えた皆さん、アドバイスや応援のメッセージありがとうございます!これから教育実習を迎える大学4年生の方々、共に奮闘していきましょう!!