なぜ風呂に入っているとアイデアが浮かんでくるのか
「何かいいアイデアはないだろうか」
と必死に考えても
なかなか思いつかない。
考えれば考えるほどドツボにはまっていく。
最後には「今日は調子が悪い」と
考えるのをやめる。
あきらめて風呂に入る。
なんとなく先程のことを
もう一度考えてみる。
プカプカと泡のごとくアイデアが思い浮かぶ。
という経験はありませんか。
これには科学的な理由があります。
まず、アイデアとはどのように生み出されるのか。
ジェームス・W・ヤング氏の著書『アイデアのつくり方』の一文を紹介。
アイデアを生むための二つの原則
①アイデアは古い要素の組み合わせであり、それ以上でもそれ以下でもない。
②古い要素から新しい組み合わせをつくる能力は、おもに関連性を見極める能力によって決まる
つまり、アイデアとは
過去の記憶のなかの情報を組みあわせて新しいものを創るということです。
これは簡単なことではありません。
その時の状況や脳のコンディションにより大幅に左右されます。
このことをふまえ、
風呂でアイデアを思いつきやすい理由を2つ紹介します。
①デフォルト・モード・ネットワーク
脳科学に「デフォルトモードネットワーク」という用語があります。
人間は必死に何かに集中しているときより
何も考えずボーッとしているときのほうが脳が働いている
というものです。
意外なことに、
本読んだり勉強をしているとき頭はそれほど使われていないのです。
人間の脳はある作業に集中していると、
その作業に使われない脳の部位は休んでいます。
反対に、何もしていないときは
車のアイドリングのように
脳が活発に動いている状態になります。
②リラックスと緊張
人間はリラックスしているときのほうが、
緊張しているときよりもひらめきやすくなります。
緊張していると頭が固くなり、新しいことを考え出すよりも、目の前の問題に対しての素早い解決策を探してしまいます。
目の前の危険に対して、
「わざわざ新しいアイデアを考えている場合ではない」という本能が働くのです。
一方、リラックスをしているときは、
周囲に危険がないという心の余裕があります。
この余裕によって普段は考えないようなことを考えることができます。
以上の2つの理由により
必死に何かを考えているときより、
風呂に入ってボーッとしているほうが
アイデアを思いつきやすいことがわかります。
「風呂」は一つの例にすぎません。
他にも、
・布団の中
・散歩中
・乗り物で移動中
・トイレの中
など、
何かを必死に考える必要のない状況こそ
アイデアを生み出すチャンスがあります。
何も思い浮かばず頭が煮詰まってしまったら、
一旦考えることをやめて、
リラックスしたときに再び"なんとなく"考えてみると
いいアイデアが思い浮かぶかもしれません。
脳の潜在意識が勝手に新しいことを考えてくれます。
あとは、
せっかく思いついたアイデアを忘れないようにしたいですね。
最後に、アイデアを思いついた時に便利なメモ道具を紹介します。
・防水メモ帳
・防水ペン
・電子メモ帳
これらを活用してアイデアをためていき、
その中から良いものをピックアップする。
それらを形にして、
どんどん新しいものを生み出していきましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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