見出し画像

秦野市「大山」ハイキングとヨーロッパでの登山の思い出


せっかく秦野にいたので、昨日は大山にハイキングに出かけてきた。ADDress鶴巻温泉A邸からは1時間ほどで行けてしまう距離である。

一人なのでサクサクと登り、頂上でお昼を食べ、たまに適当な場所で座禅を組んだりしながら、またもくもくと降りる。残念ながら霧で景色は見えず、紅葉も(下の方以外は)ほぼ終わってしまっていたのだが、久しぶりに自然の中で身体を動かして心身ともにリフレッシュされた。

画像1

画像2


私はつい数年前まで超がつく運動不足だったのだが、思えば去年チャリ旅をはじめられたのも、元を辿れば日帰りの軽いハイキングがきっかけだった。


2019年3月 スペイン モンセラート

チェコで知り合ったイロイとカタルーニャで再会し、彼の車でモンセラートに出かけた。山というより不思議な形の岩がたくさん立ち並ぶ、変わった場所。私が息を切らしていると「小学生の頃は従妹たちと走って往復していたよ」とからかわれる。お昼には、彼の田舎で作ってる自家製ビールや、チョリソーを振る舞ってくれた。それほど標高はないので、頂上から街がきれいに見渡せ大喜びした。旅にアウトドアを取り入れるのもいいなと思わせてくれた一日。

画像4



2019年4月 フランス カランク

次に訪れた街マルセイユでもさっそくバスを乗り継いで国立公園に出かける。美しい絶壁と、その下にある透き通った水を見て、自然の偉大さに息をのんだ。反対側を歩く人々がアリのように見えて、人間というちっぽけな生き物が、結束力と粘り強さだけで大自然を制覇してしまうことに感動と恐怖を覚えた。景色の前で日向ぼっこしながら読書をする。

画像5



2019年5月 ハンガリー ヤーノシュ山

「ハイキングに行くか悩んでるんだ~」と言ったら「よしじゃあ一緒行こう!」と引っ張り出してくれたハンガリー人のダビデ。ポケットナイフと食材を持って、ブダペスト市内からトラムで向かう。見晴台から街を眺め、サンドウィッチを食べながら社会問題や人生観や夢の話をした。下山する途中で巨大なきのこをみつけ、大興奮しながらリュックのパソコン用ポケットに差し込む彼の姿は、今でも思い出すと吹きそうになる。ホステルに帰ってハンガリー料理の作り方をいろいろと教えてくれた。
(半年後に、ダビデはアルコール依存症で施設に入ったことを聞かされた。彼が今どこでどうしているのかわからない。)

画像6



2019年6月 フランス・スペイン ピレネー山

ハイキングを何度か経験して自信がついたので、旅の大先輩キーレンにサンティアゴの巡礼(5週間の徒歩旅)に誘われた時、YESと即答した。最初の難関、ピレネー山を歩きながら「あそこ!野宿にいいねえ」「テントがあったら今すぐここに張りたい!」などと私とは全く違う目線で語る彼。そんな気軽なものなのか、と初めて野宿を意識しはじめたきっかけだった。キーレンと時間を過ごすうちに、チャリ旅をする決意がゆっくりと固まっていった。

画像7



2019年11月 クロアチア メドヴェドニツァ山

4か月のチャリ旅を終え、再びバックパッカーに。ザグレブのホステルで出会った3人とハイキングに出かけた。雨上がりの泥んこ道を歩きながら、時にはワイワイと話し合い、時には静かにもくもくと進んでいく。あの日は紅葉が本当にきれいだった。ホステルや都会の喧騒にもまれて気疲れした心を、凛とした山の空気や、鳥や川の音が浄化してくれるようだった。

画像8


帰国からしばらくハイキングはしていなかったが、今回大山を登って、ヨーロッパで体感した運動の力や自然の力を再確認した気がする。もっと生活に取り入れてみよう。


2020年12月14日 神奈川県相模原市より
もえん

**********

Thanks for visiting!

ノマド翻訳家のもえんです。
チャリでADDressの拠点をホッピングしてます。定住しない暮らし、哲学・思想、言語学・語学、好きな言葉についてぽつぽつと発信してます。

Note / Twitter / Instagram / Stand.fm

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?