#2 アルゼンチン人のノマドカップルが考えるデジタルノマドに必要なスキル

Nomad Universityへようこそ！

世界を旅するデジタルノマドのあきな（@beakinaself）です。

わたしは旅の途中で出会った世界中のデジタルノマドにインタビューして、彼らが旅の途中で遭遇した「とんでもない体験」や「おもしろい体験」などをお伺いしています。彼らの非日常体験はとってもおもしろいので、興味あるひとはぜひこの記事を読み進めてくださいね。

前回の記事では、アルゼンチン人のデジタルノマドカップルのセバスチャンとセシリアに、旅先として東アジアを選んだ理由を伺いました。故郷であるラテンアメリカから遠く離れた地を旅にした理由は、東アジアにこれまで行ったことがなくネットで調べた情報しか持っていなかったから。そうと決めてからどのようにふたりが準備を進めていったか話をしてくれました。

第2回目の連載である今回は、一体どんなスキルを持ったひとがノマドワーカーになることができるのか質問してみました。旅を始める前からたくさんのスキルを持つ「ハイスペック人材」としてノマドワーカーになることを決意したのでしょうか？

ふたりがノマドワーカーになるにあたってどのような準備をしてきたのか聞いてみました！

本インタビュー記事では、7回の連載でお届けしています。

#1 東アジアを旅しようと思った理由
#2 ノマドカップルが考えるデジタルノマドに必要なスキル（今この記事を読んでいます）
#3 旅の途中で印象に残っている出来事
#4 ノマドカップルの出会いとカップルとしての旅の進め方
#5 東アジアを5年間旅するノマドカップルがおすすめする国3選
#6 旅に3つの物しか持って行けれないとしたら？ノマドカップルに聞いてみた
#7 平凡な会社員だったアルゼンチン人のカップルがデジタルノマドになろうと思ったきっかけ

この記事の目次は以下の通り。

1. デジタルノマドに必要なスキルとは

デジタルノマドを始めるにあたってどんなスキルが必要だと思いますか？

いい質問ですね。たくさんのスキルを持っていた方がいいけど、最初からすべてを学ぼうと躍起になる必要はないんです。

多くのスキルを、旅の間に学ぶこともできますからね。

例えば、この旅行中に、わたしはYoutubeで動画の編集方法を学び始めました。自分でひとつ動画編集をして、後にフリーランサーとして動画編集の仕事をするようになりました。

わたしは、最初はこの旅がどんなものになるのかわからなかったから、できる限りいろいろなことを学ぼうとしたんです。

例えば、ブログで旅を紹介したいと思ったので、カメラの使い方を学ぶために写真教室に通いました。他にも、外国人がよく失敗すると聞いていたから、飲み物の飲み方を学ぶコースも受講しました。一度も使ったことはなかったんですけどね！

学んでいる期間は「勉強しているんだ」という安心感がありました。でもその後、結局は全然違うことをするようになりました。

一番大事なのは、マインドセットだと思います。変化に柔軟に対応するためにオープンマインドであること。スキルよりもっと重要なのは、変化を柔軟に受けれたり「全部うまくいく」って自分を信じることができることだと思います。

2. 新しいスキルを身につける上で苦労したこと

多くのひとが、新しいスキルがたくさん必要だと考えているけれど、実は一番大切なのはメンタルコントロールや自分を信じる心、そして新しいことにチャレンジする心なんですね。

ふたりは新しいスキルを身につける一方で、なにか苦労したことはありますか？

常にあちこちに移動しなければならず、時には気に入った場所に泊まれないこともあったりします。クライアントがいても、2週間後にはクライアントが「もうこの仕事は続けたくない」と言い出したりすることもあります。現実が常に変化しているんです。だから、常に変化に対して順応していく必要があります。

なので、わたしは常に新しいクライアントや新しい仕事を開拓するよう心がけています。また、旅と仕事のバランスも大事にしないといけないと思います。旅をすることと、自分の仕事に取り組むことのバランスをとる必要があるのです。

会社員時代は、オンとオフの切り替えがとても簡単でした。会社にいるときは仕事をして、それ以外では自分の好きなことをすればOKでした。

でも、ノマドになると、オンとオフの区別をつけることの難易度が上がりました。さらに「今の生活を維持するためにはお金を稼がないといけない」と常に思うようにもなりました。

新しい土地に行ったら、新しいものやその土地のものを探検したいとも思うから、初めのうちはオンオフを切り替えるのが難しかったです。

ええ、たしかにそれは大きな課題のひとつだと思います。でも、最初の1か月ですべてうまくいくわけがありません。時間をかけたら、自分なりのやり方を見つけることができるようになると思います。

わたしたちですら5年経った今でも模索しているんです。時には働きすぎということに気づいて、仕事の取捨選択をして整理することがあります。常に新しいチャレンジがありますが、それが本当の意味での旅の醍醐味じゃないでしょうか。

3. 必要なスキルは変化に常に対応していくこと

デジタルノマドになることに必要なのは、特別な技能や能力ではなく、気持ちの持ち方ということなんですね。新しいことに挑戦したときに最初からなんでもうまくいくわけはないので、ハプニングにも臨機応変に対応できるメンタルを保つことが大切ということを伺いました。

理想通りにコトが進まなくても、自分なら大丈夫だと自分を信じて変化に順応していくことが大切なのですね。

では、次の回では、そんなふたりの5年に及ぶ旅の中で印象に残っている出来事をいくつか紹介してもらいましょう！