『私本太平記』が面白くなってきた 23/10/23

もう10月も下旬である。朝や夜は毛布一枚では時折寒く感じる事もあり、またその程良い涼しさが故に睡眠の調子はすこぶる良い。体調そのものはあまりよくなく、相変わらず何をするにも多量のエネルギーが必要で「動く」という事に困難さを抱えている。が、この睡眠という動く事を全く要求されない時間、乃至状態は、そういう状態の私にとって癒やしとなっている。朝に目が覚めてしばらくゲームをした後、そのゲームをするという「動く」が負担になってきたら、また布団に入って目を瞑ったりする。そうしてまた少しだけ元気になって、またゲームをしたりする。遊んでいるゲームは主にスプラトゥーン3である。後、ボードゲームアリーナを使ってカタンで遊んだりもする。

スプラトゥーン3で遊んでいる時は、大体YouTubeで浄土真宗の法話を聞いている。このながら聞きが、私にとっては一番いい聴聞の姿勢である。熱心な方からは「ゲームをしながら聴聞とはとんでもない」と言われそうではあるが、如何せんこの聞き方をすると法話の内容がとてもよく頭に入ってくるので、このやり方がやめられない。まあこれも令和の聴聞の仕方だろうと思って、自分を肯定しているのが今日の私である。勿論スプラトゥーン3のプレイにも影響は出ていない。勝率は安定している。味方に迷惑をかけたりもしていないだろうと思う。

そういう今日の午後は、久し振りに例のスーパーのイートインに来ている。前述の通り朝はあまり調子がよくなかったのであるが、散歩へ行って本を読もうという気持ちだけはそれなりに持っていて、その予定を実行に移したという具合である。そして、そうやって外へ出た事が幸いしたのか、イートインの椅子に座って本を開いてからは何かと調子がよくなり、『私本太平記』が100ページ近く進んだ。この本は今、盛り上がる場面に差し掛かっている。楠木正成は千早で奮闘を終え、足利高氏は佐々木道誉を口説いてその後六波羅へ攻め入り、新田義貞は鎌倉に攻め入ろうとしている。どんどんと話が進んでゆく。読書の秋、という言葉があるが、その言葉通りというかなんというか、楽しく読書ができていて私は嬉しい。

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