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山手線沿線膝栗毛

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山手線一周歩き旅。
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山手線沿線膝栗毛 序編

膝栗毛もシーズン4に突入。 今回は前々から候補には挙げていたんだけど、壮大すぎて若干尻込みしていた山手線沿線を思い切って歩いてみることにした。 山手線ってメジャースポットありすぎだし、どこ行っても人多すぎだしで僕ら膝栗毛ビギナーにはまだ早すぎると。 でも30回の膝栗毛を経てもう躊躇していたあの頃の僕らじゃないと。 そう、満を持してというやつだ。 その分気合もいつも以上に入っている。 すでに行く予定のスポットが300ヶ所を超えているという状況。これは自分でもビックリ。

山手線沿線膝栗毛 初編:品川~大崎の巻 2018.10.20

まず、最初のスタート駅をどこにするかでちょっと迷う。 当初は駅番号01だし東京駅かなと思っていたんだけど、調べてみたら山手線で最初に出来たのが品川駅なんだって。 だから起点も品川駅らしいし、東海道の最初の宿場町だしってことで品川駅からスタートすることに決めた。そこから時計回りに。 品川へ行く車中、工事中の新駅の駅舎を見る。外観の骨格はすでに出来上がっているよう。早くて2020年に開業するみたいだ。 でもホームが山手線の線路と離れすぎている気がするんだけど…? さすがに202

山手線沿線膝栗毛 二編:大崎~目黒の巻 2018.11.17

今日は風邪ひいているケンイチも参加。 風邪ひいてるなら無理すんなと言ったんだけど、本人が大丈夫といってるんで治りかけているのかと思ったら、ガッツリ風邪ひいてるじゃねえか。 結果、大丈夫じゃなかった。 そんなケンイチと弥次喜多を乗せた山手線は品川駅で下車。 駅のホームに山手線のゼロキロポストがあるって気づいたんで、チェックしとこうかなと。 が、ホームをウロウロするもちっとも見つからない…ホームの端っこにあるんだと思って品川駅の長いホームを端から端まで歩くもない。 もう諦めて

山手線沿線膝栗毛 三編:目黒~中目黒の巻 2018.12.15

今日は二人旅。快晴だが風が強くて寒い…季節はすっかり冬です。 目黒駅で降りて前回も行った行人坂を下り、ホリプロや目黒雅叙園の前を通り目黒川を越えて山手通りに出る。 歩道橋を渡ると目の前に蟠龍寺が。 あれ?ここは目黒不動尊行った後に来る予定のお寺だ。 てことは、いきなりルートを間違えてるということ…でも目の前にあるんだし、今行ってみる。 入り口は狭く、参道っぽくない。もしかしたら山手通りに合わせてこっちを正面にしたんじゃないかなと推測してみたが、古地図見ると山手通りはもと

山手線沿線膝栗毛 四編:恵比寿~渋谷の巻 2019.1.12

今日は天気が悪い。最悪雪が降る予報だ。 それでもなんとかなりそうだから膝栗毛決行。 今回もY氏とのふたり旅。 恵比寿駅前にある、ゑびす像をチェック(当然ながらこんなのに食いついているのは僕らだけ)して、代官山方面へ。 オサレタウンにアレルギーのある僕は果たして耐えられるのだろうか。 絵に描いたようなオサレなカフェが軒を連ねる通りを場違いな弥次喜多が歩く。 山と名がつくだけあって、メインストリートの旧山手通りは尾根沿いっぽい道だった。 次の目的地、旧朝倉家住宅はちょうど先

山手線沿線膝栗毛 五編:渋谷~原宿の巻 2019.2.16

久々ケンイチ参加の3人旅。 今日は行くところ多めなので、いつもより30分早めに集合をかける。 んが、早速ケンイチから少し遅れるとの連絡が…僕はその時すでに駅に着いていたんだけどね。 10分遅れでやって来たケンイチは赤ら顔。昨日だいぶ飲んでたらしく、見るからに二日酔いだ。 前回参加したときも風邪ひいてたし、いつもコンディション悪いな。 Y氏も来る途中にサッポロクラシックビール を見つけて早速一本空けてきてるし、幸先不安だ。 渋谷駅はハチ公口からスタート。渋谷駅前は久しぶり

山手線沿線膝栗毛 六編:原宿~新宿の巻 2019.3.9

今回も三人旅。 前回、前々回と不調続きだったケンイチの体調は万全のようだ。 前回チラ見しかしていない原宿駅で降りる。 参道口が近いんだけど、やはり竹下通りの入り口見とこうかなと思って、大混雑の竹下口から膝栗毛スタート。 通りの向う側にある竹下通りの入り口のゲートに『星プロ竹下通り』の銘が。 いつからこんな名前がついたんだ?ネーミングライツ? そして今改めてこの場所に立ってみると、両サイドが登り坂の所謂すり鉢状で駅前が一番底の部分だった。てことは竹下通りは元々川かと思って古

山手線沿線膝栗毛 七編:新宿~新大久保の巻 2019.4.20

今回はふたり旅。本日も快晴。 でもこの時期は着ていく服をどうするか悩むね。歩くと暑いけど夜は寒いという。 都営新宿線の新宿三丁目駅からスタート。 開始直後、Y氏がコンビニへ。 出てくるの遅いなあと思ったら、店内でスタミナドリンク飲んでいる。 夜勤明けの奴さん、体力ゲージ減った状態からスタートか。 まずは太宗寺。 本殿には新宿山の手七福神の布袋尊像があった。 隣には塩に埋もれたお地蔵様が。 それらも気になったが、ここには江戸三閻魔の閻魔像があるんでそれが目的。 別のお堂に安

山手線沿線膝栗毛 八編:曙橋~目白の巻 2019.5.25

今日のスタートは新大久保からではなく、都営新宿線の曙橋駅から。 永井荷風の旧家、断腸亭があった場所が近くにあるので荷風フリークとしてはおさえておきたいところ。 曙橋から早速反対方向へ歩き出してしまう。 すぐに気づいたので良かったが、幸先の悪いスタートだ。 しかもこの日は季節外れの暑さだし… 1kmくらいある長くて軽い傾斜の台町坂を歩く。 余丁町に入ってすぐくらいのマンションに断腸亭跡の看板発見。 気にしてないとスルーしてしまうほどで断腸亭の遺構や面影はまったくなし。 当時

山手線沿線膝栗毛 九編:目白~護国寺の巻 2019.6.8

梅雨入りしたんで雨の予報もあったけど、なんとかなるだろうと膝栗毛決行。 結果、雨どころか晴れ間も出て暑いくらいだった。相変わらず天気に愛されている弥次喜多。 いつものY氏と目白駅からスタート。 駅前に第18回オリンピック大会 国立競技場国旗掲揚ポール…要するに東京オリンピックの時に使ったポールがあるみたい。 あるにはあったが、旗も何も掲げてなくただポールがポツンと立っていた。ちょっと寂しい。これは侘び寂びではない。 開始の方角は間違えないようにとスマホ使って歩き出すも、ま

山手線沿線膝栗毛 十編:護国寺~巣鴨の巻 2019.7.13

今日もY氏とのふたり旅。 曇り空の下、護国寺駅からスタート。 まずは目の前の護国寺へ。 荘厳な山門、からの本堂までのアプローチの長さがそんじょそこらの寺とは違うぞと思わせる。 護国寺を知らなかったY氏もスケールの大きさに驚いている様子。 仁王像も年季が入っていてかっこいい…ん、阿像のほうはちょっと目が離れていて怖いな… 本堂まで上がると骨董市が開催中でなんか賑わっている。 本堂は1697年に造られたそう。そんなに古いとは思わなんだ。 しかし骨董市の店や車があるから、まわ

山手線沿線膝栗毛 十一編:巣鴨~上中里の巻 2019.8.10

猛暑の膝栗毛。ここ最近はふたり旅が続く。 まずは巣鴨駅に降り立ち、女子サッカーで有名な十文字高校のポスターを見かけてこのへんだったと知る。 三菱養和のグランドもあるし、何気に巣鴨はジジババだけじゃなくユースサッカーも盛んじゃないか。 まずは駅近くにある徳川慶喜巣鴨屋敷跡の碑を見る。 60過ぎてから4年間、ここに住んでいたそう。んで鉄道が通るんで引っ越したようだ。 駅前の大通り、中山道を南へずーっと歩く。 風があるけど、信号待ちのときなんかはムワッとした暑さ…いつもよりも

山手線沿線膝栗毛 十二編:駒込~日暮里の巻 2019.9.7

今回の膝栗毛も12編目。過去最長シリーズだ。 でもここから行くスポットの数が尋常じゃなくなってくるので、終わりが見えない。 今回もY氏とのふたり旅。 9月なのにクソ暑い…体感的に真夏よりも暑く感じた。 まずは駒込駅から。 駅を降りてまず思ったことは、西口と東口で景色が違う…大通り沿いの西口に比べ、東口は道が狭く商店街もある。断然東口のほうが魅力的。 線路沿いを歩いて行くと、山手線で唯一の踏切、第二中里踏切が現れる。 ちょうど踏切が鳴り出し、シャッターチャンスを逃すまいと

山手線沿線膝栗毛 十三編:日暮里~鶯谷の巻 2019.10.5

今回もY氏とふたり旅。 先月もそうだったけど、今月も季節外れの暑さ…もう10月ですよ。 日暮里駅、前回とは違う南口から降りると跨線橋が目の前にあり西口とは全然世界が違う。 駅舎もウイスキー蒸留所のキルンみたいなトンガリ屋根が乗っかっていてカワイイ。調べてみたら平成元年の建物らしいがそのレトロ感が南口にマッチしている。 跨線橋を渡ると、もみじ坂。それを上がると天王寺。 谷中霊園の敷地もかつて天王寺の一部だったくらい大きなお寺。 割と近代的な山門をくぐり中に入ると庚申塔が何体