山手線沿線膝栗毛 九編:目白~護国寺の巻 2019.6.8
梅雨入りしたんで雨の予報もあったけど、なんとかなるだろうと膝栗毛決行。
結果、雨どころか晴れ間も出て暑いくらいだった。相変わらず天気に愛されている弥次喜多。
いつものY氏と目白駅からスタート。
駅前に第18回オリンピック大会 国立競技場国旗掲揚ポール…要するに東京オリンピックの時に使ったポールがあるみたい。
あるにはあったが、旗も何も掲げてなくただポールがポツンと立っていた。ちょっと寂しい。これは侘び寂びではない。
開始の方角は間違えないようにとスマホ使って歩き出すも、まさかの真逆を行く。
これが道を間違えまくる旅の幕開けとなった。
気を取り直して歩き出す。
前回来たときも思ったけど、ひとつ隣の高田馬場とは違って閑静で上品なところだ、目白。
明治通りを渡るとすぐに見えるは雑司ヶ谷鬼子母神堂。
神社かと思ったけど、お寺のようだ。
でも狛犬や稲荷神社が境内にある。阿吽像がある。鳥居はない。
前にも言ったが神仏習合は大好物。気に入った。
元鬼の鬼子母神を祀っているので、節分の時には「鬼は内、福は内」と言うそうな。
さすがパワースポットだけあって、人が多い。一瞬、催し物でもやってるのかと思ったけど、これが日常のようだ。
境内に茶屋と駄菓子屋もあるんでゆっくりできるのだろう。
でも僕らは先へと急ぐ。
境内はだいたい反対側から入り、参道から出る。
L字になっているこの参道脇に、手塚治虫が昔下宿していた家があるようだ。
地図見てもよくわからず参道の一本道を右往左往する弥次喜多。
なんとかこれだろうと見つけた並木ハウスという一軒家。
登録有形文化財のプレートはあるものの、手塚治虫の手の字もない。
家の前でモヤモヤしていたら、街歩きツアーの団体さんがやってきて添乗員が説明しているそれを盗み聞きしてやっぱり手塚治虫の下宿先だったと確認し一安心
安心して歩き出すも、また真逆を歩いている。
都電荒川線の沿線にある大鳥神社への道すら間違える。
都内の大鳥神社はこれで3カ所目だ。
鬼子母神堂とここに雑司が谷七福神の幟があるが、いい加減○○七福神が多すぎて何も感じなくなっている弥次喜多。
ここから雑司ヶ谷霊園へ行く道すがらにもお寺があったりと寺社仏閣&霊園の街なんだな、雑司が谷。
雑司ヶ谷霊園は有名人のお墓が結構あるので墓参り。
目指すは永井荷風と小泉八雲と夏目漱石。
案内板の地図を頼りにお墓を探すも、見つからない。
ちゃんとレーンに番号振ってあって、そのとおりに行ってるはずなのに見つからない。2往復してやっと永井荷風のお墓を見つける。
しかし入り口が草に覆われて見つけづらい…永井荷風らしくひっそりとあった。
手を合わせて、お次は小泉八雲。前回は終焉の地を行ったりこれもまた縁ですかね。
お墓はノーマルな形。ギリシャ感はなかった。
ちょっと離れたところに夏目漱石。しかしこれもまた見つからない…一体どうなってんだ今日は。
それでもなんとか(別に難しくないんだけど)見つけた。
夏目漱石のお墓は一段とデカかった。
それにしても無意味に人がウロウロしてんなと思ったらポケモンGOだった。
霊園にもいるのか…
霊園を出て荒川線の踏切を渡ると遠くに一風変わった建物がある。
なんだと思ったら、豊島区役所。2015年に建て替えたそうだが、民間のマンションとの一体型だそう。もち全国初。
東通りというちょっとした商店街を歩き、威光山法明寺へ。
ここらへんで最古の古刹らしいので行っとく。
さっきの鬼子母神堂はここの管轄。
山門が立派で入ると本堂から読経が聞こえる。
境内は苔むしていて薄暗く、雰囲気がいいんだけど、いかんせん虫が多い。しかも謎のでかい虫が行く手を阻む。というか、威嚇しているように見えてビビる弥次喜多。
ちょっと長居できんということでそそくさと退散。
シアターグリーン通り沿いにも何軒かお寺が並んでいてその中に大仏があるそうなので、行ってみる。
と、なにやら人だかりができている。また散歩軍団かと思って近づいてみると、どうやらお墓の分譲の説明のよう。
一見ビルのような建物だけど、これがお寺でビルの中にお墓があるようだ。パンフを見てみると、大仏があるお寺はここだけど、新しめの大仏で思ってたんとちょっと違った。
池袋を通る明治通りに出ると、どっから湧いてきたんだっつーくらいの数の群衆。
そこからガード下をくぐり西口エリアへ。
ちょっと歩くとすぐ人の数は減る。
小さなお店が並んでいる住宅街を歩き、自由学園明日館へ。
これはフランク・ロイド・ライト設計の元学校。
結構人がいて撮影している。このときは知らなかったが、どうやら有料で中を見学できたようだ。
外観以上に中が変わっているんでちょっと見たかったな。
向かいの建物もライトっぽい造りだったけど、こちらは弟子のよう。
お次は豊島区立郷土資料館。
としま産業振興プラザというビルのワンフロアだけのささやかな展示。
ぐるっと見て回った後に図書コーナーで休憩。各自本棚から物色し、しばし読み耽る。
ここまで飲み物を取らなかったのは、水筒を家に忘れたというのもあるが、次に行く角打ちで一杯やるためだ。
とりあえず池袋の駅をチェックするために西口へ。
Y氏に言われて気づいたが、ここは池袋ウエストゲートパークか。
ドラマちょっとしか見なかったんでピンときてないがY氏は見てた派。
しかし池袋西口公園は工事していて入れなくなっていた…
そこから飲み屋が密集する繁華街へ行き、角打ちの三兵酒店へイン…とはいかず、入り口狭くてものすごく入りづらい…Y氏は気にしていなかったが僕がちょっと躊躇した。
ホームページとか見ると気さくな感じなんだけどね。池袋っつー土地にやられた弥次喜多はコンビニでビールを買い、歩き飲み。
角打ちは、最初に行った町屋のモリタヤの成功体験があるんだけど、結局負け越しているな…このままでは苦手意識が出てしまいそうだ。
歩き飲みは結構酒回る。
5本くらいの路線が並ぶ跨線橋を渡って東口エリアへ。
グーグルマップに庚申様と出ているスポットがあるので行ってみると、ビルの壁にスペース作られて祀ってあった。プレートにもちゃんと庚申様と書いてある。が、それ以上の情報はない。青面金剛像も新しい感じがした。
そこからフラフラと歩いていると、クロサワ楽器が現れた。
昔楽器屋でバイトしていたときに、ここへ御茶ノ水からお使いに来たことがある…20年近くぶりか。
しかしサンシャインシティを目指していたのにクロサワ楽器とは?と思ったら、全然違うところを歩いている…まあ迷ったから久々ここへ来れたので良しとしよう。関係のないY氏にはいい迷惑だったが。
グーグルマップをしっかりと見ながらサンシャインシティエリアへ。
ここはもうすんごい人混み。人混みのピーク。
サンシャインのお膝元にある東池袋中央公園は人多いけど、ちょっと雰囲気が違う。よく見ると炊き出しをやっていた。
その人達の合間を縫って、巣鴨プリズン跡を探すもなかなか見つからない。
なんとか見つけた跡の碑には『永久平和を願って』という刻印のみで、プリズンのプの字も案内もなかった。これじゃわからんよ。
Y氏いわく、A級戦犯を収容していたからだそう。調べてみるとなるほど確かにそうだ。
GHQに接収されていたからプリズンか。
サンシャインのビルには入らずそのまま通り抜け、またまた道に迷い、お次はまさかの雑司ヶ谷霊園アゲイン。
雑司が谷旧宣教師館へ行く最短ルートが霊園の中を通り抜けるために再訪。
さすがに同日に同じ場所へ行くのは膝栗毛史上初めてか。
霊園を通り抜け、やっぱりまた迷いながらも宣教師館へ。でも時間オーバーで閉館していたので、外観を撮るだけ。
さすがに疲れたけど、ゴールの護国寺まではあと少し。しかしここにきてY氏まさかのお腹がピンチ。
次回行く予定の護国寺の山門のデカさをちら見し、速歩きで護国寺駅でゴール。
<本日の行程:12.km也>
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