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山手線沿線膝栗毛 五編:渋谷~原宿の巻 2019.2.16

久々ケンイチ参加の3人旅。
今日は行くところ多めなので、いつもより30分早めに集合をかける。
んが、早速ケンイチから少し遅れるとの連絡が…僕はその時すでに駅に着いていたんだけどね。

10分遅れでやって来たケンイチは赤ら顔。昨日だいぶ飲んでたらしく、見るからに二日酔いだ。
前回参加したときも風邪ひいてたし、いつもコンディション悪いな。

Y氏も来る途中にサッポロクラシックビール を見つけて早速一本空けてきてるし、幸先不安だ。

渋谷駅はハチ公口からスタート。渋谷駅前は久しぶりだなぁ。
当然ながら相変わらずの人の多さ。早速、日テレZIPの街頭インタビューやっている光景に出くわすし。
僕らもお上りさんの一員としてハチ公の写真を撮る。

まずは渋谷マークシティ連絡通路内にある、岡本太郎作の『明日の神話』という壁画を見に行く。
知ってはいたけど、実際目の当たりするとかなりの大きさだ。大きい作品って現物見て、ただただ圧倒されるってのが正しい鑑賞なのかも。
この作品調べてみたら、原爆をモチーフにしたゲルニカみたいな作品で、メキシコで発見されて紆余曲折を経てここにあるようだ。

この連絡口から駅前のスクランブル交差点が見渡せて、絶景ポイント。
ここは人が多くなく穴場スポットなんじゃないだろうか。

道玄坂を上がって百軒店という一画へ。
元々ここらへんが渋谷の中心地だったようで、70年代にはジャズ喫茶が軒を連ねていたそうだ。
今では風俗的な店が多いが、その中でも時間が止まっているような建物、名曲喫茶ライオン(1926年)と台湾料理麗郷(1955年)の外観の写真を撮って満足。

このエリアには千代田稲荷神社がある。
奥まった所にあるから規模の小さい神社かと思いきや、それなりに立派で意外。
お参り&顔ハメ看板の動画を撮り終えると、ちょっと見ていっておくんなせえと、声をかけられる。
なんか敷地内で自治会の集まりっぽいのやってんなぁと思ったら、フィリピンかマレーシアどっちかの留学生が、資金援助目的でアクセサリーやコーヒーを売っている。
なぜにこんな場所で…しかも留学生の資金援助とか断りづらいウリ文句を言われ狼狽するも、なんとか切り抜けそこを脱出したら、いきなりここでタバコを吸いたいと言い出すケンイチ。
急いでいると言ったのに目の前でタバコ吸うとはバツが悪いはずだが、奴にはお構いなしだ。
そのへんナイーブな弥次喜多はちょっと離れたところでケンイチがタバコを吸い終わるのを待つ。

渋谷区立松濤美術館へ行く道すがら、蔦?に覆われたお店や、当時はお洒落だったであろう昭和なマンションなどに出くわす。
素敵な建物多いね、渋谷エリアは。
松濤美術館もかっけー外観。
しかも今は一般の公募展だから入場無料。てことで行くっきゃない。

でも中は暖房ききすぎて暑い…みんなアウター脱いで鑑賞したけど、それでも暑くてボーッとした。
他のフロアでは南薫造と山口草四朗の作品も展示。
作品に関してはよくわからんが、お得感のある美術館だった。

暑い美術館を出て、すぐ近くにある鍋島松濤公園へ。
松濤という地名はかつてこの地に松濤園という茶園があった事に由来する…とはY氏調べ。
補足すると、茶畑拓いたのが鍋島家のようだ。

公園エリアは子どもたちが大勢遊んでいたけど、池の周りは静かなもん…と思ったら、子どもたちが鬼ごっこかなんかで走り回っていた。
昔ココらへんにあったであろう水車が復元されて凝っていたけど、池の中には謎の植物がびっしり生えていてキモイ。
他には鯉が一匹覇気なさげにじっとしていただけだ。
スッポンをはじめ色々な生き物いますよって案内の看板立ってたのに…
ここで休憩をとりたかったんだけど、微妙にベンチ使われていて休憩できず、そのままNHKへ向かう。

高級住宅街を抜け、宇田川が削った谷を下りると、ここらへんは今、奥渋と言われている地域だ。
でも特筆すべき町並みではない。どうせ落ち着いた雰囲気の隠れ家的なカフェやレストランがあるんだろう。
僕らにゃ縁のないところだ。

坂を上ってNHKへ。
入り口付近で大きなどーもくんがお出迎え。
意外にもケンイチは前にもここに来たことあるようだ。その当時は無料(ケンイチの記憶はだいたい怪しい)だったけど、今では入場料200円。
やはりここでも中はクソ暑い…
8Kのハイビジョンやら朝ドラコーナーやらを見て回ると、アフレココーナーがある。
当然家族連れの子供がやるもんなんだけど、おっさん3人も並ぶ。
ほどなく順番が回ってきたけど、プリセットのアニメがトーマス以外知らないものばかり…当然か。
そのトーマスのアニメに声を当てる、Y氏とケンイチ。
最後に採点も出てY氏はA判定だったけどケンイチは傍目にも声ズレていたね…
ゆっくり見て回ったら結構時間かかるけど、暑いし、他に行くとこまだあるしでざっと見てまわる。

代々木公園の売店でケンイチが肉まん食っているあいだ休憩していたら、奥の方にステージが見える。
あそこはブランキーがフリーライブやった場所だ!
その時以来の代々木公園なので場所がわからんかったけど、ステージ見たら蘇るあの頃の記憶。
まあ暑くてステージ見えなかったくらいしか記憶ないんだけど…

代々木の第一と第二体育館も建築物的には優良物件。
しかし第一のほうは工事中で半分ブルーシートみたいなのに隠れている。まあこれはこれでレアだと言い聞かせる。

歩道橋を渡り、かつてのホコ天はここらへんだったんだと思いながら、五輪橋を過ぎて原宿駅が見えてきた。ここから表参道を見ると道が下っている。昔は全然気にしなかったけど坂だったのね。
右手に高級マンション、コープオリンピアを見ながら坂を下る。しかしうっとおしいくらいに人多いな…

人混みの中しばらく行き、東急プラザ表参道原宿へ。
こんな若者向けのビルディングに用があるのは屋上から原宿を見渡せるからだ。
エスカレーターでぐるぐると6階まであがり、屋上に出てみるとそこまで人は多くない。
やはり穴場スポットのようだ。
高いとこからぐるっと見渡すのは気持ちのいいもんだ。

地上に降りて同潤会アパートの名残のある表参道ヒルズ見たり、僕が使っている香水、ヒューゴボスの建物見たりと今回は特に建築物見学の色濃いなと改めて思った。

表参道から路地に入り、くねくねとした道、渋谷川の跡を歩く。
ここらへんは古い民家が多いし、人けもそこまで多くなく落ち着いている。表参道や竹下通りからそんなに離れていないのにね。

そこから東郷神社へ。
時間も17時を回っていたので本殿へは参拝出来なかったけど、ポリゴンみたいな狛犬が。これは唯一無二っぽい。
最近作ったやつかと思ったら、大正時代のものらく、何度か転移してここに落ち着いたそうだ。

トイレ行きたくなったので、神社付近にあった公衆トイレへ。
用を足し出てみると、目の前にクレープ屋があってハッとする。ここはまさにゴリパラ見聞録で3人がクレープ食べていたところだ。
偶然ジャストな場所に出てテンション上がる僕とケンイチ。Y氏はその回見ていない。残念。
まあクレープ食べるでもなく、竹下通りの人混みに紛れてウンザリ。

でもすぐに小道に逃げ込む。
今度の小道も川跡。今ではブラームスの小径と呼ばれている路地だ。

小径を抜けると、太田記念美術館に続く道に出た。
本当はここで小原古邨展を見たかったんだけど、閉館は17時なのでもう終わっている。まあ元々時間足りないだろうなと思ったんでしょうがない。
外観だけ撮って、再び表参道に。
ここでケンイチがタバコ休憩(Y氏はタバコをやめた)。その間、西船橋への電車ルートを見てみたら表参道駅から行ったほうが断然安かったので表参道駅でゴールして本日おしまい。


<本日の行程:8.5km也>


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