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「運のいい人」は選ばれた人?「運のよさ」は天からの贈り物?

「アイツは運がよくていいなぁ。」と思わせる人が身近にいるかもしれません。
さりげなくピンチを回避していたり、なんとなく助けてくれる人が現れたりと。

もちろん「運がいい」と他人に思わせている彼・彼女だって、わたしたちが表面的に見える部分だけをみて、「運がいい」と感じているだけで、実は人には知れない重大な悩みを1つや2つ持っているのかもしれません。
もしかしたら、当の本人は、「自分は運がよくない」と信じこんでいるかもしれません。

では、客観的にみて、常に「運がいい人」って本当にいるのでしょうか?
もしいたら、その人はなにをして「運がいい人」になっているのか?
またどうすれば、「運のいい人」になれるのか。

できることなら、その「運のいい人」になれるような秘訣があれば、ぜひおしえてもらいたいですよね。

「運のいい人」はこんな人

「運のいい人の法則」リチャード・ワイズマン博士著 矢羽野薫訳 角川文庫
によると、「運のいい人」のポイントは、

1 運のいい人は、「運のネットワーク」を築き、それを広げている。
2 運のいい人は、肩の力を抜いて生きている。
3 運のいい人は、新しい経験を喜んで受け入れる。

いわば、運がよくなるのをじっと待ち望んでいるのではなく、運がよくなるよう、自ら切り開いていく人が「運のいい人」だということです。

例えば、ある人が、「この仕事、一緒にやってもらえませんか。」と声をかけてきたとします。
そんなとき、この仕事の価値うんぬんはともかく、「面倒くさいことをいわれたなぁ」ととらえるか、「これはチャンスかも」ととらえるかで、その人のこれからの方向性が変わっていきます。
いわば「運」を切り開いていけるのかどうかが、問われます。

たぶん、「運のいい人」は、「チャンス」をかぎとる力があり、ピンチのときでも、なにごとにもあきらめることなく、本人が納得いくまで何度もチャレンジして、「ピンチ」を「チャンス」に変えていけるタイプの人でしょう。

つまり、「物事のとらえかた」。
なにごとにも「チャンス」を感じとれる感性。

これが「運」をよくするポイントなのかもしれません。

「チャンス」のアンテナを張る

例えば、道を歩いている際に、足元にお札が落ちていたとします。このお札が落ちている状態に、必ず気づく人と気づかない人が、でてくるでしょう。

お札が落ちていることに気づいて、お札を拾った人のことを、はたから見ていた人は、「この人は運がいい」と思うことでしょう。

他方、お札が落ちていることに気づかなかった人は、どうでしょう。
「運の悪い人」といえるでしょうか?

また、通りすがりに、長年の「憧れの人」と偶然にも出会う機会がおとずれたとします。しかし、その「憧れの人」の存在すら気づかなかったら、どうでしょうか。
そもそも気づかなかったことに「運が悪い」という表現は適切でしょうか?
むしろ「鈍感」という表現のほうが、適切ではないでしょうか。

ということは、常に「チャンス」に対して、アンテナを張りめぐらしていることが、「運のよさ」を引きつけるポイントではないでしょうか。

アンテナを張りめぐらしている人とそうでない人では、同じ出来事に遭遇(そうぐう)しても、結果がだいぶ違ったものになってきますよね。

結局「運がいい人」とは、「天から贈り物」を受け取る人とか、「選ばれた人の恩恵」を受ける人という解釈ではなく、人それぞれのこころの「あり方」や物事の「とらえかた」で、「チャンス」をものにできる人ではないでしょうか。

「運がいい」か「運が悪い」とは、結局のところ、自分しだいなのかもしれません。



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