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延藤 直也
2022年6月30日 14:06
南から照付ける太陽北に涼みをつくる影影に沿って歩くお姉さん影に沿って漕ぐおばさん近づく距離狭まる距離斜めに漕いで日向に出るおばさん真っ直ぐ影に沿って歩くお姉さん斜めに漕いで影に沿って漕ぐおばさん斜めに歩いて日向に出る母親とこども影と日向の境目を歩くぼく
2022年6月29日 09:34
来る夏は暑い降る雨は止まない進むトンネルは長いピンチは続けて来る涼しくなるまでしのぐ止むまでしのぐ出るまでしのぐしのいだ先をみる喉が渇く服が汚れる歩き疲れる不安になる下を向く立ち止まる振り返る前を向く涼しくなる晴れている光が見えるまた一歩
2022年6月28日 18:22
暑い暑い暑いまだ6月まだ6月まだ6月異常尋常非常雨降れ雨降れ雨降れ過熱炎熱灼熱憂鬱
2022年6月27日 15:43
雨くもりくもりくもり晴れくもり晴れ晴れ晴れ梅雨は何処へ探しているうちに夏が来る
2022年6月26日 17:55
東京のど真ん中ヒトとモノが混沌とする東京のど真ん中静けさとは到底駆け離れた東京のど真ん中ど真ん中にひっそり佇む図書館ど真ん中の穴にポカンと置かれたような図書館都会の喧騒と背中合わせにして静けさを纏った図書館木々が風に揺れる音体感よりずっとゆっくり流れていく時間建物で影を作り風が隙間を抜けていく空間静けさは喧騒の裏に静けさは喧騒の背中に静けさはど真ん中に
2022年6月25日 22:38
夏日真夏日通り越して猛暑日もうクーラーを付けたい扇風機と窓から入る風で凌ぎ過ごしたあの夏寝る前にひとつ氷を口に含んで寝床に就いたあの夏夏休みまでは絶対にクーラーをつけないと決めたあの夏毎年初めてクーラーを付ける時あの夏たちを思い除湿のスイッチを押す
2022年6月24日 23:09
雨降れど涼しくならず滴る汗
2022年6月23日 19:03
新宿に向かって走る電車は人一杯スマホの暗証番号を解除するだけで精一杯スマホを開くのをやめて車窓から見える景色は車一杯降車した先の駅内もまた人一杯改札を抜けた先の商店街は物一杯東京で暮らしていくのは一杯一杯自分のために自分で淹れたコーヒーで一杯疲れ切った身体に染み渡るビール一で杯自分のために作ってくれた晩御飯でお腹一杯何でもない日常に胸一杯
2022年6月22日 20:45
暑いとにかく暑いとんでもなく暑い汗で濡れたシャツ汗で湿ったジーパン汗で蒸れた靴暑いひたすら暑いひくくらい暑い汗臭い身体疲れ切った身体アルコールを求める身体暑い暑い暑い数ヶ月前から冷蔵庫に眠るビール今日のために準備万端で待ち構えるビール仕事終わりとりあえず働いてよかったと思わせるビール
2022年6月21日 20:34
蒸れて臭う靴、汗でじんわり湿ったシャツ、他人の傘が当たって濡れる満員電車、半日かけても乾かない洗濯物、シャワーを浴びてもまたベタつく肌、梅雨。雨に降られても堂々咲く紫陽花、いつもより並んでいないラーメン屋、家に籠って浸る読書の時間、肩は濡らしても荷物は濡らさず玄関前に立つ配達員さん、梅雨。どっちも梅雨。
2022年6月20日 12:50
コップの中では、ヒトとヒトとが競い争いコップの外に追い出し合う。容量が決まっているコップからヒトは溢れていく。学のないヒト、使えないヒト、就職できないヒト、売れないヒト、頑張れないヒト、話せないヒト、お金のないヒト、ないヒトはコップの淵の方に追いやられる。ヒトはコップから溢れないよう必死になって絶望の淵にしがみつく。手を挙げられず、声を上げられず、やがて力尽きる。力尽きて絶望の淵から手が離れ、コッ
2022年6月19日 09:09
日曜の朝休みの日の朝小鳥の鳴き声が聴こえる朝シーツが気持ち良く干される朝窓から微風がそっと入ってくる朝アスファルトの濡れた匂いが残る朝梅雨前線の隙間を縫って晴れ間が顔を出す朝光と音と香がいっぺんに身体の中に入り混じる朝
2022年6月18日 19:54
人は間違える人が間違えたとき人は人を見る間違えたことではなく間違えた人として見る人は成功する人が成功したとき人は人を見る成功したことではなく成功した人として見る間違えたことも成功したこともそのまま人格になっていくたった一度であっても
2022年6月17日 08:46
いつからか、好きではないことを好きと言えるようになった。楽しくないことも楽しいことと、面白くないことも面白いことと、やりくないこともやりたいこと、と言えるようになった。ちょっと大人になれたと思った。同じくして、辛いことを辛くないと、悲しいことを悲しくないと、痛いことを痛くないと、言えるようになった。随分大人になれたと思った。いつのまにか、好きなことを好きではないと言うようになった。