なぜ、ブランディングは必要なのか?
「ブランディングって必要?」
この問いにとことん向き合ってみようと思います。
世間でも騒がられているように、起業/新規事業が生き残っている確率は決して高いとはいえません。
とある調査では
30年後には0.02%だともいわれています。
もちろん堅調に継続している優良事業もたくさんありますが、多くの事業が起業しても80%以上が「資金繰り」つまり「売上不振」によって廃業をしてしまう現実があります。
数字だけみるとそれだけ「難しいこと」だと思うかもしれませんが、果たしてそうなのでしょうか。
反対に、どうすればその数字を上げて「成功確率」を高めることができるのでしょうか。
どうすれば成功確率は上がるのか
これがわかれば誰も苦労することはありませんよね。笑
このためにみんな必死に頑張っているわけですから。
世の中には「成功法則」なんてものはありません。
成功する方法があればみんな成功しています。
その中で、僕たちは成果を上げる必要があるんです。
ただ、考えられるのが
抽象的な表現ではありますが、失敗する可能性を事前にシャットダウンしておけば、必然と成功確率を高めることにつながります。
その"失敗確率"を下げるためにはどうしたらいいのか。
方法論やテクニック論ではなく、少し視点を変えて解説してみます。
そもそも。
売上を上げるとはどういうことなのか?
変換すると
ということは
ということになりますよね。
では、お客様は「どんな状態になったら」お金を払ってくれるのでしょうか?
いろんなモチベーションはありますが、これら購買動機を1つの単語に集約すると
と表現することができます。
というわけです。
売上を上げるためにはお客様に納得感を与えられる商品サービスを提供すればいいということになるのです。
友人からこんな話を聞きました
つい先日、友人からこんな話を聞きました。
友人が運営しているビジネスで、とあるサービスを利用しようとwebやSNSで業者さんを探していたところ
「わりと色んな業者さんをリサーチしたが、似たようなところが多くて違いがわからなかった」そうなんです。
結局、4~5件にコンタクトをとり、比較的急いでいたので、レスポンスが早い業者さんにお願いすることにしたんだとか。
どれだけいい商品サービスでも、これではめちゃくちゃもったいないですよね。
をわかりやすく伝えることはとても重要。
友人の例で考えると
・比較的急いでいた
・結果レスポンスが早い業者さんに頼んだ
を考えると
このような表現をしていたら、すぐに友人は飛びついたかもしれません。
商品サービスの「伝え方」で大きく変えることができるということですね。
これはあくまで、そう言えばいいという話ではありません。
スピード対応をウリにするコンセプトを設計する必要があります。
なんとなく言ってみた「スピード対応」では、どこかほころびが出てスピード感がなかったときに、一気に「スピード対応」ではなくなってしまうからです。
お客様を裏切ってしまうことになりかねません。
コンセプトをしっかりと設計して、しかるべきお客様にしかるべきことを伝える必要があるんです。
本質的なところになりますが
この問いに対して、ひと言で簡潔に答えられるかどうか。
これに尽きると僕は捉えています。
設計ってほんと重要
では、商品サービスをより魅力的に、お客様の興味をそそる「伝え方」はどうすればできるようになるのでしょうか。
それは「ビジネス設計」で解決できる場合がほとんどです。
商品サービスを伝える際の代表的な要素のひとつに「コンセプト」があります。
これは、お客様に商品サービスを簡潔に伝えた結果によるものです。
コンセプトはいわば商品サービスを簡潔に表現したもの。
実際に刺さるかは置いといても、ターゲットが振り向くものでないといけないのは間違いありません。
ターゲット層が振り向くコンセプトを設計する必要があるんです。
では、ターゲット層が振り向くコンセプトはどう設計したらいいのでしょうか。
これにはターゲット層、つまり「ペルソナ」がどんな人なのかを理解する必要があります。
ペルソナがどんな人なのかを理解すれば、ターゲット層が振り向くいいコンセプトを設計することができますよね。
では、そのペルソナはどう定めていけばいいのか。
ペルソナを明確にするには、ビジネスにおける「ポジショニング」を一緒に整理する必要があります。
ポジショニングを明確にするには、参入したいビジネスの中でどんなサービスが世の中にあるのかを知る必要があります。
世の中のサービスを知ることで、とるべきポジションが決まってきます。
ポジションが決まると、そのポジションを求めるペルソナが浮き彫りになってきます。
ペルソナが決まると、ペルソナに刺さるコンセプトができあがります。
カフェで考えてみよう
例えばカフェを開きたいとします。
ざっくりとどんなカフェにしたいのか。
そこからどのポジションを位置どるかが決まってきます。
カフェに求められる需要として
こんな需要があるとすると
このようなポジション設定が想定できます。
このように整理していくと、ペルソナを絞っていくことができます。
ペルソナを絞れれば、「コンセプト」や「商品サービス」がおのずと構築できるようになっていきます。
狙いとするペルソナがどんなモチベーションなのか。
それに合わせてコンセプト設計をして
どんな商品サービスがいいのかをつくっていく。
そうすると「伝え方」が決まってきますよね。
というわけです。
設計したことをひたすら伝える
こうしてつくりあげた「コンセプト」
あとはコンセプトに沿った内容をひたすら伝えていけば、どんどんコンセプトが説得力を増していきます。
ここでポイントとなるのが
どうしても発信活動や売上に直結しないと
「〇〇が売れている」
という情報につい乗っかってしまいます。
仮に、いくらインスタントコーヒーが爆売れしている情報を耳にしても
豆や焙煎にこだわるコーヒー好きな人に
こだわりの美味しいコーヒーを飲んでもらいたい
「豆や焙煎にこだわった喫茶店」が
市販のインスタントコーヒーを販売しても
なんてことがざらにあります。
これは「豆や焙煎にこだわった喫茶店」として設計したペルソナ
に響いていないからです。
豆や焙煎にこだわった美味しいコーヒーを飲みたいのであって
決して市販のインスタントコーヒーを飲みたいわけではないんです。
つまり「コンセプトに沿ったことを伝えられてない」ということになります。
これではペルソナを裏切ってしまうことになりかねません。
というわけなんです。
これってつまり?
「コンセプトに沿うこと=ペルソナとの約束事」とするならば
コンセプトに沿うことをひたすら伝える活動は
と言い換えることもできます。
これってまさに「ブランディング」そのものですよね。
なんです。
つまりビジネスをやっていく上で、ブランディングは切り離せない要素であるということなんです。
ようやく結論に行きつきました。笑
コンセプトに沿った約束事を繰り返していくことで
お客様(ペルソナ)との信頼関係を構築していく。
つまりブランディング活動によって信頼関係を構築し
お客様(ペルソナ)は「納得感」を感じてお金を払ってくれる
ということです。
小規模こそ必要なこと?
ここまで読んでいただければもうおわかりかとは思いますが
です。
小規模事業はどうしても
など、大きい会社に「規模」で勝ることはできません。
では小規模事業はどうやっていけばいいのか。
ことが必要になります。
設計したコンセプトに沿って
を明確に表現して、お客様(ペルソナ)との約束事をして信頼関係を構築する。
その活動でダイレクトに「納得感」を感じてもらうことが重要になります。
消費行動の変化とブランディング
昨今では、時代はめまぐるしく大きく変化しています。
情報化社会になり、誰もがある程度の情報をいつでもどこでも収集できる時代になりました。
そんな時代のなかで、どう生き残っていくのか?
これまでは、情報格差による収益が多く見られました。
それなりのプロダクトを作り、それなりの広告をうてばそれなりに選ばれ、それなりの売上を上げることができていたのです。
それなりに売れれば問題なかったからです。
現在もその延長線上にいる企業も少なくありません。
しかし、これまでと同じやり方で多くの企業が元気でいつづけられる時代ではなくなりました。
時代の変化に合わせてビジネスモデルをアップデートできていないともいえます。
情報化社会だからこそ、時代の変化に対応していくことが必要になります。
ブランディングの力をベースに手掛ける企業はまだ少ないのが現状です。
高くても売れるのはなぜか?
イイものでも売れない時代に10年後に生き残れるかどうかはブランディングにかかっています。
すでにイイものはたくさんあります。
そしてイイものが売れるとは限りません。
その答えはブランディングです。
ブランディング活動は本来
を実践できるひとつの施策となっています。
ビジネスの確度を上げるにはどうすればいいのか。
ここまで読んでいただいた方はもうおわかりかとは思いますが
で変わります。
いい設計をすれば、いいブランディング活動につながるので
効果を高めることができます。
反対に設計を怠ってしまうと
表面的なブランディング活動になってしまいます。
本質からいい設計をしていけば
精度を高めることができるので
ビジネスの確度を高めることができるようになります。
ビジネス設計においては
といわれているくらい重要な要素となっているのが「ポジショニング」
そんなポジショニングの極意をこちらで解説しています。
ポジショニングを本質からつくりあげ、確度を上げる設計の仕方があります。
このとおりにポジショニングを設計すれば
「確度のある売上のつくり方」をマスターできるようになります。
ビジネスの確度を上げるには、適したビジネス設計が必要になります。
ビジネスの確度はあるひとつの視点がとても重要になってきます。
たったひとつの視点をもつだけで成約が10倍になった事例があります。
ぜひこちらのnoteを参考にしてみてください。
そもそもビジネスを本質から設計するにはどうしたらいいのか。
ビジネスに確度を上げる売上のつくり方をわかりやすく解説している
「設計4STEP」
適したビジネス設計手順を再現性を高めてメソッドにしました。
興味のある方はぜひこちらも読み進めてみてください。
あなたのビジネスの躍進に少しでもお役立てできれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。^^
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