nobuko fj

人間の成長は、回り道だらけの螺旋のようだ、と昔よく話し合った。 隙間の狭い私の螺旋。 …

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人間の成長は、回り道だらけの螺旋のようだ、と昔よく話し合った。 隙間の狭い私の螺旋。 成長したかどうか長いこと見えなかった。 今 好きなのは読書と散歩。 詩について考える日々。 言葉を紡いでいきたい。

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独居の敵

一昨日息子が旅行土産をもってきて そのまま二時間 喋っていった 一緒に暮らしていた時は それは日常だったのだろうが いまでは「珍しいこと」になった その夜 いつもよ…

nobuko fj
2週間前
24

気づけなかった

ひしゃげてバラバラになったガードレールが 赤い三角コーンに挟まれ黄色いテープを貼られてそこにあるのに 出かける時には気づけなかった そこは駅に向かって少し急ごうか…

nobuko fj
1時間前
3

黒の皇子

読み手を選ぶ「賢者サロモンの書」の読み手、ノアの話の三巻目。 今回は、人を操る「人形術」に操られ天使を呼び出してしまう。 油断である。 ザスーン帝国の皇帝一家が反…

nobuko fj
10時間前
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大人の日

子どもの日はあるが、オトナの日はない 子どもの日は 子どもを大切にする日か? 一日だけか? 子ども権利条約はきちんと教えられているか? 教えられていない子どもは大…

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1日前
18

おやつ

ザラメせんべいは無事 消費消化したが、 直径5センチほどのこのプチロールケーキがやってきた。 頂き物ではなく、注文は自己責任である。 ロールケーキひとつで、きっと…

nobuko fj
2日前
12

バービー

遅ればせながらバービーを見た。 確かにピンクの大洪水だった。 物語は、ある大人のバービー愛好者の生きていく上での負の感情が バービーを覚醒させ、バービーを変え、人…

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2日前
11

友人は既に引っ越していた

会える? とメールしたら会えると返ってきたから 彼女の引っ越しのことなどすっかり忘れていた あと一年、こちらで勤めると思い込んでいた だって彼女の引っ越し先は山陽…

nobuko fj
3日前
16

憲法記念日なのでNHKの改憲をにらんだ各党を交えた議論を見た。
九条の事しか言わないかと思ったが、緊急事態条項や同性婚についてもある程度触れていた。
共産が「もっと外交を」というのは当然。立憲が「閣議の内容が秘密なのがおかしい」に納得。「裏金議員が改憲を語るな」は正しい。急ぐな。

nobuko fj
3日前
8

スウィング

体重を減らしたほうが膝の負担が減るので 今、食パンは八枚切りにしている カフェでもシロップ抜きにしている それなのに「ざらめせんべい」を買ってしまった トマトとチー…

nobuko fj
4日前
12

おばちゃんたちにいてほしい

おばさんは Wild Ladies と訳されるらしい。 おばさんならすぐに「ワイルドだろう?」とスギちゃんを真似るだろう。 おばあさんなら ただの old ladies なんだろうか …

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5日前
14

紅の魔女

「青の読み手」の続編である。 過去の魔女狩りの話が出てくる。 ルドン派と呼ばれる宗教団体。 男子修道院と女子修道院があるが、その昔、男子修道院が 女子修道院を「魔女…

nobuko fj
5日前
9

「行き」には気づかなかった

出かける時には、小雨が降っていて、傘を前にして 急いで歩いていた。 とはいえ、こんなことになっていたのを気づかなかったのか不思議。 かと言って 出かけていた数時間…

nobuko fj
6日前
9

縁切り上等

離婚弁護士松岡紬が、さまざまな離婚案件に携わる話である。 彼女の実家が、江戸時代から「縁切寺」として有名な某東慶寺をモデルにしていて、舞台も鎌倉である。 縁切り関…

nobuko fj
6日前
14

カラオケ行こ

中学の合唱部の部長に歌を教えてもらおうとするヤクザ。 二人のやり取りがたいへん面白かった。 部長は、岡聡実くんだが、変声期にさしかかっている。 その自覚はあるよう…

nobuko fj
7日前
17

公園の椅子

公園のベンチと書くと、 「雨が空から降れば」をつい思い出す世代である。 虫が沢山出てくる前の今が、 一番心地よく過ごせる時季かもしれない。

nobuko fj
8日前
14

この季節に着るカーディガンに黄色いのを持っていた。
他の色のと一緒になかったが隅っこにあった。
膨張色だから着ないかな、と一時断捨離を考えたので
処分してしまったかと思ったが、あった。好きな色なのだ。

なのに既に暑いので、やっぱり着ないかもしれないのがなんとも言えない。

nobuko fj
9日前
15
固定された記事

独居の敵

一昨日息子が旅行土産をもってきて そのまま二時間 喋っていった 一緒に暮らしていた時は それは日常だったのだろうが いまでは「珍しいこと」になった その夜 いつもより眠りが深かったような気もするが 気のせいに違いない そんなふうに人恋しさを自覚してしまうなんて どうしたものだか ちょっと困っている とはいえ一人の快適さは換えがたいのも事実である

気づけなかった

ひしゃげてバラバラになったガードレールが 赤い三角コーンに挟まれ黄色いテープを貼られてそこにあるのに 出かける時には気づけなかった そこは駅に向かって少し急ごうかと気合を入れる場所 踏切ももうすぐ見える  前ばかり見て進む場所 帰り道、反対側の歩道から見えてぎょっとした 事故はいつあったのだろうかと こんなにひしゃげているものに気づかなかったのか 二日ほど後で、同じ道を同じように通ったが やはり目に入ってこなかった 電車の時間が決まっていれば前しか見ないのである 歩く人が

黒の皇子

読み手を選ぶ「賢者サロモンの書」の読み手、ノアの話の三巻目。 今回は、人を操る「人形術」に操られ天使を呼び出してしまう。 油断である。 ザスーン帝国の皇帝一家が反乱によって赤ん坊に至るまで殺される。 他国に出ようとしていたアレクセイ王子だけが助かるが、呼び出した怪しい鏡のようなものを覗いたノアと目を合わせ、 「自分がサロモンの生まれ変わりで、お前が(弟子で敵の)レトだ」と 暗示をかけようとする。 目を合わせて暗示をかけようとする時点で怪しさしかない。 魔女狩りの生き残りが

大人の日

子どもの日はあるが、オトナの日はない 子どもの日は 子どもを大切にする日か? 一日だけか? 子ども権利条約はきちんと教えられているか? 教えられていない子どもは大切にされていると言えるのか? 母の日も、感謝のポーズを一日だけ。 一年中「父の横暴の日」だった家もあるだろうに。 敬老の日も同じ。 年金が少なくて 食べるために働かなくてはいけない老人のことを考える日なのか 嫁は家の財産だと思い込んでいる 横暴な家長のままでいる老人のことを考える日なのか。 勤労感謝の日も同じ。

おやつ

ザラメせんべいは無事 消費消化したが、 直径5センチほどのこのプチロールケーキがやってきた。 頂き物ではなく、注文は自己責任である。 ロールケーキひとつで、きっとザラメせんべいよりも カロリーが多いような気がする。知らんけど。 沈黙する。 なんちゃってスクワットを10回くらいやってみる。

バービー

遅ればせながらバービーを見た。 確かにピンクの大洪水だった。 物語は、ある大人のバービー愛好者の生きていく上での負の感情が バービーを覚醒させ、バービーを変え、人間界に出向かせて始まる。 何年か前バービー展というかショーウィンドウがバービーだらけになっている所を通ったことを思い出す。60周年記念だったのかもしれない。 いろいろな髪型衣装のバービーが並んでいた。特に感動もしなかった。 昔の私にはバービー人形というのは、オトナに見えた。 一緒に遊ぶのに、オトナはちょっとね 

友人は既に引っ越していた

会える? とメールしたら会えると返ってきたから 彼女の引っ越しのことなどすっかり忘れていた あと一年、こちらで勤めると思い込んでいた だって彼女の引っ越し先は山陽地方なのだ ほぼ一人であれこれをやって引っ越したのだから どれだけ大変だっただろう 母親のための介護休暇で、連休の谷間の平日を 休みにしたのでこちらにいたという 母親は、こちらの施設にいて、今はあちらの施設の空きを待っている 彼女の実家に泊ったことがある 海に近い家だった 実家の物もいろいろ捨てているのだけれど

憲法記念日なのでNHKの改憲をにらんだ各党を交えた議論を見た。 九条の事しか言わないかと思ったが、緊急事態条項や同性婚についてもある程度触れていた。 共産が「もっと外交を」というのは当然。立憲が「閣議の内容が秘密なのがおかしい」に納得。「裏金議員が改憲を語るな」は正しい。急ぐな。

スウィング

体重を減らしたほうが膝の負担が減るので 今、食パンは八枚切りにしている カフェでもシロップ抜きにしている それなのに「ざらめせんべい」を買ってしまった トマトとチーズを載せたトーストを食べた後で ザラメせんべいを一枚食べてしまう パン一枚の半分ほどのカロリーである いったい何のバランスを取っているのかと思う 亡くなった友人が好きだったオスカーピーターソンを聞く ピアノを聞くだけでカロリーが消費されれば良いのに と しょうもないことを思う 細胞がスイングすればよいのに

おばちゃんたちにいてほしい

おばさんは Wild Ladies と訳されるらしい。 おばさんならすぐに「ワイルドだろう?」とスギちゃんを真似るだろう。 おばあさんなら ただの old ladies なんだろうか これって韻を踏む感じになるんだろうか おばさんが幽霊になって出てきても 日本人にはあまり違和感はないのではないだろうか。 ファンタジーとは思わないのではないだろうか。 「ロッカーの花子さん」という漫画があったけれど ファンタジーだとは思わなかった。私だけか。 (たたりとか呪いとかに関係が無け

紅の魔女

「青の読み手」の続編である。 過去の魔女狩りの話が出てくる。 ルドン派と呼ばれる宗教団体。 男子修道院と女子修道院があるが、その昔、男子修道院が 女子修道院を「魔女」として告発というか売った過去がある。 虐殺された丘で、成仏できない修道女や魔女として殺された者たちの霊が 夜ごと(発光しながら)さ迷い歩き、人に憑りつくのである。 実はそれは悪魔の仕業で、青の読み手であるノアは、成仏できない者たちを助けることができたのだ。「サロモンの書」の力を借りて。 男子修道院の者たちは、魔

「行き」には気づかなかった

出かける時には、小雨が降っていて、傘を前にして 急いで歩いていた。 とはいえ、こんなことになっていたのを気づかなかったのか不思議。 かと言って 出かけていた数時間の間に何かがぶつかって、移動まで済ませられるかは よくわからない。 気づかなかったとしたら、それもずいぶんである。 人通りもそれなりにあったかもしれないのだけれど 「あれ?」と注意していなかったんだろうか。 やっぱり「ずいぶんな自分」なんだろうか。 ヘッダーの写真が通常の歩道の柵である。 びっくりして、そ

縁切り上等

離婚弁護士松岡紬が、さまざまな離婚案件に携わる話である。 彼女の実家が、江戸時代から「縁切寺」として有名な某東慶寺をモデルにしていて、舞台も鎌倉である。 縁切り関連の川柳が章ごとに掲げられており、川柳自体も味わい深い。 モラハラ、浮気、暴力とは、女性側からの離婚したい三大理由であろう。 けれど、夫側が自分の力加減に無自覚だったり、妻が心を病み始めていたり、財産分与とか養育費とか、弁護士が必要な場面があるのだ。 この弁護士事務所には、探偵の男性出雲と事務員の女性聡美がいる。

カラオケ行こ

中学の合唱部の部長に歌を教えてもらおうとするヤクザ。 二人のやり取りがたいへん面白かった。 部長は、岡聡実くんだが、変声期にさしかかっている。 その自覚はあるようで、気持ちがとても揺れている。 危ないオジサンについつきあってしまう。 悪い大人特有の手練手管というか、なんというか。 印象深いのは祭林組の歌ヘタ舎弟大集合の練習カラオケと ラストの、啖呵を切ってからの「紅」の熱唱である。 組員の歌のチョイスがなんともおかしい。 どこかの映画評に ひと時代前のヤクザの姿であると

公園の椅子

公園のベンチと書くと、 「雨が空から降れば」をつい思い出す世代である。 虫が沢山出てくる前の今が、 一番心地よく過ごせる時季かもしれない。

この季節に着るカーディガンに黄色いのを持っていた。 他の色のと一緒になかったが隅っこにあった。 膨張色だから着ないかな、と一時断捨離を考えたので 処分してしまったかと思ったが、あった。好きな色なのだ。 なのに既に暑いので、やっぱり着ないかもしれないのがなんとも言えない。