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映画・ドラマ・ステージ

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映画やドラマについて書いたものをまとめてみました。 年に数回レベルのコンサートや芝居も。
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記事一覧

バービー

遅ればせながらバービーを見た。 確かにピンクの大洪水だった。 物語は、ある大人のバービー愛好者の生きていく上での負の感情が バービーを覚醒させ、バービーを変え、人間界に出向かせて始まる。 何年か前バービー展というかショーウィンドウがバービーだらけになっている所を通ったことを思い出す。60周年記念だったのかもしれない。 いろいろな髪型衣装のバービーが並んでいた。特に感動もしなかった。 昔の私にはバービー人形というのは、オトナに見えた。 一緒に遊ぶのに、オトナはちょっとね 

カラオケ行こ

中学の合唱部の部長に歌を教えてもらおうとするヤクザ。 二人のやり取りがたいへん面白かった。 部長は、岡聡実くんだが、変声期にさしかかっている。 その自覚はあるようで、気持ちがとても揺れている。 危ないオジサンについつきあってしまう。 悪い大人特有の手練手管というか、なんというか。 印象深いのは祭林組の歌ヘタ舎弟大集合の練習カラオケと ラストの、啖呵を切ってからの「紅」の熱唱である。 組員の歌のチョイスがなんともおかしい。 どこかの映画評に ひと時代前のヤクザの姿であると

つゆくさ

小林聡美主演の映画。 隕石にぶつかって車が壊れた。 友人の子航平 隕石を見つけたら幸せになれるとは思えない二人。 小林聡美演ずる五十嵐芙美本人も、その友人たちも それなりの過去がありそうである。 この癖のある顔ぶれが、なんかよい。 階段を駆け上がるみたいなトレーニングをしている芙美は 何度か、この篠田五郎とすれ違う。 草笛を吹いている所にも居合わせる。 二人がちゃんと出会うのは、泉谷しげるのやっているバー。 芙美は断酒会に入っている。 アルコールの依存性だったという

雨を告げる漂流団地

壊されてしまう予定の団地に入り込む、夏休みの子どもたち。 大雨が降って、何故かコンクリートの団地が海に流されていく話。 謎の少年 のっぽ君。 こうすけと夏芽は喧嘩ばかりしているが、お互いを気にしている。 サッカー仲間の少年二人と 航祐好きな女の子とその友達  同じ小学校の子が六人と謎ののっぽ君の七人で謎の海を漂流する。 きっと夢だ、とみんなで眠るが、一晩経っても同じ海の中で。 いろいろな建物が流されてくる。 食料がなくなってきたので 市民プールのような建物になんとか入って

三体

宇宙人の侵略 ナノテクノロジー 地球の現在の科学では絶対作れないゲーム機 科学者の死 自殺も他殺も。 あらゆる監視カメラから映像を消去する技術。 現代のSF要素が全部詰め込まれている。 面白かったんだけど、字幕で一気に見過ぎた。 後半は五話。 集中は途切れていろいろ理解できていないと思うんだけれど もう一度見るのはちょっとしんどい。 「三体」では従うかどうか一応それぞれの人間に選ばせている感じだが、 脅してるから、まぁ銃口を突き付けられながら投票するようなものかも知れ

なんとなく見た「終わらない週末」 土曜日が繰り返したりするかと思ったが違った。情報と道路の遮断、分断。 ネットもテレビも電話もダメで、高速の入り口に自動運転の車が突っ込んで封鎖されるのは怖かった。 この写真の中にいない末っ子だけが正しく認識して、正しく対処したかもしれない。

スタンドバイミー

実はちゃんと見たことがなかった。青春映画の傑作といわれる作品。 死体を見たいという理由で冒険の旅に出る。四人の少年の物語。 線路を歩いて汽車に追われたり、池に入ってヒルに吸われたり。 けっこうな冒険であった。 兄がろくでもない、クリスとバーン。 戦争のトラウマがある父に暴力を振るわれているテディ。 兄の死のショックで弟の自分を両親が忘れているゴーディ。 (兄だけが自分に声をかけてくれていたことを思い出す) 死体を発見して通報したら、テレビに出られるんじゃないかと思うのは

ダムゼル

最近ネットフリックスで人気があるらしい作品。 没落しかけている貴族の娘を王子妃にすると言って連れてきて、 新郎新婦の手のひらに傷を作ってから手をつなぎ、血を混じらせる。 それから、崖から落とし、竜へのいけにえとする。 血を混じらせるのは、王家の直系の娘と偽るためである。 火を吹く竜から逃げ回り、たくさんの「元王妃」の書き込みを見る。 竜が先に呪ったように伝えられてきたが、実はそうではなかった。 竜の子を王家が先に殺し、その倍賞として生贄を求められているのだ。 迷路の中を

アマプラで、「世界の車窓から」を見つけた。 好きな番組だけどテレビでは正味3分程度でℂМも多いのが、続けて見放題である。 音楽もうるさくないので、なんとなくつけておくのにちょうど良い。 もちろん国もいろいろ。良いものを見つけた。

みんな元気

四人の子どもたちが帰省するということで 家を整え、高い肉やワインを買い求める父親。 ところが、次々とキャンセルの電話がかかってくる。 そこで、子どもたちに会いに行くことにするという話。 子どもたちは皆忙しそうで、滞在時間も長く取れず 微妙に距離を置かれていることがわかってしまう。 時差のあるアメリカで、時計を直さず、バスに乗れなかったり。 持病があり、医者には遠出は反対されていた。 途中トラブルがあり、薬が帰るまでもたず、飛行機で意識不明になる。 ロバートデニーロ主演のこ

マイブロークンマリコ

あらすじ 友達の「毒」父親に包丁を突きつけ骨壺を奪う 二階から飛び降り、裸足で走る。 ヤンキーな感じの永野芽郁もかわいい。 ブラック企業とも親和性がある? こういう性格だとこういう企業でもそこそこやっていけるのかと変なところに感心した。 タバコ吸いまくり。 自分にもマリコしか友達がいない。 骨壺とのロードムービー。 骨壺で悪いオトコを殴って骨壺は壊れてしまう。 あのオトコひったくり犯じゃなかったんだろうか という疑問は残る。 なんていうか、それでも生きていくという

パレード

思い残すことがあってこの世を去れない死者が、新月の夜にパレードをする。 会えなかった人に会えるかもしれない。という話。 震災後の映像は、何度見てもつらい。 いい加減な老人を演じたら天下一と言われるリリーフランキーが秀逸。 長澤まさみも、良いお母さんだった。 彼らの生活圏だったところが本当はどんなところだったのか、 最後に映し出されていた。 危篤状態の人が死者の集まりに加わったことで、希望の持てるラストになった。 この前倍賞千恵子が歌う「誰もいない海」を聞いてしまった

ある男

事故で死んだある男が、実は名乗っていた人物とは違った。 というところから話が始まる。 調べることを引き受けてくれたのは、離婚するときに頼んだ弁護士。 彼は在日三世で、国籍を移しているという。 戸籍をロンダリングする話と、ヘイトスピーチが溢れる世の中と。 ロンダリングを引き受ける詐欺師の老人を、柄本明が本当に嫌らしく演じている。いろんなことを経験した末に、そういう事をしていた老人。 この老人が知っているいろいろな人たちのことを聞いてみたくなる。 苗字が三回変わった後で、今

デューン 砂の惑星 2

今日は無事映画館にたどり着いた。 帝国に対する復讐とレジスタンス。 よくある設定ではある。 科学技術がすぐれていることを見せつつ、何故か個人戦闘は剣。 最終決戦は宇宙になるらしいから、SFっぽいところをみせてくれるのだろうか。 SFのFが、ファンタジーなんじゃないかと思ってしまった。 謎の飲み物でとんでもない叡智を授かるとか、 声に魔力的なモノを載せるとか。胎児と意思疎通でできるとか。 彼の政略結婚がどういう結果を生むのかは第三部に続くのである。 テレビℂМが少なすぎ