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【やまのぼ ブックレビュー No.25】<「一豊の妻」が教えてくれた幸せな生き方>大原敬子・著<ダイヤモンド社>を読んだ。

営業車でのラジオは、貴重な情報源である。

<やまのぼ>は、ニッポン放送の「テレフォン人生相談」(午前11時~)のヘビーリスナーだ。

相談者が繰り出す様々な人生の断面を垣間見、回答者の応えを聞くのが、後々の人生指針になるからだ。

<やまのぼ>は、その回答者のお一人「大原敬子先生」の大ファンである。

ある時は厳しく、ある時は涙もろく、回答する彼女の暖かい人間性に惚れ込んでいる。彼女が出演するときは、エンジンを止めて清聴している。

そんな彼女が書いた本だ!読まないではいられない!

本書の帯には、『山内一豊の妻、千代は「内助の功」の人ではありません。理想の男性は、見つけるのではなく育てるもの』とある。

男性の心の根底には劣等感があります。女性は、尽くしてきた分だけ返ってくると期待しますが、男性の方は劣等感が根底にあるだけに素直に感謝することができないのです。女性の「やってあげた」という気持ちが見えると、逆にうとましくなり、しっぺ返しをするのです。

ウンウンそのとおり!

幸せは、自分から積極的に求めなければつかむことはできません。理想の価値観、世間の評価にまどわされず、今できること、しなくてもよいことを見分けることです。

なるほど!なるほど!

妻は、夫を育てながら、女の誇りを満たされるのです。
「女の喜びは愛する人を育てている時」
「女の生きがいは、愛する人から必要とされる時」
「女の楽しみは愛する人とともに目的に向かっている時」
人を育てることで、ほんとうは自分が育ててもらっているのです。

ふ~ん!そうなんだ!

迷ったときの選択の方法は、「捨てること」です。・・・(略)・・・それは捨てたという自覚と覚悟があるからです。

なるほど!

愛を求めている人ほど、愛を恐れるあまり、素直な自分が出せなくなるのです。

心が満たされてないと。人を傷つける言葉を発してしまいます。

幸福とは、吹雪で身体が冷え切った時の、一杯の熱いお茶の味。

大原節が彼女の肉声となって<やまのぼ>の心にしみこんでくる一冊だ。


<やまのぼ>のお薦め度 ★★★★☆
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<やまのぼ>のお薦め度規準
(独断と偏見です。あしからず)
★★★★★ 蔵書にして読み返したい
★★★★☆ 読みごたえありでお薦め
★★★☆☆ そこそこ読みごたえあり
★★☆☆☆ 時間つぶしにはなります
★☆☆☆☆ 本屋での立ち読みで充分
☆☆☆☆☆ 時間の無駄使いだけです


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