【勝手に人生相談 No.362】後輩看護師に助言できない (愛知県・40代女性)
▼ご相談内容▼
40代の女性。
看護師を続けて27年になります。
20代前半ぐらいの後輩から職場でつらいとよく相談されますが、あまり適切なアドバイスができません。
相談の内容は、仕事の内容がきついとか、苦手な人がいるといって人間関係です。いずれも私の若い頃と同じような悩みです。
仕事は確かに私の若い頃に比べると複雑になっています。一方、人間関係の方は確かにあまりよくないこともあります。
ただ、私の若い頃とそう変わりはないと思います。でも、このような悩みを抱えて解決できないと、みんな辞めていってしまうのです。
若いのにそれは可哀そうだと思って何とかしてあげたいのですが、結局何もいいことを言ってあげられません。どうしたらいいでしょうか。助言をお願いします。
▼やまのぼ回答▼
いい助言は必要ありません。あなたは勘違いをされています。後輩は、あなたに解決してほしくて相談しているわけではないのです。
あなたが取るべく態度は、ただひたすらに後輩の話を聞いてあげるだけでいいのです。肯定もせず否定もせず、聞き役に徹するのです。
後輩は聞いてもらうことで、ストレスを発散することができるのです。
人生は選択の連続です。
その選択の最終決断は、本人にしかできません。
万が一あなたが、いい助言をしたとしても、それを踏襲するか、しないのかは、後輩に委ねられているわけです。
人生にとって糧となる美味しい水飲み場へ連れて行ってあげても、その水を飲むのか、飲まないのかは、後輩の意思ひとつなのです。
あえてお話しするとしたら、あなたの27年間の看護師経験を、お話してあげることでしょう。
実績は何ものより、説得力があると思います。
伊達や酒狂で、今日まで看護師を続けて来れたわけではないことを、話してあげることをお薦めします。
ただし、そのお話をする前に、あなたとは時代背景も違うし、あなたと私では性格も考え方も、まるで違うので、あなたには参考にならないかもしれないことを明言することです。
きっと後輩は、あなたの培ってきた経験を通して、得ることが多いと思います。
▼次回のご相談予告▼
次回の【勝手に人生相談 No.363】神奈川県・50代女性のご相談です。「新しい職場 嫌味な指導役」を、予定しております。
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