これからは、子どもに「ゆるさ」を与えよう。
「子どもから気付かされることは多い。」
子育てをしているお父さん、お母さんはそう感じることも多いだろう。
私もよく子どもたちに「ハッ」とさせられているひとりだ。
授業にゆるさは必須だ。
オンラインサロンでの月一回の子どもたちへの授業で、
「私の授業の感想教えてー!」
と投げかけました。
「学校とは違って楽しめる!」
「学校では教えてくれへんことを知れる!」
「先生がオモシロイ!」
顔がニヤニヤすることをたくさん言ってくれました。
よく出来た生徒たちです。
最後に回ってきた小5女子が、
これまた私の度肝を抜く表現で、
私の授業の良さをまとめてくれたんです。
「学校の授業はちゃんとしないといけないけど、
先生の授業はちゃんと頭に入ってくるゆるさがいい。」
子どもの頭はパンク寸前。
特別、「ゆるさ」を意識して授業をしているわけではなかったのですが、
学校で求められる「ちゃんと」は求めていないので、
そこに子どもたちは面白さやゆるさを感じたのかもしれません。
人が同時に出来ることってそんなに多くはず。
先生に、
「ノートに黒板を写しなさい」
と言われれば、書くことに集中するだろうし、
「今から問題解いて」
と言われれば、解くことに集中する。
そして、先生から言われたことをする前の大前提に、
「ちゃんとする」
が子どもたちには組み込まれている。
ちゃんとしながら黒板を写す。
ちゃんとしながら問題を解く。
ちゃんとしながら話を聞く。
きっと子どもたちの頭はこんなことでいっぱいなんだろう。
「学び」が入る隙間もないほどに。
「詰め込み」から「隙間作り」へ。
入る隙間がないと、入るものも入らない。
収納だってそうだ。
物を入れる隙間がなかったら物は入れられない。
それと同じだ。
頭にだって隙間は必要で、
「いかに詰め込むか」
ではなく、
「いかに隙間を作るか」
が大事なのだと、生徒の感想から私は紐解いた。
これは先生業、講師業に限らず、
大人が子どもにやりがちなことなんだと思う。
「教えなきゃ!」
「知らせなきゃ!」
「伝えなきゃ!」
知らない間にどんどんどんどん、
子どもから隙間を奪っている。
これからの時代は特に、
「詰め込み」からの脱却が必要だと強く感じる。
私の授業は、隙間風を吹かせながらやっていく。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?