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旅note。

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記録の為の旅行記。思い出しながら書く事でもう一度旅に出たいと思います。
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#砂漠

記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ〜終

記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ〜終

これでモロッコ旅行記は最後にしようかな。

モロッコ滞在残り2日間を残し、海の街エッサウィラへ来たわけだが街へ着き早速安宿探し。とりあえず安さにつられ決めた部屋は、湿気漂うどんよりとした部屋だったような。

次の日にはロンドン行きの飛行機に乗る為に、マラケシュへ戻らなければいけない。

最悪の事態はその夜に訪れた。

急激な腹痛に襲われ、吐き気ももれなくついてきた。

その時、考えるのは「あれ、何

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記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ9

記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ9

ただ今、砂漠の中を歩いています。

砂漠へ到着してしまった旅行記としては残りわずかとなりますが、よろしくお願いします。

砂漠のなかにあるキャンプ地までいくというツアーを申込み、らくだに乗り出発。

砂漠のなか、といっても広大なサハラ砂漠のほんの入口あたりにあるようなところだとは思うが。

20代前半くらいの男性が2人、20代後半のしっかりしていそうな男性1人の3名が自分1人が乗るらくだの手綱をひ

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記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ7

記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ7

あれ、砂漠に着いてしまった。

いや着くべくして、着いたのだ。
砂漠に行くには10日間必要と知り、むしろどんな過酷な旅を想像していたのだろう。炎天下の中、果てし無く歩いて、靴がボロボロになる程に歩いて、やっとたどり着いたー、みたいなドラマを想像していたのかもしれない。

冷静に考えれば、バスなどの交通機関があるのだから、それなりの時間で到着する事は可能なのである。

砂漠の写真を撮る事が、この旅で

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記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ6

記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ6

さあ、バスに乗りメルズーガまで行こう。

そう思い、ミントティを飲み干しフェズ新市街のバスターミナルへ行くことにした。

ハキムがいるかいないかは半信半疑だったが、日本人的にはあんな口約束でメルズーガまでタダでガイドしようなんていう暇な人はいないであろうという了簡でいた。

ハキムは、午前中にバスターミナルへきた時に声をかけられ砂漠までガイドをしてやろうというモロッコ人だ。ただただ怪しい。

タク

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記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ4

記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ4

ベルベル式と言われる、交渉方法があるらしいという事は、ロンドンに住んでいる知人から聞いていた。なんだそれはと思い、地球の歩き方を見てみると確かに書いてあった。

確かに行く先々で、このやり取りだ。

「コレはいくらだ、お前はいくら出す?」と店の主人は紙に金額を書き、こちらにペンを差し出す。口ではなく、紙とペンが必要な交渉だ。

「いやいやこれくらいしかだせない」と半額の値段を書く。

「ではこれで

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記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ2

記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ2

モロッコ行きの飛行機は当然のごとく、アラビア系の人種が多くいたような気がする。日本行きに日本人が乗っているようなものだ。ロンドンにいてもアラビア系の人と接する機会はほとんどなく、心なしか香辛料的な香りのする飛行機で、すでに旅は始まっているということを感じさせてくれた。

隣の席にも当然、モロッコ人とおぼしき20代の青年。おそらく自分と同じ年くらいか。英語で話しかけると、英語で返してくれた。何を話し

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記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ

記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ

知人宅で何気なく飾ってある砂漠の写真を見て、訊ねてみた。

「これはどこですか?」

「モロッコ、、、行ってくれば」

この間髪入れない簡潔かつ無駄のない会話で、僕はモロッコに行くことを決めた。

ロンドンに住んで1年が経とうとしていた頃だったか。知人のカメラマンはまだどこにも旅にでていない僕にとっていろいろな行動を起こすいいきっかけになると即座に判断したのだろうか。その迷いのない提案に「いい

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