記録の為の旅行記〜果てしなく続く砂漠へ9
ただ今、砂漠の中を歩いています。
砂漠へ到着してしまった旅行記としては残りわずかとなりますが、よろしくお願いします。
砂漠のなかにあるキャンプ地までいくというツアーを申込み、らくだに乗り出発。
砂漠のなか、といっても広大なサハラ砂漠のほんの入口あたりにあるようなところだとは思うが。
20代前半くらいの男性が2人、20代後半のしっかりしていそうな男性1人の3名が自分1人が乗るらくだの手綱をひく。ツアーはどうやら自分1人の為のものらしい。1人に3人がつくなんて贅沢な話ではあるが、英語の通じない彼らとは特に話す事もなく、時々目を合わせにっこりするくらい。
らくだのゆっくりとした歩行に揺られながら、ずっとずっとずーと先までつづく砂漠の海原を、いや砂原を見ながら、時折シャッターをおしながらすすんだ。
英語は世界共通語だからどこにいってもある程度通じると思っていたし、ましてや若者であればなおさらだと思い込んでいた。でもそれは違った。
勝手ながら数字の読みくらいはわかるだろと。
「ワン、ツー、スリー」が通じなくて、はじめ自分の発音が悪いのかなと思ったが違った。指を1本、2本、3本立てるジェスチャをすることでようやくわかってもらえた。これ以降英語を使うのをやめ、日本語で話すことにした。あとは体を使い、伝えたいことを表現するしかないとも考えた。
当然ながらフランスの植民地だったこともあり、「アン、ドゥ、トロワ」なら通じるのだ。数字の英語くらいと思ったけど、それすらも通じないという事はそもそもの英語という言葉自体に触れた事がないのだろう。
言葉は通じないが,彼らはとてもいい人たちだった。
砂嵐が来るから,コレで顔を包めと布を渡してくれた。確かに向こうから迫ってくる影を見る事ができた。遠くから激しい雨が降る様な、ゲリラ豪雨みたいに。
条件反射的に手にはカメラを持ち、ギリギリまで来るのをまつ。シャッターを押す。迫ってきたと同時にカメラをバックにしまう。目を開けることはけして許されない状況だったような気がする。その状況で目を開けたことがないからわからないが。
この緊張感はとても楽しかった。砂嵐の瞬間を感じ、写真におさめる事ができた事は本当に嬉しかった。目に見えるこの自然現象は砂漠からの洗礼のようにも感じた。
キャンプ地についたとき,砂嵐で迷子になった団体がいるから探しに行ってくると20代後半のしっかりものがいっていた。言葉はわからないが、そう察した。
そんな事がやはりあるんだなと、ポケットにいれてた方位磁石を握りしめた。
途中、放牧をしている群れに出会う。
放牧? こんなところで? 何を食べるのか?
どこからきてどこに行くのだろう?
少年に聞きたいところだけど言葉は通じない。
キャンプ地では、このように砂の中にタンクを埋め水を保存している。料理などに使用する水なのだろうか。
テントの中では自分1人が寝泊まりするようだ。夜、少年たちがきてタジン鍋を振舞ってくれる。教科書にかかれたアラビア語を口に出してみるが、読み仮名通り発音しても苦笑い。全く通じていない。
それでも一人の青年が空を指差し、何かを伝えようとしている。
「今夜は曇っているから、残念ながら星空は見えそうにない。でも明日ははれそうだからサンライズをみるといいよ。明日の朝、早く起きてサンライズをみるかい?」
「そうか、満点の星空を見れなくて残念だな。でもサンライズはいいね。見たい!」
「おっけー、じゃあ明日朝おこしにきてあげるよ!!」
「ありがとう!!」
この会話は今、考えた勝手な推測と通訳だ。
でもなぜか記憶の中では言葉の通じなかった彼らと会話をしたという記憶は残っている。不思議な感覚だ。
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一人旅での教訓
1, 砂嵐にはきをつけろ!
2, ラクダはかなりのろいが、砂漠を歩くにはもってこい
3, 言葉が通じない時は、伝えたいという気持ちが大事
いつか書いておきたいと思いつつ、ほったらかしにしていた案件を少しずつ書いていくというnote記録です。
気の向くままに、
少しずつ
砂漠までの道のりを記していきます。
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