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美容師の日常のこと

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髪の毛のことが日々、気になります。
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#日記

鏡に映る自分。

今日来たお客様が沖縄に就活しに行くと言った。 今は前職をやめ有意義なフリータイムを過ごしているそうだ。 そして今度は沖縄で就職すると。仕事のために住む場所を決めていたが、住む場所を決めてから仕事を探すことをしてみたいとも言った。 次の住む場所は石垣島で考えているそうだ。 確実に東京都の時間の流れな違うのだろう。それを羨むのは東京で仕事をしているせいでもあるのだけど、向こうには向こうの時間軸があり、東京と比較するからこそそこに価値を感じてしまうという錯覚みたいなものある

The Rolling Stones〜新社会人と転ぶ石と苔の話

ある月曜日の朝、その日の夜行われる新入社員歓迎会で述べるかもしれない、店長からの言葉をイメージしてみた。 何か励みになること、ためになること、気の利いた言葉でもかけてあげたいと思う。 月曜日の朝はきまってTRAVELING WITHOUT MOVINGだ。野村訓市氏のラジオ番組である。 毎度たくさんのリスナーの悩みや、質問にタンパクかつ愛情少々、皮肉たっぷりの答えを聴くのがなんとも楽しい番組である。もちろんチルな音楽も必聴です。 あるリスナーからの質問。 「The Rol

チームをまとめるリーダー。

20名のスタッフになるとなかなか一人一人をしっかり見ていくことが難しいので、より効率化を図るためにも3人のリーダーを決めチームも3チームにわけています。 そして今日は新年初回のチームミーティング。 トレーニングのありかたや、今年やりたい事をみんなで共有し気持ちを新たにして取り組むようにします。 2年目を迎えるアシスタントは、新卒が入るので自分がしっかりしないといけない! とか、 昨年スタイリストデビューした若手は、SNSにもっとチカラをいれ集客できるように1年かけて

サンタさんへのお願い。

この12月の季節はいろいろ忙しくて毎年疲れている気がする。それはサロンが繁忙期ということまもちろんあるのだが、マネージメントする立場としては今年の反省や、来年の方向性を決める時期なのだ。 アシスタント1人1人と面談形式で話す。 今年達成できた事や、反省点、来年どうしたいかなど、こういう場を設けることで吐き出される物をうまくかわしながら、時に受け止めながら話を聞いている。 うまくかわすというのは冗談で、むしろ全部聞いて聞いて聞き込んでいくことになる。こんな時は反論せずにと

いつもと同じ、よりも、いつもよりいい感じを求めて。

「1ヶ月間はずっと触りたくなる感じだな、これは。」 ストレートパーマを終え、仕上がったばかりの自分の髪の毛を触る女性のお客様はそう言ってくれた。 文字におこすと、この発言のドラマチックなキャッチコピー感が薄れてしまうなと思いながら、どのように書くと良いのか考えてみた。 「触りたいという衝動をとめられない」 これだと、やや危うい感じがしてしまうし。 「ずっと触っていたいほどにつるつる。」 これだと、わざとらしいセリフみたいも感じる。 でもやはり 「1ヶ月間はずっと触わ

写真を撮るために、1度戻るという行動。

通勤中やる事と言えば、ラジオを聴きながら、今日1日の事を考え歩く事。 あとは気になったものを写真に撮る事。 通勤中、ふと目に止まったのが一輪の花。 柵の間から外を覗きこむように、顔を出しているかのよう。 曇り空の下、凛とした感じがどうにもいい感じ。 むむむー、これは写真に撮りたいという衝動が。 一度は通り過ぎたけど、振り返り誰もこちらに向かってきていない事を確認。横断歩道を渡ろうとしている女性が15mくらい先にいるが、こちらに向かってくる様子ではない。 iPhone

魂をこめる

理論的な事を伝えることは、教育としてはとても大切な事だと思う。 でもたまには精神論みたいなものを振りかざすときもある。 忙しい時に、若者アシスタントにカラー剤をマドラーで混ぜてもらう事がある。 その時に、自分は真面目な顔をしてこう伝える。 「魂をこめてね。」 そのように伝えると、何も考えずに混ぜるよりは1.5倍は良くかき混ぜてくれる気がする。 気持ちを込める、魂を込める、これはただの精神論だけではない。 よくかき混ぜることで物質への作用としての効果も確実にある。

たまには俯瞰で。

美容師はいつも俯瞰でお客様の髪の毛を見ていますが、自分の頭を見る事はないですよね。 今朝、起こしにきた娘に背後から言われた。 「パパ、髪の毛染める人なのに、白髪がいっぱいあるよ」 そして、その後嫁に 「ダメだしされてたね」 と苦笑い。 アオアシという、サッカーのユースチームを舞台に繰り広げられる漫画がある。 その主人公である、青井葦人(アオイアシト)の持ち合わせる能力は、プレイヤーとしてフィールドにいながらも、テレビでサッカーの試合を見るように「俯瞰」で見る事ができると

グレースケールと自己肯定感と。

田舎山育ちの自分は、視力の良さは30歳くらいまでは自信があった。 カラーリストになっても自分は目がいいという自負をしていた。 今は、もうメガネがないとPCの文字が見づらいくらいにまで視力は落ちたが。 今朝、突然、色盲になり色が見えなくなった、 ということを妄想した。 どうやって、カラーリストをしていけばいいのか… なんて。 暗めなグレイをみてこれは赤かな?とか、薄めなグレイをみてこれは黄色かな?とか、認識できるのだろうかと、目の前の風景をグレースケールに変えて

カラーするのではなく、デザインするという事。

ある専門家の話では、人間の目から入る視覚情報のうち80%以上が「色彩の情報」と言われています。配色一つで好印象にも悪印象にもなると言われているそうです。 デザインにおいて『色』はもっとも重要な要素の一つです。皆さんが日常的に目にする家電、インテリア、 広告や雑誌などの出版物は、デザイナーが日々の制作の中で商品イメージや経験値から導きだした「色」をデザインに反映させています。インテリアや家電でもただオシャレだからこの形、ではなく「色」の与える印象と「形」における機能美が調

シャンプー中に天井を見ながら思った事。

うちのサロンでは、お客様からアシスタントのシャンプーがとても上手だと褒められる。これは本当に。それは、徹底的に教えるというのはもちろんのこと、先輩たちが自分たちはシャンプーが上手いということに自負している(過信ではないです)ことにも起因していると思う。いい影響が昔から引き継がれてきたと思う。 4月入社の1年目はまずシャンプーという1歩目の技術の習得に励む。目をキラキラさせながら言われる「シャンプーさせて下さい!」と練習に付き合う日々が続くのだが日に日に上手になるのを感じる。

個々のパフォーマンスが作り出す「〜のために」がブログという畑を耕すという事。

いろいろマネージメントしていると、大小問わず様々な解決事項がわきでてくる。 その都度、クリアの仕方を試行錯誤しゴール地点までの距離と時間を考える。 Aくんがパフォーマンス力を20、仕事スピードは50持っています。Bくんはパフォーマンス力を80持っていますが、仕事スピードは15です。期待値80のゴールまでの取り組みたい案件を任せる場合、どちらにお願いしようか迷う。 みたいな。 自分でやってしまえば取り掛かりもスムーズにある程度の効果、結果はある程度の期間はでる。だが、こ

びわコラム〜その5 忖度

わずか数時間だが少しは家業に対し、何かしらの手伝いになったのだろうか。 帰る時間になり自分が販売できたビワの数はどれほどだったのかをか頭の中で数えてみる。片手の指で数えることができるくらいだろうか。1パック700円だとして、ざっと2100円といったところか。売るということの難しさを金額に表して見てあらためて感じた。 当然、報酬なんて全く期待はしていなかったが、兄が今日のバイト代だと言い大玉のビワ12個入りを一箱くれた。確か一箱2800円のものである。素直に嬉しかった。単純

コラムをあげてみる

 Googleでコラムとはなんぞやと調べてみる。 コラム column 新聞・雑誌などで、線で囲んだ、ちょっとした記事。囲み欄。  中学生のころに国語の先生に新聞のコラム欄を毎日読む事で国語力が上がると、言われ毎日読んでいた気がする。天声人語というコラムだったかな。  でも確かな事は,その時の自分の国語力はたいした物では無かった事は事実だ。おそらく、読んだだけになっていたのだろうか、その文章から何もつかみ取る事ができていなかったと思う。いわゆる、「読解力」が欠乏し