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『われらはレギオン2 アザーズとの遭遇』デニス・E・テイラー(著)金子浩(訳)

増殖に増殖を重ねて百体以上になったボブは、人類が入植可能な惑星を求めて大宇宙を探索し、四つの植民可能な星系を見つけた。だがその途上で、ボブたちは原住生物が虐殺され、すべての鉱物資源が採掘し尽くされた星系をいくつも発見する。その犯人を〝アザーズ〟と名づけたボブたちは、その正体を探るが……!?

1巻ほどの波乱万丈さはないけど、物語は粛々と進んでゆく。とはいえ、エデンの発展や、地球からの人類脱出、ボブ(の一人)の恋、ボブ(の一人)の自殺、金属泥棒アザーズとの戦争突入、新たな知的生命体パヴ星人の登場、アンドロイド開発等々、盛り沢山。

ブラジル軍のメデイロスとの戦闘は、作者が飽きたのかな? と思うほど超アッサリだったけど、3巻で再登場はあるのだろうか? 最後に存在感を発揮できるか見もの。

楽しいキャラだったホーマーの自殺はショック。ヴィーメントという人類破滅主義者たちにハッキングされて、殺人に加担させられて、という他責での自殺に、よんでるこちらまで殺意が湧く。もちろん復讐するのだけど、生ぬるいよ! と言わざるを得ない。ボブ達が優しすぎる。

アザーズとの戦争は、技術、物量ともに完敗なので、自分なら、艦隊差し向けずに、本拠地であるグリーゼ877系のダイソン球に小惑星を亜高速で突っ込ませるけどな、と思いながら読が、次回どう決着するのか楽しみ。

他にも、アンドロイドがどこまで進歩するのか、ボブたちの世代間格差はどうなるのか、もろもろ予想もつかず楽しみしかない。

1巻では、登場人物と場所が多すぎるので頑張ってメモを作ったが、2巻では編集者が完璧なやつを作ってくれたのが嬉しい。まぁ、皆同じ苦労をするよね(笑)

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