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創作

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記事一覧

立方体入りシチュー

食事処を延々探し、やっと遊園地のレストランを見つけた。中に入るもガラガラ。いかにもハズレの雰囲気が漂う。しかし空腹なので覇気のない店員にシチューを注文する。1時間まってやっと料理が来たがもう後悔しかない。シチューの味は普通だが、中に一辺3cmほどの白い立方体が10個ほど入っている。食べるも粘土なのかチーズなのかわからない。気合で食べてると目が覚めた。

猪

山道を歩く。トラクターの工場でジェットエンジンの燃焼試験をしている。緑の炎が美しく輝いている。

炎の横を抜け山を登り、峠を超えると道の上に茶色い球体が2つ落ちていた。一つは小さく一つは大きい。丸まった猪であった。お互い吃驚し逆方向に走り出したが、猪は思い直して私を追ってくる。全力疾走で逃げるが、足が紙で出来ているかのように力が入らない。あっさり追いつかれて突進された。避けようとジャンプするも足か

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幽霊の実用化

大量の幽霊を固めたドライアイス状の物質から電力を取り出す実験を、京都、千本通りの南端の研究所で行う。

しかし、うまくゆかず、河原町に気晴らしへ出かける。
ご飯食べて寝ながら散髪してもらい修学旅行のヤンキーからにげて研究所に戻る。

太ったニナシモンズのような同僚にハグされると、私の体はぐにゃりと溶け、シューシューと蒸発しだした。
#小説 #夢日記

誰がために穴を掘る

汗だくで穴を掘りながら考える。

完全犯罪って意外に沢山あるのでは?
1年あたりの殺人事件は数百件だが、行方不明者は8万人だ。
何万人も殺されて、人知れず処分されていると考えるのが理性的だ。

プロは死体を溶かす薬品とか、ミンチにできる施設とか、遠洋に捨てられる船とか、火葬場を自由に使えるコネとかもってるんだろうなぁ、と羨ましくなる。素人は穴を掘るしかない。たとえヤブ蚊だらけの真夏でも。

数万人

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山頂の教会で反省文を書く

青のストライプのワイシャツと、グレーのズボンをはく。
自転車で濃い緑の山道をひたすら上る。

頂上の温泉街では、皆が道端で湯を浴び体を洗っている。その横を抜けると、看板の絵はドラえもんだが、なんだか小難しいタイトルが書いてある映画館がある。興味をそそられるが仕事へ向かう。続くストリップ劇場街を抜けると、職場の教会に到着する。

教会では上司が1m四方の巨大な紙に反省文をかいており、一緒に内容を確認

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攻殻機動隊的な何か

「バイトしない?」
と知り合いのおっさんが言う。
「しない」
「ごめん、もう先方と契約しちゃった」
勝手極まりないが、2年ぶりに働いてみるのも良いか、と思い工場へ。

工場の奥の能舞台へ案内された。
基礎、床、柱、全てボロボロっぷりを説明され、これを修理しろと言う。

途方に暮れていると、工場の方から話し声が聞こえてくる。
「このケーブルさえあれば、防壁全部無効化して、ゴーストにハッキングできる。

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ビックマックと牛乳

マクドナルドでビックマック単品を買うと、レジのキムタクが「牛乳はどうしますか?」と聞いてくる。
意味がわからず固まっていると、「ビックマックの包装紙のQRコードを提示すると、牛乳が1杯サービスになるんです」という。
じゃあお願いします、というと、後ろに並んでたやつが、じゃあ私もといい、私のビックマックを掴んでQRコードを提示する。
満員電車のように混雑したレジ前の全員が、私も、私も、と私のビックマ

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ショッピング・モールで成仏しよう

幽霊になって暫く経つが、ある時、ショッピング・モールで奇妙な光景を目にした。

ふわふわと漂う5mmほどの薄黄色の光球が、同僚(幽霊)の背中に接触した所、同僚が消えてしまった。

あの光球はなんだ? どうなったんだ? とざわつく幽霊達。しかし答えなど出ない。

またある時、光球が漂ってきた。
別の幽霊が指先で触れてみると、腕だけ消えた。彼曰く痛みは無いという。

これが成仏なのでは? という説が幽

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山登り

季節は夏。真っ青な空の下、そびえ立つ山の坂道を自転車で登る。直線、急勾配なので、一番軽いギヤでも遅々として進まない。全身の筋肉を使って漕ぐように登る。
横にもうひとりいて、同じように登っているが、誰だかわからない。

冬を待ち下山。山は雪に覆われている。
コンテナの上にプールをくっつけ、水を張る。
そのプールに入り、コンテナごと雪山を滑り降りる。
スノボどころではない爽快感のなか、坂が終わり、海に

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美しい泥

ショッピングモールでご飯を食べていると、レストランから飲み物が振る舞われた。
透明なガラスのカップに、薄いラベンダー色の液体が入っており、底になるほど透明になっている。
飲んでみると、口当たり、味、ともに泥だったうえ、底には砂利まで入っている。
好意を無下にする訳にはと、なんとか気合で水分だけ飲み干す。

(吐き気で目覚める)

掃除中に見つけたお菓子

目を開けると、また実家のベッドの上であった。
しかし部屋が散らかっている。足の踏み場が無いので、やむを得ず片付ける。
紙の下からお菓子が出てきた。
レーズン入りのしっとりしたスポンジケーキが小袋に包まれている。
自分の部屋にあったのだから自分のお菓子であるので躊躇なく食べる。
甘くて美味しい。洋酒も効いている。
リピートするため袋の名前を確認しようとすると、製造年月日が目に入った。平成8年であった

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冷たい百円玉の謎

目を開けるとベッドの上に居た。
左腕を枕にし、右腕を空中に伸ばしている。
右手は指相撲のように百円玉を掴んでいる。百円玉はまだ冷たい。

部屋を見回す。壁、カーペット、タンス、机、ブラインド。4畳半。
明らかに実家の自分の部屋だ。
ドアはしまっており、自分のほかは誰も居ない。

いつ実家に帰ってきたっけ? いまいつ? この百円玉は?

(混乱のあまり目が覚めた。ここどこ? 実家に居たのでは? 百円

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淡路島行

長く下る洞窟を駆け下り、一番先に底にたどり着いたものを勝者とする神事を見るため淡路島を目指す。

汽車で海沿いの町までゆき、砂浜から手漕ぎ舟にのる。
快晴の中、船頭が海へ漕ぎ出す。波も穏やか。

淡路島で崖の上の民宿に泊まる。木造でボロボロの宿で、寝床に壁も手すりもなく、すぐ横が崖なので恐怖で一睡もできず。

(眠れないストレスで目覚める…)

集落を養うアイドル

集落の全員、数百人を養うため、妹がアイドルになった。
集落の出費全額、妹に請求がいく。にもかかわらず、アホどもは遊び狂い、無駄遣いを続け、妹にストレスをため続ける。

(電話が鳴り目覚める。不動産投資営業だったので「クソが」と思ったら夢の詳細を忘れてしまった。)