冷たい百円玉の謎

目を開けるとベッドの上に居た。
左腕を枕にし、右腕を空中に伸ばしている。
右手は指相撲のように百円玉を掴んでいる。百円玉はまだ冷たい。

部屋を見回す。壁、カーペット、タンス、机、ブラインド。4畳半。
明らかに実家の自分の部屋だ。
ドアはしまっており、自分のほかは誰も居ない。

いつ実家に帰ってきたっけ? いまいつ? この百円玉は?

(混乱のあまり目が覚めた。ここどこ? 実家に居たのでは? 百円だ玉は?)

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