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ベネチアは後から沁みてくる?
コロナ明け久しぶりのベネチアビエンナーレに出かけてきました。ご存じの方も多いと思いますが、この芸術祭は1985年に発足した世界で最も長い歴史を誇る国際美術展。今もここでは2年に一度、世界のアートシーンの最新動向を知ることができるのです。
アートの仕事を始めてから、これは行くべきなんだろうなと思い立ち通い続けています。今もそうですが、私は「きれいなものしかアートと思っていない」「インテリアにアート
センスって言葉使っていいですか?
突然ですが、私はセンスの良い人を心底羨ましいと思うし、なんなら嫉妬するくらいです。お金持ち、容姿に恵まれている、なんてことにも、もちろん羨ましいという気持ちは抱くけれど、そんな感情を強く持っていたのは若い頃の話。歳を重ねると自分のあるべき場所、あるべき姿に折り合いをつけていくものですから。しかし、未だセンスの良い人を羨ましいと感じるのは、センスならなんとかなるんじゃないか、なんて思っているからかも
もっとみる記憶の箱を開けてみると
3冊目の本を執筆していた半年間は、過去の出来事を思い出し整理することに多くの時間を費やしていました。今回の本のテーマは「本の本」けれど当然ながら書評ではありません。私にそんな大それたことはできる訳ない(笑)。内容はといえば、今までの人生で読んできた本とその時々どう関わってきたか、そしてそれらにまつわる自身の想いなどを綴ったもの。そんな訳でこのところずっと記憶の海を漂っていたのです。
前職であった