7.Iga血管炎疑い 入院3日目

入院3日目の朝。
痛み止めを2:30に内服してから数時間は痛みもおさまっていたが、6:00過ぎには痛み出した。
でも少し我慢しようと思い、耐えていた。
朝食がやってきて、3口ほど食べたら激痛が襲ってきた。
8:00にはまた痛み止めを内服した。

今朝は採血と尿検査。
採血は、他の膠原病などの可能性も調べるため30mlも採るらしい。
しかも採血担当が新人さん。
ネームプレートの初心者マークやめてほしい。
不安になるから。
実際の現場を知っているからこそ、新人さんの採血は恐怖。
プリセプター(新人さん教育係みたいなもの)の時に、何度か練習台になったがもうそれは恐怖以外何ものでもなかった。
だって刺したはずの針が違うところから顔を出すんですよ。
採血なのに。
いやいやいや、私縫ってほしいとは言うてへんよ。採血やで?
もうそれからトラウマ。
でもそんな危険な目を患者様にさせるわけにはいかないから、当時は頑張って練習台になってました。
そんな私の不安には気付かず、
Ns.「私こんなにたくさん採るの初めてなんですー。ドキドキする。」
と・・・。
それ絶対言うたらあかんやつよー。
患者の不安をより一層あおるやつよー。
完全に私の方がドキドキしとるよー。

採血って針を刺す瞬間よりも、採っている間に針を少しでも動かすことの方が痛みを感じやすい。
だから看護師側でも患者側でも、私はできるだけ動かないように採血中は話はしないスタイルなんですが、メッチャ話しかけてくる。
Ns.「あと15mlです。」
Ns.「20mlいきました。」
謎の実況中継。
話しかけてくると針がぶれて、まぁ痛い。
やっぱり見事に腫れ上がりました。
あおーく広範囲に内出血。
まぁでもしょうがないな。
初めてやもんな。
量が多かったもんな。
気が付いたら患者というよりプリセプター目線で見守ってしまってた。
色々教えたくなるけど、そこは我慢。
でしゃばらない。
私は患者。

そして、その採血結果次第で今日は輸血と腎生検をすると言われていたので、内心すごくびびっていた。

私、輸血の検討が必要なレベルなんや。
腎生検も怖い。
Iga血管炎は割と軽く済んでいく人が多くて、安静にしていれば治る人が多いみたいやけど。
なんで私はそんなに悪くなってるんやろ。
脳内悪循環。
朝から凹んでいた。

そして主治医がやってきたかと思ったら、病棟部長やら内科Dr.がぞろぞろと部屋に入ってきた。
10人くらい。
あっという間に取り囲まれて、紫斑を見せてほしいと言われた。
今日の病棟カンファレンスの症例は、私のようだ。
ズボンを捲りあげて紫斑を見せると
Dr.「触ってもいいですか?」
と言われ、全員に紫斑を触られる。
なんなんだこれは。
紫斑大人気。

Dr.「ちょっと皆で検討してきます。」
と告げてゾロゾロと去っていった。

小1時間のことだったと思うが、不安ですごく長く感じた。
その間に採血と尿検査の結果も出たらしく、主治医が研修医とともにやってきた。

なんと・・・
救急外来の時と比べると劇的に改善されているらしい。
なので、輸血はなし。
腎生検も今日のデータをみる限りは必要はないから保留。
すごく安心した。
もしかしたら、このまま週末あたりには帰れるかもーとウキウキしてきた。

しかしご飯はなかなか食べられない。
下腹部の痛みはおさまってきたものの、胃痛がどうも治らない。
15時に痛み止めを内服。
ご飯が全然食べられないので、夕方から全粥のハーフにしてもらった。
お子さま用かと思うサイズ感に笑えたが、やっぱり食べられない。
結局数口でギブアップ。
食欲がないというより、食べると胃が痛くなるから怖い。
またまた20時に痛み止め内服。

痛み止めを飲んで痛みが落ち着いたこともあり、22時過ぎには眠ることがてきた。

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