詩から読む人の思い
ひとが ひとでなくなるのは 自分を愛することをやめるときだ。
自分を愛することをやめるとき
ひとは 他人を愛することをやめ 世界を見失ってしまう。
自分があるとき 他人があり 世界がある。
お前にあげたいものは 香りのよい健康と かちとるにむづかしく はぐくむにむづかしい 自分を愛する心だ。
この詩を初めて見た時、ドキッとしました。
これは吉野弘さんという詩人が娘の奈々子さんに向けて書いた詩です。
まるで、私の父親が私に向けた言葉のように感じ取ってしまったのです。
私がなってしまった病以降、父親は再三、体を動かすことと健康のことを私に口酸っぱく言うようになりました。
健康で、病院や精神科というワードとはなんの関わりもなかった頃はそんなことは一切言わず、放任といっても過言ではありませんでした。
周りの人の境遇が変われば、発する言葉も変わってきます。今までは言わなくても良かった言葉を発すら気遣いと労力を使わせているな、と思います。
「香りの良い健康とはぐくむにむづかしい自分を愛する心」
これがなくなれば、人間、生きる意味も熱も全てを失います。身をもって言えます。
もうすぐ父の日ですね。
はぐくむにむずかしいのは、父と私の関係性もですかね…父と娘ならではの問題なのでしょうか。成長するにつれて、うまく話せなくなってきました。
この詩のようにジッと見守ってくれているのはわかっています。
読んで頂きありがとうございました! まだまだ初心者ですが、色んなことを書いていきたいと 思います! ぜひあなたのnoteも勉強にさせて頂きたいです〜🌹