阿部修英 Nobuhide ABE
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unforgettable year 2023
最初に記します。これは、あまりに多くのことがあった2023年の大晦日、
2023年の総括として書いている、長い長いnoteです。
普段の、分析や、裏話とはかなり違うため、
あえてお読み頂く「必要」は、ないかと思います。
ただもし、作り手としての僕を見続けてくださる方がいらっしゃるなら、
お読みいただければ、と思います。
では、始めます。
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妄想と、想像と、嘘と。
年末である。師走と書く。師ではないけれど、ぼくも異常にいそがしい。今年の11月に、あることをきっかけに「いそがしいことを言い訳にしない」、と決めたから、必死で手を動かしている。noteを書いている時間があるのなら仕事をしなければならないのだぞ・・・と思いつつ、しかし、ある投稿を見て、ぼくは筆を取らざるを得ない思いに立たされた。
この人は、よほどのことがなければ、こんな言葉は吐かない。
記者会見
Receiving GIFT 收到GIFT
Have you ever stared at the grass in the field? If so, when?
As you grow taller, the grass becomes something to step on instead of something to wade through, and eventually, as you get older, you don'
サン=テグジュペリは言った
冠婚葬祭、と一口に言う。
人が人生のなかで迎える、特別な時としての4つ。
冠=元服。成人の儀。
婚=結婚。
葬=葬儀。
祭=祖先を祭ること。
この中で、成人の儀と祖先祭祀は現代になってすっかり形骸化した。
(就職面接と遺産相続という生々しいものがその代わりになって久しい)
残ったのは結婚と葬儀。
ただ葬儀は、自分の葬儀を見ることはできない。
いま、人生を生きている中で、自分が目にすることのできる大
ALL IN or...(GIFTの15分によせて)
テクノロジーが進歩し、帯域がはるかはるか広がって、通信の距離も密度も上がっていることで、誰もが世界中のコンテンツに触れられるようになった。かつては、自分が住む島のなかで取れる果実と、世界中の島に果実を届けることができる”大砲”を持つ国からの果実しか見られなかった。けれどいまは、どの島からも、世界に向けて果実を届けることはできるようになった。どの島からも、世界中でつくられた果実を味わうことができるよ
もっとみるGIFT is...から...is GIFTへ
ルナ・レインボウ。
ムーンボウとも言う。「月の虹」。
この月の虹は、目で見ると、白い1本の細い線となる。
白い線はとても神秘的で、たとえばハワイの人々はそれを神がもたらすものとし、祈りを捧げたり、願い事を告げたりする。その白は、儚くて、でもその儚さが尊くて。生で見届ける時にしか見られないものだ。
以前、コスタリカの山岳ガイドから聞いた話だけど、満月の時、雲海の上に月の虹が出る、その風景を、現地の
一人になんてさせやしない
「渇いた」と「乾いた」は同じ読みだけれど、ちがう。
水を出し切って渇くのと、日照られて乾くのと。
前者はやり切った感と、だからこその次への「渇望」があるのに対し、
後者はつらくて、こころがあせる。(乾燥の「燥」は落ち着かない、と言う意味だ)
6月は梅雨時だけれど、ぼくは「渇き」と「乾き」の両方を抱えていた。
今年から来年にかけては、確実にぼくの人生が変わる、はずの年になる。
それは、いつかは告知
1年に1度と、究極の「王道」と
むかしから、4年ごとにやってくるものに、心惹かれている。
オリンピック。
サッカーのワールドカップ。
番組でも何度もテーマにした。
4年というのは、19歳が23歳に、そして23歳が27歳に、
27歳が31歳になるもので、31歳が35歳になるもので、
その年齢による身体と精神の変化を、
4年に1度のピークに合わせないといけないことが
どれだけ難しいか。
かつて伊藤みどりさんにインタビューした時に仰っ
壁に記すことと、本に記すことと。
火山の噴火で1日にして消えたポンペイの街は、訪れた者にあまりに多くのことを思わせる。ただ、あまりに有名な「観光地」でもあるから、あまたの本や番組で行く前に知り過ぎていて、崩れた家や、逃げ遅れた人々の形・・・悲惨な爪痕の多くに、かなしいかな、既視感を抱いてしまうこともある。
そんな中、ふいに見かけて強く心打たれたのは、壁に記された「言葉」たちだった。当時行われた選挙のポスターであったり。あるいはほ
創作の悪魔(と、その「倒し方」)
4月6日夕方、僕は渋谷で行われていた歓迎会を1時間半で抜け出した。歓迎の機会はまたあるから許して欲しい、と言って。足早に向かったのは新横浜。アイスショウを観るために渋谷の街を急ぎ駆け抜け電車に乗ったのは、観られるタイミングと、観たい気持ちと、観たらどうなるのかという不安まじりのワクワクがあったからだ。
アイスショウを見るのは5度目。
しかし今回が特別なのは、本当は見るはずのなかったものだというこ
(超私的)GIFTのみかた
2023年の2月から3月にかけては、なんの誇張もなく「殺人的」だった。基本的に、自分の渾身の企画か、自分もやりたくてたまらない企画に誘われて、の仕事しかしない贅沢な状態でこの10年ぐらいやって来られたのだけれど、その間に最もお世話になった方からの依頼で、ある特大の案件を急遽、請け負った。これが、携わる人の多さ、はじめましての人の多さ、調整すべき各所の多さ、その割に急に来たのでスタッフのすくなさ、そ
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