忘れていたこと
ムーンサイクルさんの記事で、かつて、珈琲豆を自家焙煎して飲んでいた頃の事を思い出した。
そして、この記事を書いている途中だったということも思い出した。
この記事を書き始めたのは2021年11月25日のこと。
クリオネさんの記事で、思い出したことがある。
休日の朝食用にスコーンを焼いていた事があった。スコーンといってもコイケヤのそれではない。チーズ味だけれども。
じゃあ、やっぱり!とスコーンと突っ込まれそうだが、突っ込むのは余熱を済ませた熱々のオーブンの中だ。
休日の朝、焼き立てのスコーンを自家焙煎珈琲のお供にするために、前日の夜に生地を仕込んでおく。
レシピはすっかり忘れてしまったが、作り方は朧気げに覚えている。
先ずは振るった小麦粉とバターを馴染ませる。この時ばかりは、暖かい手が丁度よかったと思う。
あと、冬のポケットの中…だったのは昔のこと。当時は自転車競技のトレーニングをしていたため、冷え性とは無縁だったのに……
小麦粉にバターを馴染ませたら、少しずつミルクをいれてこねくりまわす。
まとまったら、重ねたスライスチーズを賽の目状に切って生地に混ぜる。スライスチーズを使っている理由は、いつもトーストで使うモノの流用だから。
出来上がった生地をサランラップに包み、3センチ程度の厚みで四角く整形する。
当日、冷蔵庫で休ませていたスコーンの生地を三角形に切り分け、予熱したオーブンに突っ込む。
焼き上がるタイミングを見計らってコーヒーの準備。
お湯を沸かしている間に珈琲豆を挽く。
珈琲の香ばしい香りに包まれる。
挽いた豆をドリッパーに移してお湯を注ぐ。
モコモコと豆が膨らみ、また珈琲の香りが立ち上がる。
挽いた豆の香りや、滴り落ちる褐色の液体でカップが満たされていくとともに、僕の気持ちも満たされていく。
スコーンが焼き上がったら気分は最高潮。
焼き上がったスコーンとともに、自家焙煎コーヒーをいただく。
至福のとき。
少し落ち着いてきたので、生豆を買ってきて数年ぶりに珈琲の自家焙煎をしてみた。
部屋中に漂う珈琲の香りが心を満たす。
ココロが満たされると同時に、ガス台のトコロが豆のカスで満たされる。
焙煎途中の香りから飲み干すまでの全ての出来事がこの惨状も吹き飛ばす!
そんな私のコーヒータイム。
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