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真の幸せとは?            (瞑想のススメ、初心者向けの解説付き)

どんなに素晴らしいリゾートに行っても、心が安定していなければリラックスできない。

どんなにいい服を来ても、美味しいものを食べても心が安定していなければ楽しめない。

どんなにお金があっても心が安定していなければ、幸せを感じることはできない。

真の幸せとはいつも心が安定した平和な状態にいることである。 

宝くじに当たった!、恋人をゲットした!、契約が取れた! 

などは一時的にハイな気分になることであって、その瞬間が過ぎるとまた同じ状態に戻る。

心の状態が平和な安定した状態でないと、それを直すためにハイな気分を求める。

そしてそれが理由で求めたハイには振り子のような揺れ戻しがあり、落ち込みが待っている。

自分のベースになる心の状態を常に安定した平らな状態に保つことができるならば、じっくり自分が目指す目標に進んで行くことができる。

そして、コーチングの記事でもお伝えしたが、心が安定していわゆる明鏡止水の状態を保てるならば、クライエントの微妙な心の変化を感じ取ることができる。 

コーチングだけでなく、相手のいるコミュニケーション全般において、自分の心が平らであることは冷静に物事を額面通りに受け取る意味において非常に大事なことである。

ではどうやって心の平安を得るのか。


それは普段から心の掃除をすることである。

体は風呂に入って綺麗にするのだから、心も毎日綺麗にするべきである。 そうすれば心の垢もたまっていかない。

どうやって心の掃除をするのか?


人それぞれに合った方法があると思うが、僕は瞑想をお勧めする。 

毎日10分ほどで構わない。 
瞑想することによって、自分の心を客観的にモニターする訓練ができる。 

NLPで言うところのディソシエーションである。

ディソシエーションを簡単に説明するには、ジェットコースターに乗った時のことを想像していただくとわかっていただきやすい。

自分がジェットコースターに乗って、進み始めて、急降下したりすることを想像すると、それに伴って感情も動いて心臓がドキドキしたり、
みぞおちあたりがふあっとする感覚が蘇って来たりする。

今度は、そこから離れて自分がジェットコースターに乗っているところを遠くから眺めていることを想像して見ると、感情が伴わずに、ジェットコースターの経験を想像することができる。 

NLPではこの前者の自分自身の目線で物事を見たり思い出したりするのを

アソシエーションと呼び、

後者の自分を外側からの目線で見るのを

ディソシエーションと呼ぶ。

例えばコーチングにおいてトラウマ克服がテーマの場合は、トラウマの経験自体からクライエントがディソシエーションしてトラウマを見ることによって、冷静に、感情を伴わずにトラウマの全体像を客観的につかむことができる。

瞑想することによって、コーチングを受けなくてもディソシエーションの状態を自分で作り出し、問題を抱えているなら、問題を抱えている自分を外側から見ることができ冷静に対処する方法を思いつくことができるし、

悲しい出来事があれば、その悲しみを感じている自分を外側から見てどう思うかという状態を作り出すことができる。 

じゃあどうやって瞑想するのか?


最近はマインドフルネスという言葉が流行っているので、もちろんそれを参考にしていただいても、同じ目的を果たすことができるが、せっかくなので、僕が習ったやり方を紹介したい。

僕は過去に一年弱の間、ガン患者用のクリニックを併設したデトックスセンターでレイキ施術の修行をしていたことがある。 

そのセンターでは毎朝瞑想の時間があって、ダライ・ラマのもとで修行したイギリス人の元僧侶が瞑想の指導をしていた。 

僕は大学生の頃に武道の先生から瞑想を習い、それを続けていたので、イギリス人元僧侶が休む土日は僕が瞑想クラスを受け持っていたが、月から金曜日までは彼が指導していたので、僕も参加し彼のやり方を学んだ。 

彼はダライ・ラマ直伝の数ある瞑想法から、世界各国からくるゲスト用に簡単なやり方をデザインして教えていたので、それをここであなたにもお伝えさせていただく。

瞑想法入門

姿勢は足を組んで座禅のように座っても構わないし、椅子に座ってもいい。
そして以下の6つのポイントを瞑想を始める前に準備していただきたい。
  


1、背筋を伸ばす。 緊張して力が入ってしまわない程度に。
2、両肩を揃える。 両肩を結んだ線が体の前や後ろに出過ぎないように。
3、頭を前に少しもたげる。 1ー2メートル前方を見る。
4、目は半眼の状態。 少しの明かりが入ってくる程度に開ける。閉じても構わないが眠気や気が散るのを避けるようにしたい。
5、舌を上顎につける。 つばが出るのを防ぐためと、マイクロトークを防ぐため。(心で何かを呟くと舌が微妙に動く。よって逆に舌を固定することによって心のつぶやきを減らす)
6、両手の親指をつける。 座禅のように前で組んでもいいし、各膝の上に手のひらを上に向けておいても良い。

瞑想には、大きく分けて、シャマサとビパッサナの二つの種類があり、シャマサは呼吸などに集中しマインドフルネスの状態を作り出すのに対し、ビパッサナはある自分の命題をひたすら分析し答えを求めていくものである。 

いずれの方法にせよ、瞑想は何かのゴールを達成するようなものではなく、ただそこにいる状態を味わうものである。 なのでよりよい瞑想というものもなければ、悪い瞑想もないし、誰かと競うものでもない。

英語で人間のことをHuman beingと呼ぶが、Human doing ではない。ただ存在するという状態に立ち返る。

今回紹介する瞑想は前者の方法を用い、呼吸という誰でもどこでも行なっているものに集中する。 

具体的な方法は以下の通りである。

最初に大きく深呼吸して、息を吐いて、吸う。これをワンセットにして、次にまた息を吐いて、吸う。 このセットを数えていき、10まで数えたら1に戻る。 そしてただこれをひたすら10分ほど続ける。 

驚くほど簡単なプロセスなのであるが、ここで大事なのは、注意を体の感覚に向ける。 息が鼻先を通って、喉を通過して肺に入っていくのを十分に感じながら行う。

始めると何かの考えがポッと浮かんでくると思うが、それに取り合うことなく、また感覚に戻り呼吸の動作を繰り返す。 そして息をひたすらカウントしていく。 

さらにまた何かの考えが浮かんできてそれを考えたくなるであろうが、車から過ぎ去る風景のごとく振り返らずにひたすらまた呼吸に集中する。

もしまだある考えがひつこく浮かぶようであれば、その考えに対して想像上のスペースを作り、そこに必ず後で戻ると自分に約束すると、また呼吸への注意に戻れる。

それでもなおその考えに固執したい自分がいたとすれば、一旦瞑想を中断して、その考えを紙にまとめて忘れないようにして、また瞑想に戻ると良い。

これを一ヶ月ほど続けるだけで驚くほど自分の心が落ち着くできるようになるはずである。

たとえ何か心を惑わすようなことに遭遇しても、自分がその惑わす状態の中から出るオプションを得ることになる。

例えばお腹が痛くなってとしたら、呼吸に集中することによって、お腹が痛いという自分を客観的に感じることができるようになる。 もしくはお腹が痛いという感覚を積極的に感じるようにすると、(具体的にどこのどの部分がどのようにどのくらい、イメージでいうと何かというように深く掘り下げていく)その痛みが客観的に感じられるようになっていく。 

瞑想はこの例以外にも個人それぞれ色々な効能が得られるので、ぜひ一ヶ月は試していただきたい。

まとめ

瞑想することによって、自分の心の状態をモニターすることができる。 気がかりなことが浮かんでくれば、対処できることは早速行い、心のノイズを減らす。 

もし対処できないことであればその問題に心が奪われずに、冷静にその存在を外側から眺めるというディソシエーションの状態に入ることをすれば、問題と冷静に同居できるようになる。

こうして常に心の状態を管理して掃除すると、心が安定するようになり、よって幸せに毎日を過ごすことができ、自分の目標に向かってじっくり邁進することができるようになるはずである。

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