大人

1.

僕だけじゃないと思うけど、クリスマスの日には起きると小学生くらいまでは枕元にプレゼントが置かれていた
だから毎年クリスマスが楽しみでウキウキするんだけどいつの日かサンタさんの正体は両親だったことに気づく
悲しみのような絶望のような気持ちに苛まれるけどそうしてみんな大人になっていく

子供の頃は欲しいものは両親が買ってくれ、食事は3食勝手に出てきて、部屋もいつの間にか掃除され、汚れた服も気づけば洗濯されていて、そう考えるとそれらは魔法のようだった

これが魔法なんかではなく実は誰かが裏でせっせせっせとやってくれていたことに気づいた時、人は大人になっていく

2.

子供の頃は宇宙のことが全て新鮮で何でも感動できた
雨は大人にとっては冷たく薄暗く不快なものだが、初めて雨をみた赤ちゃんはキラキラ輝く生の世界すなわち雨そのもの以外の何物でもない

大人にとっては邪魔でしかない水たまりも子供にとってはパシャパシャを楽しめる最高のオモチャになる

果たしてこの現代社会、雨や夕焼けや月や金木犀の香りに感動できる大人がどれくらいいるか

3.

大人になると無駄に賢くなるから頭デッカチになってしまいなかなか行動できない
相手の心理も多少は読めてくるし、分別もついてきてしまうから、常識にとらわれ、挙句”労働対効果”みたいなコスパまで計算しだして「やっても無駄だ」が非常に多くなってしまう
あなたのその選択本当に正しい?

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