【詩】速い車

赤と白のお祭りの日
私たちはみんな
みずみずしい双葉みたいに
だれの区別もつかなかった
速く走りすぎる車に乗って人々は
置き去りにされたことも知らずにいる
美しい景色が見たかったわけじゃない
ただ自分の足で歩きたかった
誰も知らない向こう岸まで




読んでくださりありがとうございます。 サポートしていただいた分は、作品や文章の制作(材料・資料代など)に使わせていただきます。 よろしくお願いいたします。