【詩】逆光のせいで

喜びは空から降ってくるのだと
空を飛べない人たちが信じている
気づいていないだけで
あの山の向こうは
焼け野原なのかもしれない
川を渡った隣の町には
もう誰もいないのかも
逆光のせいで真っ黒に見えた鳥たちは
本当は何色だったのかな
楽しそうに笑う顔は
なぜか知らない人みたいだった




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