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『THE BATMAN』感想
実に10年ぶりとなるバットマン単独作。『猿の惑星 創世記』のマッド・リーブス監督、主演ロバート・パティンソンによって5年の製作期間をもって作られた本作。執念的にフィルム・ノワールでいてダーク。数あるバットマン映画の中でも特出して”バットマン”の映画。そして、”ブルース・ウェイン”の瞳の中にたたう感情にフォーカスした新たなアメコミ映画の金字塔となった。
物語はブルース・ウェインがゴッサムシティ
2021映画ベスト10
2022年も始まり、いよいよ明日には『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』も公開されて2022年の映画も始まろうとしているので、2021年の映画ライフを振り返る為にも2021年の映画ベスト10を短評とともに書いていこうと思います。
毎年、映画ベスト10と絞って無理にでも出していますが、自分でもこれが本当に”ベスト10”とは畢竟、言い切れないところはどうしてもあります。この中に入っている作品
『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』感想 ※ネタバレ無し
有難い事に試写会に当選して一足先に観させていただきました。『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』。
12/21現在、日本で観れているのは今回の試写会に参加した人たちだけ。ただでさえネタバレが大いに危険視される映画なのに日本での公開は1/7とあと二週間も空いていてよりネタバレがセンシティブな状況ですが、試写会に参加させていただいたということは感想を広めるのが義務だろうと敢えて出力します。ネタバ
『シャン・チー テン・リングスの伝説』感想
待望のマーベル・シネマテッィク・ユニバース新作。直近だとブラック・ウィドウやドラマシリーズがあったものの、あちらは既存キャラクター、過去の出来事の掘り返しなので、まったく新しいキャラクター、新しい世界はフェーズ4と言う段階に入って初めての作品になる。
シャン・チーは、そのスターターとして十分どころか破竹の華々しさをもってデビューを飾った。
アイアンマンから始まったMCUは、アイアンマンこ
『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』感想 こんにちは、エヴァンゲリオン
さよならではなく、こんにちはでした。
今までエヴァが嫌いでした。パッケージだけの設定、専門用語、ストーリー、キャラクターで、肝心な部分を語らないし、鬱屈としてて何も進まない。だから、嫌いでした。
そんなエヴァを好きになれたので、個人的には漸く "こんにちは"です。気分は『FINAL FANTASY ⅩⅤ』のラストのグラディオラスです。生涯ずっとエヴァには文句を言ったのがシンエヴァでやっと
『ストレイ・ドッグ』感想
ニコール・キッドマンが華美なイメージを捨ててダーティな落ちぶれた刑事に挑むカリン・クサマ監督作のノワールシネマ。
ニコールが特殊メイクにより、ボロボロの肌でボサボサの髪の中年の女刑事エリンを演じている事で話題だが、反して作中の現行時間の17年前のニコールより若い歳も演じていてそれだけでも必見の作品。
ストーリーは、ある射殺遺体が発見され、17年前の犯罪組織への潜入捜査で悲劇に遭いやさ
『TENET』ネタバレ無し感想
待望のクリストファー・ノーラン監督最新作。
コロナ禍に見舞われ、映画業界、特に洋画のビックタイトルの殆どが延期になり、映画館の救世主とも言われる『TENET』。
「時間の逆行」というルールを物語に設定し、ストーリー、キャラクターのドラマ、撮影、音楽、音響、キャストの演技……映画を構成するあらゆる要素でそのルールを創意工夫をして驚異的な映像力とエモーショナルなドラマを誇る。難解ではあるのだ