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季節の食卓 | 旬を味わうグリーンピースごはん

新緑を思わせるさわやかな緑の色合いが美しい、グリーンピースの豆ごはん。

さや付きのグリーンピース

関東ではグリーンピース、関西ではうすいえんどうが主流かもしれませんが、さやのついたお豆を使った旬の豆ごはんの味わいはやはり格別です。
そろそろシーズンも終わりなので、最後に定番の豆ごはんで楽しむことにしました。


材料

【 米2合分 】
米 2合
グリーンピース(さや付き) 20さや前後
天然塩 小さじ1 

旬の時期のグリーンピースは、やはりさや付きのものがいちばん。
さやから出したばかりの豆は、薄皮もやわらかく、青臭さも控えめ。甘みのあるホクホクした豆の味わいが最高で、昆布や酒など加えないシンプルな味付けでもじゅうぶん美味しくできます。

緑鮮やか、豆の風味たっぷりの豆ごはんを作るコツ

まずは、さやから豆を取り出します

なんといっても悩ましいのが、お豆の色問題。
豆をご飯と一緒に炊き込めば楽ちんですが、豆の色が悪くなります。でもお豆の風味はしっかりとご飯に移したいので、ここはさやの力を借りることに。

そらまめごはんや、とうもろこしごはんなどもそうですが、野菜によってはさやの部分や芯の部分を一緒に炊き込むことで、風味をしっかりとお米に移すことができます。
グリーンピースも、さやから良い出汁がでるのでそれを使います。

1. 豆を塩茹でする

残った豆の茹で汁も、あとで使うのですべて取っておきます

豆は、分量の塩の半量を加えた熱湯で1分ほど茹でて、そのまま煮汁にひたして冷まします。すると薄皮にしわが寄らず、色合いもきれいなコロンとしたお豆に。

2. 研いでおいた米にさやをのせて炊き込む

お米は前もって研いでおき、できれば30分ほど水だけで吸水させてざるにあげておきます。こうすると、米が芯までふっくらと炊き上がるのですが、炊飯器の「炊き込みモード」などを使う場合はしなくても大丈夫です。

塩を混ぜ入れて水加減した米の上に、さやをのせます

お米を炊くための水分は、せっかくなので先ほど豆を茹で上げた時の煮汁を活用。2合の目盛りまで入れて(万一足りなければ適宜水を足します)、残りの塩を混ぜ入れます。
そして最後に、グリーンピースのさやをのせたら炊飯開始。

ちなみにお鍋で炊く場合もほぼ同様で、水分は400mlくらいを目安に。中火にかけて沸騰したら火を弱め、蓋をして13~15分くらい炊きます。

3. 豆を混ぜ入れて蒸らす

豆は汁気を切って混ぜ込みます

お米が炊き上がったら、さやをすべてきれいに取り出します。
そして、先ほどの下茹でしておいた豆の汁気を切ってご飯に混ぜ込み、再び蓋をして10分。火を止めたまま蒸らせばできあがり。

最後の蒸らしで、お米もお豆もふっくらとなり、ごはん全体にも一体感が生まれます。

できました。お豆にはしっかり緑の色が残り、お米からは豆の風味がふわり。お豆が甘くてホクホクの、グリーンピースごはんです。


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