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「9割の引きこもりを立ち直らせる方法?」

突然ですが問題です。
「約115万人」
一体何の数字か分かりますか?

正解は……
「総務省が2019年に発表した
日本で現在引きこもりとされる人の数」
です。

さらに同データによれば
その半数以上にあたる61万人が
40歳以上、つまり中高年世代なのです。

長い間若者の問題と
考えられていた引きこもりが、
実は中高年の方が多いというのは
衝撃的ではありませんか?

「一体どうして
こんなにも引きこもりの人が
増えてしまったんだ……」

「何か対処法は無いの?」

あなたが疑問に思ったのであれば
ぜひこの本を読むべきです↓

「杉浦孝宜著 不登校・引きこもりの9割は治せる」

タイトルだけを聞くと
大口を叩いているような印象ですね。

著者について


本の内容について触れる前に
まずは著者の「杉浦孝宜」氏について
少し解説します。

杉浦氏は1960年生まれ、
小学校時代に保健室登校を経験した後、
養護学園(現特別支援学校)に通学して克服され、
1985年に中卒浪人生を支援する活動を開始。
以降30年以上に渡って
不登校、引きこもりを支援する活動をされています。

2010年にはNPO法人
「高卒支援会」を立ち上げられました。

今日紹介する本は
「杉浦氏の支援活動におけるエッセンス」が
凝縮された一冊でもあります。

本の内容は?


では早速内容についてみていきましょう。

まず前書きで本書が発行された
2019年に起こった
引きこもりが関係する

・川崎市登戸通り魔事件
・元農水事務次官長男殺害事件

について触れており、その後

・引きこもりになりやすいタイミング
・不登校を生む教育現場の実態
・不登校の受け皿について
・親子関係の問題点

・杉浦氏が編み出した克服への道
・社会参加の重要性
・病気やスマホ、ゲームとの関係性
・第三者とのかかわり方

以上の順番で記載されており、
最後にあとがきが書かれています。

各章について具体的に見ていくと
まず第1章では引きこもりになりやすいタイミングは
人生で4回あるとの事です。

続く第2章では現在の教育現場が
抱えている問題と不登校の関連性に
ついて説明されており、
続く3章にて説明されている
受け皿となるべきサポート校の
実態についても繋がっていきます。

4章で書かれたのは
問題の視点を家庭に移し、
親が引きこもりの子供と
どう向き合うべきかです。

もしかするとあなたは今

「あれ、中高年の引きこもりの方が多いのに
学生の引きこもりが結局対象なの?」

と思っているのではないでしょうか。

はい、残念ながら杉浦氏は
学生の引きこもりを対象としており、
中高年はまた異なる対応が必要であると書かれています。

しかし学生時代で克服できていれば
結果として中高年の引きこもりも
将来的には少なくできるというのが
杉浦氏の考え。

ではどうやって克服していくのか、
具体的な方法について5章でまとめられており、
続く6章で説明されているのは
克服後に社会に参加していくまでの過程です。

7章では引きこもりに関連付けられやすい
病気や依存症について杉浦氏が
自身の考えを語っており、
最後に支援者と当事者およびその家族が
信頼関係を作る方法を述べています。

読んでみた感想


私自身不登校だった経験がありますので
タイトルから非常に興味深かったのですが、
読んでみた感想は

「今から20年前に本が家にあれば……
だけど方法について知る事が出来たのはよかった」

「単に引きこもりを克服させるだけではなく、
自ら運営する支援団体の職員として
元当事者を受け入れているのに
胸が熱くなった」

以上2点が感想になります。

受け入れている理由についてですが、
元当事者を職員として迎え入れることで
社会とのつながりをつくると同時に、
新たな当事者を受け入れる話し相手にも
なってくれるとの理由からです。

ただ単に克服するだけではなく、
反対の立場として
活躍できるようにしているのが
本当にすごいと思いました。

私も杉浦氏の様な人と
出会いたかったな……

もしあなたが

・引きこもりの当事者である
・子供が不登校で悩んでいる
・支援者として福祉に関わる立場

上記いずれかに当てはまるのであれば
ぜひ本書を読むべきです。

まとめ


日常演舞の読書感想、今日
「杉浦孝宜著 不登校・引きこもりの9割は治せる」を
読んでみました。

明日またお会いしましょう!!

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