【全文公開】映画鑑賞。視覚+聴覚の両障害に対応するスーパーアプリ HELLO! MOVIE。
視覚に障害のある友人と聴覚に障害のある有人と、自分。
この三人が映画館に行って、はたして全員が楽しめるのか!?
このHELLO! MOVIE一つでそれが実現するのです。
SDGs、バリアフリー、色々な言葉がありますが、映画界はこういう取り組みを実現しているのですねー。素晴らしい。
多分当事者たちは知ってるので、むしろ視覚にも聴覚にも特に問題を感じてない人に知っていただきたい話題です。
HELLO! MOVIEとは?
●目の見えない人には音声ガイド
●耳の聴こえない人には字幕ガイド
がなければ、映画をじっくり楽しめません。
HELLO! MOVIEはこのどちらにも、情報を補間することができて、まさに最初に書いたような3人組がみんなで同じ映画を楽しむことができるのです。
目の見えない人←音声ガイド
このマークにこれからは注目してください!
映画の音声は、セリフや効果音や音楽や環境音など、さまざま。目が見えなくても分かるのでは?と思った方。
次のシーンをご覧ください。
「お前がやったんだろう!」
「・・・・・」(寂しい表情をする)
(黙って出ていく)
「しょうがない奴だな・・・」
主人公らしき人は、無言できっと寂しい表情をして、しかも黙って出て行ってしまった、というシーンです。
音だけにすると( )で書いた部分は分かりません。台本にある『ト書き』。この部分をナレーターが補ってくれれば、目が見えている人と近い情報が届けられます。
HELLO! MOVIEでは、この音声ガイドをスマホで目が見えない人に届けることができるのです。
耳が聞こえない人←字幕+α
こっちのマークも気にしてみてください
映画は字幕入りを見ればいいんじゃないの?と思った方。日本映画で日本語字幕がついている映画を見たことがありますか?
全く無くはないのですが、ほとんどの一般上映では字幕はありません。日本人なのに日本の映画が楽しめない・・・。
HELLO! MOVIEは目が見えない人にサウンドガイドを提供できますが、同時に耳が聞こえない人に字幕を提供することができます。
これもシーンで説明。
「ここには誰もいないみたいだな」
(ガタン!と何かが倒れる音)
「おい!そこに誰かいるのかっ!?」
単にセリフだけでは、シーンが説明できないパターンです。これもト書き。
(ガタン!と何かが倒れる音)
という情報がなければ、見つかった原因が分かりません。なので、
字幕+α
を提供するのです。
じゃあ、目も見えて耳も聞こえる自分は?
もちろん自分にも楽しいことが。
ガイドだけではなく、「監督がシーンを解説してくれるコメンタリー音声」などが楽しめる映画もあります。
話題のえんとつ町のプペル。こちらは、西野さんの秘密副音声が楽しめる上映でした。
一つの映画をみんなでそれぞれの方法で楽しむ。しかも、どの映画館でもそれが実現できるわけです。
使い方はこちら
対応作品も多数
対応している作品が少ししか無ければ、気楽に「映画行こうぜ!」とはなりません。でも、今結構な数の作品が対応してます。詳しくはこちらのページで。
そこからキャプチャーしてみました。もちろん、話題の最新作も。
UDCastというアプリが対応している作品もあります。上のリンクから調べてでかけてみてください。
ある意味理想の形
障害者のサポート、というと何か特別な形が必要、ということがイメージとしてあります。実際に設備が必要だったり、リフォームが必要だったり。
その利用も点字ガイドは視覚に障害がある人向け、という個別の対応が多い。これはこれで大切です。
でも、エスカレータ。普体調が悪い人も高齢者も子供連れの方も怪我をしている人助かる、みたいに、領域ややり方によっては、広い人に使ってもらえることもあります。
このサービスも同じ。一つのプラットフォームで、まだやってるか分かりませんが、外国語対応だってできそう。そうするとさらに多くの人たちが楽しめることになります。
目が見える人でもサウンドガイドを使うことは問題ないとのこと。ぜひ、一度映画を見るときにやってみてください。
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障害のある友人との交流日記
様々な障害を持つ友人がいて、一緒に活動するだけで、様々な知見が得られます。無力を感じることも。 でも、少しでも自分の気づきを世の中にシェ…
まだまだ色々と書きたい記事もあります。金銭的なサポートをいただけたら、全額自分の活動に使います!そしたら、もっと面白い記事を書く時間が増えます!全額自分のため!