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アーティスト/田舎暮らしの日々

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アーティストが田舎で過ごす日々をnoteに綴ります。 アーティスト/演出家/メダカとウーパールーパー飼い/田舎暮し 紅茶と宝塚歌劇、ピンク色と紫色が好きな人間
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2022年3月の記事一覧

Respect for others

Respect for others

最近、副菜の万能性に気付き、専ら副菜系のおかずをよく作るようになった。そんな時、ふと葉物の野菜が食べたくなり、スーパーに向かう。昨年の秋頃から、隣のおばあちゃんや周りの人から野菜を分けてもらう機会が多く、私はスーパーで野菜を買うことが自体が久しぶりだった。
スーパーで並んでいる野菜を眺める。春先は冬野菜が終わって、夏野菜の準備に入る谷間の時期の為、収穫できる野菜の種類は少なくなる。特に露地栽培だと

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お弁当工場でアルバイト(2)

お弁当工場でアルバイト(2)

↑前回のnoteはこちら

作業場に到着すると、もう既に作業が始まっており、私はパスタの麺を計量するように言われた。そして、男の子は計量したパスタを容器の中に綺麗に入れる。作業場では、ラインを囲むようにして人が配置され、流れ作業で一つのお弁当が完成するシステムになっている。例えば、パスタなら、パスタを入れる→ソースをかける→具材を盛り付ける→蓋をする→完成、のように。そこのラインの責任者は外国人の

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お弁当工場でアルバイト(1)

お弁当工場でアルバイト(1)

暖かくなり、GWには東京で展示を出来る機会が出来たものの、活動を広げようとすると、自ずと金銭的な問題が浮上する事もまた一つ。
日々どうしたものか、と考えつつも、ふとお金に囚われてはいけないと感じたり、いやお金は大事と、と思ったりの繰り返し。結論、楽しく生きれればそれで十分なのだが、そのバランスが難しい。

現在の職場はシフト制の為か、気付けば3連休が発生していた。しみじみと、3連休かぁ…とシフト表

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蕾であること。たぶん人間も今は美味しくない。

蕾であること。たぶん人間も今は美味しくない。

ここ数日、最高気温は20℃超えの暖かさで、すっかり気分は春である。道行く花々は一斉に花を咲かせ、見ていて心を躍らせる。
近所のおばちゃんから菜の花を頂く。黄色の花が可愛くて、おひたしにしただけでも、食卓がパッと明るくなる。つぐつぐ色の力と言うものは恐ろしいものだ。

自宅の近くに生えているフキノトウ。生えているうちにと考えていたら、気付けば花が咲いてしまった。花が咲いたからって何なのだ?と思うだろ

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雨水。博多、大宰府の旅。

雨水。博多、大宰府の旅。

冬の寒さは、私の身体にかなり堪えたのか、年明け以降本調子ではない日々が続いた。毎日一定の調子で毎日一定以上のレベルの結果を出し続けることが要求されるような世の中において、もどかしい気持ちにもなる。しかし、私達も生き物であることを考えれば、冬場は一番動きが少なくなる時期なのだから、気持ちが落ち込んで何もしたくなくなる事は当然なのかもしれない、としばし自分に言い聞かせ、自らの機嫌を取る。
2月に入り、

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メダカもカビもゾロゾロと、生き物たちが動き始める。

メダカもカビもゾロゾロと、生き物たちが動き始める。

ここ数日、暖かい日が続いている。
気付けば三寒四温の期間も過ぎて、春がやって来たという所だろうか?
集落に引っ越して、早1年。道端にはチラホラ桜が咲き始めている。まるで去年の4月を思い出すかの如く、今までの時間を振り返る。

昨年から、家主さんに借りていた畑は今年から近所に住む同僚家族とシェアする事になった。その関係で、その同僚家族が畑作業をしに毎週末、我が家にやって来る。いつも同僚と一緒にやって

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