オシャレになりたかった男の激闘の記録


毎日note更新29日目。

今日は昨日の続きを書いていこうと思う。

昨日は自分がダサい事に気づいた日の事を書いた。


この日から僕とダサい服との戦いは始まったのである。

僕はずっとダサい服と戦い続けた。

ていうかずっと負け続けた。

様々なダサい服を買いまくってしまったのである。

今日は戦いの一部を紹介しようと思う。

正直誰が興味あんねんという話だが、これから服を買っていこうと思ってる若者が見たら是非参考にしてほしい。

オシャレな着こなしは紹介できないが

ここには着ない方がいい物が詰まってる。


まずはTシャツから


VS  重ね着風Tシャツ


今はどうか分からないが当時の僕達の周りではTシャツの重ね着がオシャレという雰囲気があった。

しかしこれは"重ね着風"である。

あらかじめ襟や裾などの先っぽの裏に布がちょこっと付いていて、重ね着してるように見えるのだ。

実際に重ね着してるわけではない。

"風"と分かった時のダサさは目を見張るものがある。

別名フェイクレイヤードTシャツというらしい。

ちょっと名前はカッコいい。

ただなぜフェイクを入れる必要があるのか。

誰を騙そうとしているのか。

よくよく考えると意図がわからない一品である。

僕は高1の服買い始めの頃、これをオシャレだと思って愛用していた。

しかしその後、周りの実際に重ね着してる人達を見て、何か自分の服がおかしい事に気がついた。


VS しぼり染めTシャツ


おそらくオシャレな人が着ればオシャレになれるアイテム。

しかしダサい人がダサい着こなしで着ればとことんダサくなれる恐ろしいアイテム。

このしぼり染めTシャツにはオシャレな人が着る用とダサい人が着る用がある気がする。

僕のはもちろん後者だ。

何と言っても微妙なしぼり染めのデザインに加えて上記の重ね着風が装着されていた。

言い方が悪いかもしれないが服には明らかにダサい人に買ってもらう用に作った物が存在すると思う。

なぜ意図的にダサい物を作るのかは永遠の謎だ。

ちなみにこのTシャツは高1の夏頃の僕の勝負服だった。


VS  フリーキー


変人筆頭に周りから散々しぼり染めをイジられた僕はいよいよブランドのTシャツを手に入れる事を決意した。

当時はStussyを着ておけば間違いなかったが、ちょっと高かったので、枚方のビオルネの5階で探す事にした。

そこで出会ったのが「フリーキー」というブランドのTシャツだ。

今振り返ってもデザインはそんなに悪くなかったと思う。

しかし店員さんの猛プッシュに押された僕は色違いのフリーキーを3枚購入してしまった。

なぜか急に

「フリーキーがスポンサーについた人」

みたいになったのである。

翌週から僕のあだ名がフリーキー西村になったのは言うまでもない。

ピン芸人の今よりピン芸人っぽいあだ名である。


VS ポケットがいっぱい付いてるズボン


敵はズボンにも潜んでいる。

ダサい人が真っ先に買ってしまうズボンはこの

「ポケットがいっぱい付いてるズボン」である。

ダサい人はなぜだかポケットの多さに惹かれてしまうのだ。

ポケットは普通左右と後に付いてれば事足りる。

しかし僕が買ったのは余裕で10個以上付いていた。

一体何を入れるつもりだったのだろう。

ちなみに同級生のY君はポケットが20個以上付いていた。

僕が知る限りポケットチャンピオンは彼である。


VS 長半両用ズボン


ポケットズボンと二大巨頭と言えるのがこの

「長ズボンにも半ズボンにもなれるズボン」である。

膝の下ぐらいにチャックが付いていて下の部分を切り離す事が出来る。

僕は「こらお得や!」と飛びついた。

しかし今になって思うのが

「別々に買ったらいいやん」という事だ。

長ズボンを半ズボンに出来て何だと言うのか。

長ズボンをなぜわざわざ半ズボンにしないといけないのか。

ていうか、どのタイミングで切り離せばいいのか。

「よし、今日はちょっと暑いから半ズボンにしよう♪」

何言うとんねんである。

ちなみに僕はこの長と半にさらに七分を追加した三段階に変化するズボンを持っていた。

ここまできたら戦隊モノの巨大変形ロボである。

そしてさらにポケットも10個ぐらい付いていた。

あらゆる季節に対応でき多くの物も持ち運べる。

当時の僕は長い旅にでも出るつもりだったのだろうか。


これらが僕の戦いの一部だ。

これ以外にもいっぱいあるのだが長くなったのでまたの機会にしたい。


僕が戦っている時、昨日出てきた"キャラ"は

ダサい王としての貫禄を存分に見せつけていた。


ボロ布(ピンクver)

腹の部分に13という謎の数字のワッペンが貼り付けられているTシャツ

ネバー・トウ・ファーと書かれたTシャツ

雪だるまみたいな何か


など彼が着てくる服は傑作揃いだった。

正月にキャラが1万円の福袋を買って開けてみると

出てくる服出てくる服全部ダサかったのは圧巻だった。

悪夢の四次元ポケットだった。


最後に。

最近の僕は当たり障りのない服を買うようにしていた。

しかしこの前ついにとんでもないTシャツを買ってしまった。

先月こちらの記事に書いた


"わんぱくTシャツ"である。

この時は書かなかったが実はこのTシャツ

"しぼり染め"である。

20年経った今でもしぼり染めの呪縛は解けていなかったのだ。

現在このTシャツは1回着たきりタンスに眠っている。

僕の戦いはこれからもまだまだ続きそうである。



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