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シンガポールの日本人留学生へインタビュー!第一弾その②


はじめに


シンガポール内の大学では日本から4年間の正規留学生、1学期間or2学期間の交換留学生など、様々な大学生が学んでいます。
たくさんの学生がいる分、それぞれに異なった留学物語があります。NiSCではインタビュー企画!として様々な日本人留学生へインタビューを行い、こちらのnoteで発信していきたいと思います。
今回は第一弾としてNiSC記事ライターの中からNUSの2人の交換留学生へインタビューを行いました。
色々と答えてもらったので2つに分けて配信します。今回は『その2』です。

筆者 [聞き手]:AOI

[語り手]
SATOSHI (S):東京大学・教養学部・3年生
TAKAMI(T):名古屋大学・理学部・数理学科・3年生

Q. なぜシンガポール/NUSを選んだのかを教えてください!

S:まず、シンガポールを選んだのは、治安が良いからです。また、他の国(特にヨーロッパやアメリカ)と比べると食費が安いということも大きな要因でした。
NUSを選んだのは、iGEMが強いからです。その点に関して、NUSは東大と似たようなことをしています。
  
T:僕もシンガポールは治安の良さが良いと思いました。また、民族性を始めとし、多様さがあるので多様な社会を体験できることも良いと思いました。ただ、来る前に思ったより中国系が多いなと実感しています。ここ数十年の東南アジアの成長率も考えて、そのハブとなっている国だから、というのも理由の1つです。
NUSに決めたことについて、まずは大学ランキングがアジアで1位であることです。また、色々な点で、名古屋大学とNUSが関係を深めつつあるからというのも大きな理由です。NUSの学長さんが名古屋大学に来たこともあるようです。


[マリーナベイサンズでのスタートアップ企業イベントにて。名古屋大学のブースのお手伝いをしました。]

Q. シンガポールに来て良かった点はありますか?


S:まず、日本人に優しいです。日本人、日本という国自体に対する印象がとても良いです。なので、あまり疎外感を感じることがありません。人種の面でも。半袖短パンでもOK。日本のチェーン店も飲食店や衣料品、日用雑貨に至るまで沢山あり、少し値段は高いですがあまり日本のものに困ることはありません。また、東南アジアなので突然の雨に見舞われることも多いのですが、屋根が多いので意外と困らないです。

T:気候が1年を通して安定しているので過ごしやすいです。日本と比べて服装など周りの目を気にしなくてもOKなのも気が楽です。また、東南アジアのハブ国なので色々な人に巡り会うことができます。交換留学生の日本人の中であっても出身大学や育った環境など多様でとても新鮮です。日常の生活面では、公共交通機関としてMRT(Mass Rapid Transit、電車)がシンガポールの国中に張り巡らされているので便利です。法整備が厳しいので治安が安定していることもとても良いです。


 [シンガポール人や日本以外からの留学生と日本人のバディプログラムの顔合わせ会にて]

Q.シンガポールに来てみて、生活してみて驚いた点はありますか?

S:良かった点でも言ったのですが、日本と比べてあまり見た目(服装など)を気にしないことには驚きました。

T:元からある程度は予想していたことではありましたが、シングリッシュがやはり訛っているということです。他の面では、意外と日本と似ていることも多く、驚きは少なかったです。

Q.これまでの英語学習について教えてください!


S:義務教育と共に始めました。留学用の語学力証明のためにはTOEFLを受けました。TOEFLの過去問は2回分解きました。でも、英語はまだ苦手です。英語の克服はこの留学の目的の一つでもあります。
住んでいる寮(ホール)でよく人とすれ違うことがあるので、その際に一言くらいは必ず話す感じです。チュートリアル(演習を中心とした少人数制授業)では発言の機会が沢山あります。チュートリアル内のペアプレゼンテーションで、相手が不登校気味で困ったことがあり、当日に結局全部1人で発表したこともありました。

T:僕も義務教育と共に始めたので小学校6年生くらいからです。留学用にはIELTSを受けました。スコアは6.5でした。IELTSに向けた学習は2ヶ月くらいです。ライティングとスピーキングに重点を置き、IELTS用の参考書を活用しました。また、英語でアニメを見たりもしました。(デスノート、ジョジョなど)シンガポールにに来てからも引き続き見ています。ニュースは見ていて面白くないと思ってしまうので、あまり見ていないです。あとは受験勉強で培った知識を活用しています。
授業(講義)ではそこまで喋らないですが、シンガポール人や他の国からの留学生と一緒にご飯を食べたり出かけたりすると喋る機会が沢山あります。日常生活内でできるだけ英語を使うようにはしていますが、思っていたより使っていないかも、とも思っています。

Q.留学のための資金調達はどうしていますか?


S:日本の家庭教師をオンラインでしています。(※学生ビザの制限の関係で、シンガポールの企業では交換留学生はアルバイトをすることはできません。)奨学金はあまり時間がなくて調べられませんでした。

T:業務スーパーの奨学金を受給しています。
まずは書類提出で、書類選考を通過したら兵庫県で面接がありました。金額としては、1ヶ月につき20万円に加え、渡航支援金が一括で15万円が支給されます。この留学にかかる費用は全部賄うことができる予定です。

Q.学部卒業後の進路は決めていますか?


S:帰国したら4年生として東大で学び、そのあとは大学院へ進学する予定です。最終的な仕事は何か自分で主体的に進めることがしたいというくらいのことは考えていますが、明確には定まっていないです。

T:今は名古屋大学の方を休学中なので帰ったら3年生の秋学期から再開です。シンガポール人が兵役で2年ギャップがあることを考えると、もう一年休学しても面白いかなと思ったりもしています。そのあとは僕も大学院に進学する予定です。まだ定まっているわけではないですが、その後に就職する先としてはベンチャー企業にに興味があります。

Q.留学準備として特にしたことはありますか?


S:シンガポールは暑いので、こちらに来てからN Coolのシーツ(ニトリの)を買いました。また、学業的な面では、留年しなくて済むように東大で沢山の単位を取ってきました。あと2つくらい4年生で取れば卒業できる、という状況です。

T:留学そのものに慣れるため、オランダとシンガポールに短期留学にそれぞれ2週間ほど行きました。名古屋大学の風潮なのか、長期留学の前に短期留学を経験しておく、という人が多い気がします。外国人との接し方などの日常生活の過ごし方やSIMカード申し込みをはじめとした手続きなどは短期留学を通じてある程度慣れることができました。いきなり長期留学が不安な人はまずは短期留学から試してみるのもありだと思います。

Q.留学を目指す方へ一言


S:留学へ行く予定があるのであればしっかり奨学金などについても考え、準備は入念にしましょう。
シンガポール留学はとてもおすすめです!

T:シンガポールに留学に来て後悔している人はほとんどいないのでぜひチャレンジしてみて欲しいです。
シンガポール、ぜひ来てください!

おわりに

今回は日本の大学から交換留学でNUSに来ているお二人にお話を伺いました。インタビューの文字起こしのためにかなりまとめた形になっていますが、インタビュー中も話しはとても盛り上がり、交換留学での楽しさ、新たな発見の多さを改めて実感しました。

これからNUSの交換留学生に限らず正規留学生、またシンガポール内の他の大学の留学生にもインタビューができたらなと思っています!

ぜひ次も楽しみにしていてくださいね!


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