激動の2024年は、”新参者”VS”古参”による「企業の生存と成長を賭けた」戦いの序幕
ビジネスでの”新参者”とは、新入社員、20代〜30代、若者、ニューカマーなどのことです。
”古参”とは、社会に出て20年以上経つ40代以上、昭和世代、ベテラン幹部、経営者などのことです。
ビジネス上での新参者と古参の戦いの時代が来たようです。
この2つの特徴を大胆に劇画的に考えてみます。
ビジネスでは、情報源が大変に重要であることは、誰も反論することはないでしょう。
この情報源を、主に2種類に限ってみます。
①会社の現場(顧客)からの情報
②外部からの競争相手や環境変化の情報
「①会社の現場からの情報」は、顧客の声であったり、現場の問題や課題です。
その情報は、現場の社員が一番良く知っています。
・顧客のニーズやウオンツ
・現場での顧客離れが起こっている理由
・時代遅れの現場の作業
・現場社員のモチベーションの低下
・現場作業の標準化からの逸脱
・現場で古臭くなったマニュアル
などでしょう。
「②外部からの競争相手や環境変化の情報」とは。
・全く別の競争相手の出現
・急速な競争相手の進化
・世界や日本の社会構造の変化
・新しい革新的な技術の出現
・非科学的な環境問題の本質
などの情報です。
では、これら2つの情報は、会社の中で誰が熟知しているのか。
結論から言えば、①の現場の情報は、現場で働く”新参者”が熟知しています。
古参は、昭和の時代からの成功者であり、大企業になるほど現場の情報から遠ざかってしまいます。
顧客が見えなくなり、現場の問題も理解しなくなります。
企業というのは、大きく成長し続けなければ、組織が硬直化し活性化しなくなります。
つまり、事なかれ主義と悪しき官僚主義が蔓延ります。
現場の不都合な事実すらも、上には届かなくなるのです。
近年の大企業の不祥事の数々を見れば明らかです。
そうなると、古参より新参者が”企業の実態”や”顧客の声”を最もよく知ることになる。
では、②の外部の社会の変革は、どのように情報として”識る”ことが出来るのか。
リテラシーの高い人は分かると思いますが、新聞やテレビや雑誌の情報ではありません。
新時代の情報源は、インターネット(SNSなど)です。
今年もほとんどの企業では、社長の念頭の挨拶や訓示があるのではないでしょうか。(決算のタイミングで必ずしも新年ではないか)
その”挨拶”で、社長が新聞やテレビや経済誌を引用して、「我が社はこうすべきだ」「時代は変化している」「会社は革新が必要だ」といった方針を述べるならば、ほぼその会社の将来はないと思った方がいい。
最先端をいく経営者ならば、「新聞やテレビや経済誌を見ていては時代遅れになる」「大手メディアの情報でなく、インターネットの信頼できる情報源を活用すべき」「新しい時代の経営方針は、世間の常識とは違うところにある」という発言が望まれるでしょう。
新参者は、家に帰ると真っ先にパソコンの電源を入れます。
ベテランは、家に帰ると、まずテレビのスイッチを入れます。
この時点で、情報源がまるっきり違うのです。
尚且つ、新参者は自宅で新聞をとりません。
ネットのニュースを見ます。
ベテランは、新聞を長年の習慣で読みます。
注:何事も例外はあるので、ご容赦下さい。
最近、若者の離職が増えているということを耳にするようになりました。
新参者の離職です。
この離職理由を経営者はどう判断しているのでしょうか。
自分勝手で軟弱な若者像を想像するならば、相当時代遅れの経営者と言えるでしょう。
ここからは、私がこの数年間、数え切れないほどの若者(20代から30代)たちと語り合った結果としての、私の”妄想”としておきます。
この離職の本質は、新参者が、最初に配属される”現場”に嫌気がさしているからです。
現場を観察して会社に未来を感じれなければ、「仕事が自分に合わなかったため」(離職理由:23.0%)というでしょう。
現場にまともな自分を成長させてくれる先輩がいなければ「人間関係がよくなかったため」(10.0%)というでしょう。
現場での、活力を感じられない環境で、現場の仕事への社員意欲が低ければ、会社への身を削っての貢献に疑問を感じ「労働時間、休日、休暇の条件がよくなかったため」(6.8%)というかも知れません。
さらに、社会・経済・技術の変革に気づいている”新参者”は、旧態依然とした会社が”おかしい”と感じるはずです。
経営者や幹部のベタランが、間違った情報を元に経営の舵を取るのですから、会社の将来に対して不安になるはずです。
例えば、環境問題としてSDGSなどで、クリーンエネルギーやリサイクルなどという取り組みや製品づくりは典型的で、科学的な効率や生産性向上のビジネスの本来の課題とは真っ向反対の方向です。
簡単にいえば、会社の売上を上げる行為自体は、小学生でも分かりますが、エネルギーを大量に消費する行為そのものです。
それを指揮する経営者や幹部は、給料も高いのですから、日常生活で大量にエネルギーを消費しているに違いありません。
その張本人が、CO2削減などと公言するのですから、一体どういう思考回路なのか、中学生レベルの科学の理屈も知らないのか・・・と新参者は思うでしょう。
注:石油は現状で使い続けても4,000年分以上あり、石炭は8万年分あります。CO2が0.02%(現在0,04%)になれば人類は絶滅します。
優秀な新参者たちに見放されている企業は、企業の革新や改革が急務になります。
最後に、歴史的な政治・経済・企業環境の転換と、世界的な技術革新による大規模で急速な変化の中で、新参者と古参の戦いの勝者は、一体どちらになるのか。
その決着次第で、その企業が急速に業績を悪化させ転落してしまうのか、はたまた成長企業として業界をリードし、新参者が熱狂できるような存在となるのかが決定づけられるように思えます。
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