科学に対する過大評価と過小評価
SNSを見ていると、福島第一原発の処理水放出の問題はあたかも科学派(放出擁護派)と非科学派(放出反対派)の対立構造かのように位置づけられているようです。しかし、それぞれの立場の人々が科学を過大評価や過小評価しているようなふしが見受けられ、それは少し危険です。
例えば、放出擁護派の意見「処理水の放射性物質の濃度は基準値を下回っているから、放出しても問題ないことが証明された。」これは、科学を過大評価しています。自然科学は実証主義なので、現実に起こったこと以外を正しいとは断言でき