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重力ピエロ


仮に自分or自分の妻がレイプされた子供を育てるとしたらどうするだろうか。
子供も親もその事実を知っている条件下では、どちらも一生背負うことになる。


私だったら耐えられそうにも無いが、子供には罪がないので難しい問題だ。



そんな哲学的な問題に、素敵な形で向き合っていく家族がこの小説に書かれている。



私が好きなシーンをここに。



父親が子供にかけた好きな言葉⬇️

私の子供だ、と虚勢を張らずに発言する。

俺に似ている、という言葉も素敵。


母親に関しての向き合い方も好き⬇️

美術館での場面で、母親に向かって”どうしてレイプされた子供を産んだのだ”と言ってきた他の客がいた。それに怒った当人の子供が、その人のお尻を叩き始める。


普通はそれを注意すると思うが、ここでの母親は子供に代わってそれを行う。


この母親の行動は、周りの視線を一切気にせずに、正面から子供と向き合っている証拠である。



周りの視線を気にしてない人はカッコいい。
そんな友達を持ちたいし、そんな人になりたい。



サミングアップ⬇️

結局は正解なんてない。

選択したものをより良い方向に舵を切っていくのが最善の手である。


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