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握手、手足の分業、自我の眠り/発達支援Kくん vol,6

●発達支援Kくんの第4回目のレッスンの様子です


部屋に入ってきたとき、一番最初に変化がありました。

毎回、始まりと終わりのときに、握手をします。


握手と言うのは、日本で子供と関わる場で少ないものですが、

私の教室や関わる子供たちとは、毎回レッスンの始めと終わりのときには握手をします。



これはいろんな意味があります。

手に触れることでその時の子供の様子や体調を想像することもできますし、他にも、繰り返すことで子供の利き側を意識させると言う役割もあります。


初回は、握手と言う習慣がないからか、戸惑った様子、

そして二回目、三回目は促されて握手をすると言う様子でした。

まだ握手をすると言う習慣が経験の中に身に付いていなかったのだと思います。


ただ今回は、ドアから入りカバンを置いて、すぐ私のほうにまっすぐ向き直って右手をだし、握手が出来ました。

そして帰りの時にもドアから出る前に、なおざりではなくきちんと私のほうに向き直って右手を出し握手をすると言うことができました。


これはとても大きな変化で成長です。

彼の中に行動の習慣ができたと言うこともそうですし、

右手と言うものを意識する場面が身に付いたと言う点でもとても嬉しい出来事でした。


●はじめにお読みください


*このマガジンは、にじ工房「個別支援」に通われているKくん(小学6年生)の初回面談~レッスンの様子を 同じような悩みを持つ方へ広く知っていただけるようにと、保護者の方のご了解を得て、全14回プラスαでリアルタイムに配信していきます。

*個人が特定できないようお名前などは伏せていますが、繊細な内容が含まれていますので、有料とさせていただきます。記事は毎週のレッスン毎(初回面談と全12回のレッスン)に更新されます。

発達障害やADHDでなくても、日々の生活や学習に困り感を感じているお子さんは本当にたくさんいます。理由は様々ですが、原因を探るのは過去を責めることではありません。発達のどの地点で「引っかかり」が生じているのかを見つけ、それを「解きほぐすため」ことを目的とした個別支援を行っています。

お子さんの発達や成長、友達関係などで悩まれている方への参考になれば幸いです。

こちらは、発達支援 =Kくん=第五回の記事になります。

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