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169日目 なぜ、あなたの個性を無視して肥満と決めつけるのか?


どうもこんにちわ!こんばんわ!
100日後に人生を変える副業サラリーマンです。


前回は、バランスの良い
理想的な体格を表すための
尺度として
BMIという指標がある、と
お話しました。


そして、BMIには大きな問題点がある、
というところまでお話しましたね。


では、続きです。


BMIを考案したのは19世紀に
活躍したアドルフ・ケトレーという
ベルギーの数学者・天文学者・
統計学者・社会学者・さらには
詩人という様々な肩書を持った
人物でした。


ケトレーは人間の健康状態を
数字としてデータを収集し
数式で当てはめて健康状態を
判断する「統計医学」を用いて
「平均人」という考え方を
示しました。


この、「平均人」という考え方が
問題を含んでいるのです。


人間は様々な場所に住んでいて
その場所に適応するように
少しずつ進化してきました。


寒冷地では、より熱を放出するための
燃料としての脂肪は自然と多く蓄えられ、
熱生産が有利となるように、
大きな体となる傾向があります。

また、逆に暑い土地では
脂肪はそれほど必要とされませんので
それほど大きな体にはならず、
脂肪もそれほど蓄えません。


しかし、ケトレーの示した
「平均人」という考え方は
各人が理想的な生活を送っていない
ために起こっているばらつきである

と考えていました。

さらには、その理想的な
生活に近づけば
みんな平均に近づく、
とさえ考えていたようです。


つまり、
環境や暮らし方の違いといった
個人の個性を認めない姿勢が
BMIの考え方の
根底に見え隠れしている
のです。


このBMIもしばらくは
肥満の判定基準には用いられなかったのですが、
1995年、WHO(世界保健機構)
によりBMIが判定基準
として採用されました。

そして、いまに至ります。


しかし、この
個性を認めない平均的な
人間を是とする問題点が
ある
、ということを
理解しておかなくてはならないのです。


・・・少し難しい話題になりました。


さて、次回は
肥満は果たして病気なのか、
その核心についてお話して
みたいと思います。


それでは、また明日。
楽しい1日をお過ごしください。

(前回の記事)




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