見立ての国 日本
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見立ての国 日本


日本の歴史を振り返ってみると

その各時代の文化は「見立て」という手法を使い

成熟してきた事が分かります。




上記の内容を短く要約してみると

見立ての歴史は古事記の神話まで遡る事ができ

伊邪那岐命と伊邪那美命の国産みのエピソードに

既に見立てという

言葉を見出す事ができます。

平安の歌人は

和歌において梅を雪に露を玉になど、

     情景に思いをなぞらえたり

中世の庭園・盆栽・水石では

石を富士山に砂を水の流れなど、

壮大な自然を縮景に

芭蕉の俳諧においては

前句の付け方に

浮世絵による見立絵は古典を当世風に

演劇である

歌舞伎落語などの舞台芸術は

表現を道具に集約し物語を重ね合わせ

茶道の元となる

茶の湯においては道具を違う使い方をする

見立てによって新たな命を吹き込み。

現代アートにおけるもの派

の出現に至るまで

そして御節料理や羽付きなどの風習

私達の日常生活にみえるまで、

幅広く見渡して掘り下げてみればみるほど

この国は見立てを通じて

文化というものを作り上げてきたのだと

痛感します。





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         秋の夜の 露をばつゆと おきながら 
                   雁のなみだや のべをそむらん
                              ~壬生忠岑 高野切第二種〜



現在でもこの見立ては

日本のあらゆる場面で使われている一方

近代に入ってから日本人が見立てるのが

下手になったという指摘も多くあります。

それには物質的に豊かになり

物が溢れる現代では見立てる

必要性がなくなったり

そもそもこの「見立て」とは鑑賞する側の

感受性の働きによる創造手法でもあるので、

受け取る側にもその能力がないと

意味をなしえないともいえます。


見立てという手法や表現が
使われなくなった時
この国の文化というのは終わりを告げるの
かもしれません。


#和歌 #茶の湯 #日本庭園 #俳諧 #能 #落語  

#盆栽 #水石 #浮世絵

#見立て

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日本文化再構研究所

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