【日記】アイカツを見たら書く日記

【2021.9.17】
#1・ 「私がアイドルになっても?」
 弁当屋の娘の星宮いちごは、友達の霧矢あおいに誘われてアイドル養成学校スターライト学園の編入試験を受ける。天賦の才を発揮して狭き門を潜り抜けるいちご&あおい。いったい何が待ち受けているというのか。
 「芸能人はカードが命」とのこと。「芸能人は歯が命」という元々のキャッチコピーを考えた人は天才だが「おしゃもじをマイクに持ち替えて」を生み出したあおい姐さんもプロデュース能力に長けていると思った。試験対策にまず石段を走りこむあたりも根本を理解している感があり底知れぬ怖さがある。
 サンライズ制作だが老舗のテレコム・アニメーションフィルムが制作協力。何故か、いちごの弟・らいちの芝居に気合が入っていたが(正座しなおすときの足の重ね方とか)、このパートを上手い人がやっていたのだろう。

#2 「アイドルがいっぱい!」
 晴れて入学を果たしたいちごとあおい。さっそくトップアイドル神崎美月の一日マネージャー・オーディションに挑むことに。しかし、合格できるのは、どちらか1人だけだった。
 あおい姐さんが厳しい授業にもついていける理由、そして自己肯定感の高さ。既にあおい姐さんに心奪われ気味であることがお分かり頂けるだろうか。アイドル同士の戦いを見据えた内容だったがアイドルとしてのタイプが異なる二人なら大丈夫そうで、でも努力型のあおい姐さんが落ち込む回とかありそうだなあと、特にあおい姐さんのことを考えている。
 今回もテレコム作画回。寮室に向かう階段での姐さんの鞄の持ち方など、やはり所作に工夫を感じる。細田守作品の常連アニメーター八崎健二など作画面子も豪勢。

【9.20】
#3 「あなたをもっと知りたくて」

 神崎美月の一日マネージャーを務めるあおい姐さん。いちごも我慢できずにコッソリと同行、あっさり見つかり絞られるが寛大な美月様の御心で許される。二人は神崎美月の驚くべき努力を目の当たりにし、天才のイメージを改めるのだった。
 努力によって成り立つトップアイドルの姿を見せる話。今後の努力の動機づけになる良い構成だなと思う。しかしあおい姐さんが頑張って勝ち得た権利なんだからダメじゃないか星宮。と思っていたら皆が優しくて良かった。いいのかなあ。あと、片目が隠れる髪型の月影さんという1回きりのゲストみたいなキャラ付けの人が神崎美月のマネージャーとして出てきて笑ってしまった。今後も出てくるのだろうか、1回きりなのだろうか。ガラスの仮面、早く完結して欲しいですね。待ってるんですよ。

【9.21】
#4 「Oh! My! Fun!」
 たこ焼き屋のイメージキャラクター・オーディションに挑戦することにした二人。トレーニングのため早朝ランニングをしていたいちごは、いちごのファンだという少年と出会う。
 陸上少年絡みのイイ話なのに、最後にあおい姐さんが全部持って行ってしまう。タラシですよ、この二人は。タラシ合戦です。「どこまでできるかやってみたい」の精神は忘れずにいたいですね。次の回はOPEDにもチョイチョイ出てくる劇中で思わせぶりな人が出てくるみたいで楽しみですね。ED映像ではハチャメチャ打ち解けている。

【9.24】
#5 『ラン!ランウェイ!』
 ファンションショーのオーディション開催の報をもたらすジョニー先生。挑戦者はクラスの中からクジ引きで決められ、いちごはみごと当選。しかしパートナーは、誰ともつるまないことで有名な「美しき刃」紫吹蘭だった。
 デレるのが早い。仲良しごっこは今だけみたいなこと1話で言ってたじゃないすか。蘭さん。超いい人じゃないですか。という回。蘭ちゃんさんの良い人ぶりで話が進んだ感はあるが、掛け合いのテンポがいいし、蘭さんの左足エピソードをいちごが全然気にしなかったけど結果むしろオーライという内容が、いちごの天然性と意外性を出していていいなぁと思った。あといちおう突っ込むけどトレーニング中の掛け声は全部アイカツなのか。次回はサイン回なんだが次回予告に不穏なトレーニング機器が映りこんだ。楽しみ。
 脚本は高橋ナツコ。毀誉褒貶あるが私はけっこう好きな脚本家で、キャラ同士いちゃついている描写がとりわけ上手だと思っている。

【9.25】
#6 「サインに夢中!」
 アイドルたるものサインが無くては。しかしジョニー先生は編入生といちごたちに、サイン作りの指導をすっかり忘れていた。いちごとあおいは、蘭に手伝ってもらいサイン作りに励む。
 いやぁ面白かったなあ。いちご・あおい・蘭、三人ともイキイキしてきましたね。これまでもそうですが、基本的に数をこなすフィジカル系トレーニングをやるところが誠実でいい。反復は大事ですからね。特訓用の巨大なバネを備えたアイドル養成学校というのは全く意味不明ですが。あとあおい姐さんの表記ホントに姐さんなんだ、らいちくん。謝るジョニー先生も凄く人格者であった。
 綾奈ゆにこ脚本、高柳哲司コンテともにテンポも纏まりも良くて、ここまでで1番の内容。「のり弁…」でゆっくりフェードアウトするのが特に演出の妙で笑った。作画も整っていた。あんまり有名ではないアゼータ・ピクチャーズの担当回だったのが意外。(※10/3追補:高柳哲司さんはシンエイ動画出身で、「ドラえもん」や「エスパー魔美」を長年やっていたベテラン。演出でシンエイから外に出る人は少ないので、けっこう珍しいキャリアです)

【10.3】
#7 「つぶやきにご用心」
 アイドルの登竜門・ポンポンクレープのオーディションに挑戦することとなったあおい姐さん。励ますいちごだったが、姐さんはSNSのキラキラッターにご執心、いきすぎた情報収集の果てにスピってしまう。
 ツイ廃は良くないという内容。エネルギーピラミッドのなかで座禅を組む姐さんが最大の見どころ。フォロワーがムー民しかいないのか。陸上の少年と過度に繋がるのもよくないぞ! あと紫吹蘭さんはデレすぎの良い人すぎですね。ネットの交流よりも一緒に顔合わせてゴハン食べたほうがいいそうです。良い子。特訓シーンの老師っぽい言葉遣いだとか、小さな掛け合いが積み重なっていく感じで、なんていうか仲良くていいなあ。
 次回、「学園の地下にアイドルがいたよ!」ということで地下アイドルが出てくるらしいが、地下の意味合いがどういうことなのか今から不安。
【10.15】
#8 「地下の太陽」

 小道具を返しに学園の地下に潜ったら迷ってしまったいちご。地下のスタジオで華麗に踊る謎の人物を目撃する。
 予想通り地下アイドルってそういうんじゃない気がする属性の持ち主・三ノ輪ヒカリ登場回。この人はレギュラー化するんですかね。実質またしても紫吹蘭フィーチャー回で仲良く掛け合い。蘭さん急上昇です。いちご&あおいの背後でずっと寝てるクラスメイトとかモブも気になってきた。掛け合いの効果音の楽しさとか、冒頭の手ブレカメラの画面動が凝っていたところもいい感じ。
【10.17】
#9 「Move on now!」

 ブランドのトップデザイナーが直々に認めた人物のみ手に入れることを許されるプレミアムカード。オーディションの必須アイテムであるそれを手に入れるためいちごは崖を登る。
 眠れないからアイカツでも見るかということで真夜中の3時に見た。楽しい掛け合いだなあと温く眺めていたら急に古地図が出てきたのでアクセルの踏み込みに大笑いする。「move on nowを聴きすぎてアイカツフォンの充電が切れる」と冒頭で言わせておいて山の中で実際に充電が切れる律儀すぎる伏線。丁寧さとぶっ飛んだ発想の両立に感動。なぜ崖を登るのか分からなすぎて素晴らしい。シリーズ構成の加藤陽一脚本。ちょい役の庭師の声優が家中宏だった。豪華。
【11.10】
#10 「虹色のおとめ」

 朝から噴水にボチャンしていた天然系アイドル有栖川おとめ。クリスマスオーディションでおとめと争うことになったいちごだが、掃除のお兄さんはいちごでは勝てないと言う。
 忙しくて間がひらいてしまったがアイカツ視聴再開。香ばしいのが出て来たなあと思ったが頑張り屋で感心である、有栖川おとめ。らーぶゆー。天然キャラクターの頑張りや悔しさに焦点を当てたところもいい。
 相変わらず掛け合いが楽しすぎる高橋ナツコ脚本。あおい&蘭と、いちごとに勝負のヒントを与えるのが、2回とも、偶然出会った掃除のお兄さんだったりするあたり、段取りがバタついている気もするが、そうしたことが些事だと思える楽しさがある。絵も整っていて言うことなし。
 CGのレベルも10話の間でかなり上がったように感じる。輪郭をはっきりさせてアニメ本編のビジュアルに近づけている。
【11.21】
#11 「おとめは誰かに恋してる」

 猫を助けに木に登ったら枝が折れた!落下した有栖川おとめを受け止めたのは掃除のお兄さん。その日以来、おとめの様子がおかしい。掃除のお兄さんに恋をしたのだと考えたいちごとあおいは、掃除のお兄さんの尾行をはじめる。
 有栖川おとめ、らーぶゆー。何言ってんのかさっぱり分からない部分が普通にある点が、素晴らしいキャラクターだ。あおい姐さんがポエジーに語る恋心未満の思い出も、今回の見どころ聞きどころ。姐さんミーハーっすよね。相対的に、いちごのサッパリぶりも際立つ。コイバナで露骨に照れる蘭さんとかね。
 ところで有栖川おとめのステージは黄色・柑橘といったサマーなカラーを用いているので、クリスマス系の楽曲とは食い合わせが悪いと思うのだ。
 次回、勇者エクスカイザーで見たことのある構図が見切れたのだが、何をするつもりなのか。
【11.25】
#12 「We wish you a merry Christmas!!」

 クリスマスイブの夜は生徒だけのクリスマスパーティを催すのが例年の習わし。実行委員に立候補したいちごは八面六臂の大活躍。塞いでいるクラスメイト・中山ユナから事情を聴くや、ユナの思い出のクリスマスツリーを再現すべく、あのエンジェリーマウンテンへ再び赴く。吹雪荒れ狂うあの山へ……。
 いやー面白かった。クリスマス回でもひとひねり入れてくるシリーズ。並の発想だとサンタ絡みで一本というところをクリスマスツリーを調達するために大木を切り倒す話をかましてきた。1クールで2回も山登りを敢行するアイドルアニメというのは蘭さんもセルフツッコミしていたがアイカツなのかこれ? それもまたアイカツだというアイカツ中心主義思想が分かりかけてきた。庭師を見送る四人のうちおとめだけお辞儀じゃなくてバイバイと手を振るのだとか、それぞれの性格を所作で表現していく点、芸が細かく、こういう仕込みは老舗のテレコム回お手の物。棒立ちで画を作らないんですよね。おとめは、黒沢ともよの演技も良くて、素のツッコミが結構ドライな感じも面白かった。蘭さんもトナカイで照れていて可愛かったですね。あと特番のディレクターさんマジでいい人でしたね。再登場希望。
 脚本は加藤陽一、絵コンテは矢野雄一郎、演出は小山田桂子。テンポがよく、程よいケレンの効いた画作りで、このシリーズではここまで外れのないゴールデントリオ。
【11.26】
#13 「カロリーの悲劇」

 年末年始を実家でくつろいだ結果、途轍もない正月太りをしたうえ性格まで怠惰になったいちご。その裏では学園長の主導で、美月といちごを組ませるライブの計画が進んでいく。
 いちごの流されやすさ極まれりの回。美月さんのシリアスモードなどいざ知らず本当に太ってしまうのだ。常識を悉く打ち破ってくるなあ。出オチのような感もありましたが。太るにせよ痩せるにせよ、入れ込んだときの集中力がいちごの美点かつ危うい点なのかもしれませんね。取り敢えず走り込みが大事だということが分かりました。
【11.27】
#14  イケナイ刑事♡

 刑事ドラマのオーディションを受けることになり張り切るいちごとあおい。そんな二人を見て「モノマネには負けない」と呟くクラスメイト・神谷しおん。ドラマオーディションはどうなるのか。
 あっさりデレてしまった蘭さんのポジション(厳しいライバル)を担うのか神谷しおん、と思いきやあおい姐さんの不屈の努力と演技力を認め、早々に態度が軟化するのであった。いや、まだ分からんぞ。あおい以外は認めてない感じもするし、まだ掘り下げが始まってすらいない印象も受けるので、もう何回か出てくるのではないかと予想。
 蘭さんとあおいがサシで会話するシーンを見たのは今回が初めてかもしれない。冷静な二人ならではの真面目な対話だったが、ほどよい距離感が心地よかった。反対にベッドで会話するいちごとあおいなど、微笑ましいシーンも。こういうキャラ捌きの巧さは高橋ナツコ脚本だろうと思ったら当たっていた。絵コンテはベテランの加瀬充子が担当で、かなり見やすかった。前半に目線の合わせとか棒立ちとか気になるシーンがあったので演出処理はもう少し頑張って欲しかった感あり。
【11.28】
#15 『クスノキの恋』

 ほかの三人と違ってスペシャルコーデのカードを持っていないおとめ。なんとかスペシャルデザイナーとの面会を取り付けたが、ひょんなことから訪問先で出会った老婆の「思い出の場所」探しに付き合うことになる。時間に厳しいデザイナーさんとの約束に間に合うのか、おとめ。
 いやぁ、おとめが活き活きしていて素晴らしく楽しい回でした。愛こそすべて、らぶゆーで頑張っていけるんですよ、人は。ラブ最優先で生きていくべきです。蘭さんの凛々しさと照れ芸にも磨きがかかってきましたね。四人でらぶゆー。
 画作りもかなりのもの。訪問先の田舎町の描き込みがしっかりしていて雰囲気が出ていた。マニア的にはこういうの「レイアウトがきっちりしている」と言います。実際に描くのは美術スタッフだけど指示書的なラフ(レイアウト)はアニメーターが描くんですよ。神社のデザインが細かく違うのも芸があって(こっちは美術監督の仕込みかも)、やはりテレコム回。ここまで沢山の話数に参加している道籏義宣氏や三浦厚也氏はとても上手いベテランで、今回だとおとめとイクヨさんが出会うあたりのデフォルメの効いた感じは三浦さんの絵かなと。道籏さんはアイカツ本放送時点で還暦近かった筈ですが、2話に1回くらい描いてますね。パワフルな方です。そして信頼の矢野雄一郎コンテ。大野木寛脚本も掛け合いがノリノリで、だんだん肩がほぐれてきた感じを受ける。いいですね。
【12.1】
#16 『ドッキドキ!!スペシャルライブ PART1』

 神崎美月とのタッグでライブ出演することになったいちご。美月はいちごに厳しい姿勢を見せ、スペシャルアピールを出すための特訓を共に行う。スペシャルアピールを1回しか出せないいちごに足りないものとは、一体何なのか。
 新人だから大目に見て貰えるという姿勢で良いのか、とか、悔しいと思える向上心が大切(大意)だとか、名言の多い回だった。美月さんの厳しくも温かい態度の塩梅が絶妙なうえに、月影マネージャー(再登場だ!)のいちごへの影ながらのフォロー(いちごが居残り特訓することを見越して迎えに行くようあおいに連絡)も完璧、神崎一味の凄みをみた。蘭さんの「オムライス食べな」が超いいですね。はすっぱで。
 もっと視聴者にストレスがかかっても致し方ない展開だが、周囲の優しさと、いちごの天性のキャラクターのお陰で、陽性の印象が強い。ヤなヤツとかへのストレスではなく、誰かを喜ばせるために困難や課題に立ち向かう物語だからってのもあるのでしょう。いちごのスター性を美月が垣間見るヒキも素晴らしい。山田由香脚本。
 今更だけど正月の書初めで学園長がデカい「☆」書いたの笑いどころでしたね。回想に出てきて笑った。
#17 『ドッキドキ!!スペシャルライブ PART2』
 ついに神崎美月との共演当日を迎えたいちご。果たしてスペシャルアピールを3回出すことはできるのか。
 いちごは先輩の胸を借りることで、そして美月は後輩をサポートすることで、ともに壁を越える。いちごはさらなる飛躍へ胸を躍らせる。実にいい話ではありませんか。おとめや蘭さんのアシストもよかったですね。いつも通りやらかしてこい、という。日頃アイカツしていれば、肩の力を入れすぎなくても実力が出せる……というか、なんとかなるのだ。
 ところで、いちごのお母さんがガゼン思わせぶりになってきたんですがこれは何か学園長と昔あった感じすかね。
 Aパートの控室で励まされるシーンと、Bパートのラストカットで、いちごの後ろ姿をじっくり映している。それぞれの場面ごといちごの心境が前向きに変化するので、その成長と決意が印象付けられるし、30分のなかに一貫性も付与できるので、効果的な画作りだと思った。絵コンテは「僕のヒーローアカデミア」監督の長崎健司。流石だ。
#18 「チョコっとらぶ」
 バレンタインデー・ライブを依頼された四人は恋する女の子の心を知るため、放課後にチョコづくりをすることに。それを聞きつけたらいちは、憧れのあおい姐さんが誰にチョコをあげるのか知りたいあまり、女装をして学園に潜入する。
 らいちくんのヤベえ行動力と四人の仲の良さ、あおい姐さんと蘭さんの魅力が浮き彫りになる回。蘭さんの照れ芸と、あおい姐さんの「鼻血出るよ~」の絶妙なそっけなさが素晴らしかったですね。ギャグっぽい間にせず、でもそのセリフだけで1カットとって強調はすることで独特のボケ感が際立つ。センスが光っている。またしても矢野雄一郎コンテ。あとアイカツの遊び方を話の中に組み込む手つきも、ここ数回かなり自然なので感心する。
 しかし女装までして学園に潜入するらいちくんの将来が真剣に心配なのだが。そこまでするか普通。負の行動力だ。
【12.6】
#19 『月夜のあの娘は秘密の香り』

 バラエティ番組の収録で帰りが遅くなったいちごは、月夜に徘徊する謎の少女・藤堂ユリカに血を吸われそうになる。彼女はヴァンパイアキャラを貫くアイドルだった。ブランド・ロリゴシックが主催するロックフェスのオーディションに共に挑むことになるが……
 キャラを作るのは大変だけど、好きなキャラにしないと辛いですよという話。キャラクターは一日にしてならず。素のユリカ様が眼鏡で可愛かったが、ニンニクラーメンに関してはもう少し密かに受け取らないといつかバレるのではないかと思う。いちごは素のキャラクターから変えられないよなあ。あと、いちごが誰かの代打で出た「踊るまぐろ御殿」、かなりの大仕事ではないか。
#20 『ヴァンパイア・スキャンダル』
 ユリカ様、おしとやかで黒メガネな普段の姿をすっぱ抜かれてイメージダウンの大ピンチ。この窮地を脱するにはロリゴシックのプレミアムドレスを手に入れてゴシップを吹き飛ばすしかない。四人の励ましに支えられつつ、ユリカ様はロリゴシックのデザイナーが住む洋館へと赴く……
あおい姐さん・・・
「穏やかじゃない」いただきました(次回予告でもコスっていた)
蘭さん・・・
お化けの甲冑をキックで倒す豪快さと猫にビビるギャップ、ラブリー
おとめ・・・
何でも楽しんでしまう心意気がラブリー
いちご・・・
ユリカ様を立ち直らせるために食らいついて偉い!
別府先生・・・
ユリカ様を励ますために一日がかりでトマトジュース仕込んでラブリー
 ということで皆がラブリーな回。特に別府先生めちゃくちゃ生徒思いで本当に感動してしまった。良い人ばかりだ。そのトマト謎のギャグじゃなかったんだ! ユリカ様は獲物を求めて夜な夜な彷徨うのが日課とのことで、キャラづくりが本当に大変そうで尊敬する。美月さんもわりと夜中にウロウロしているのでスターライト学園の夜は騒がしそうだ。
高低差や広角パースでのメリハリをつけた本多康之のコンテと、それに応えていたVSお化けシーンあたりの作画が良かった。スタジオエル制作回だけどED演出担当の石川佳代子をはじめ、サンライズ本隊の人がけっこう原画にいた。
【12.14】
#21 『オシャレ怪盗☆スワロウテイル』
 かつてマスカレードが主演した伝説のアイドルドラマ・「オシャレ怪盗スワロウテイル」が映画でリメイク。いちご・蘭・おとめ・ユリカがオーディションに挑む。しかし合格するのは4人のうち2人だけ。厳しい監督が用意した多彩な罠をかいくぐり、合格できるのは誰なのか?
 蘭さんとユリカ様の絡みが愉快だった。ちょこっと反目するが気持ちよく助け合い、最後は敗北を悟りあう。しかし蘭さんはかっこよく優しく面白みもあって素晴らしいですね、「いちご走るな~!」。あとアイカツ界隈には切り立った崖の上にある建物が多すぎる。
 見ごたえのあるアクションも楽しめた。しおんと蘭の殺陣など、イケナイ刑事が出てくるあたりや気球に乗り込むあたりは横堀久雄さん(ルパン三世Part5キャラクターデザイナー)の作画でしょうか。Bパートだけテレコムの作画で、お城に潜入しているあいだのコテコテの怪盗ものアクションもハマってました。
【12.27】
#22 『アイドルオーラとカレンダーガール』

 「オシャレ怪盗スワロウテイル」の初日を、変装して見に行った四人。そこで遭遇したらいちから、アイドルが持つというニオイ、「オーラ」を感じられないと言われてしまったいちごは、特訓を開始する。
 なんでもない毎日でも頑張れば特別になる。日々のアイカツを怠るなかれという思想をしかと受け取った。ここ数回、見るにつけ「頑張ろう」という気持ちになる。アイカツが心身に染みてきた結果だろう。
 さてアイドルのニオイをガチで嗅ぎ分け、ラジオネーム「らいちんげーる」でアイドルラジオにあおい姐さん好きすぎて将来が不安という悩みを投稿するらいちくん。私も彼の将来が不安である。まだ子供だから許されているが、彼ひとりだけ変態度が高すぎる。いちごがオーラを出す特訓のためだけに夜中に付き合ってくれる(美月さんと同じように夜中に思わせぶりに立つ特訓)蘭さんも良かった。次回はそんな蘭さんの受難。学園長は次の話へのヒキにめちゃくちゃ便利に使われている。(学園長が「次は何々が待っているわ……」って言うだけで続きを匂わせられるので)
 さて、作画はサンライズ本隊で、画面が非常に整っていた。冒頭から過度にイチャイチャするいちごとあおい姐さん、その挙動の大袈裟さなどハッタリの効いた演技が楽しい。絵コンテは原博。コミカルな演出を得意とする人なので納得した(近年は後進の指導に専念している模様なのが残念。「ギャラクシーエンジェル」では様々な理を無視した凶悪な映像を数多く手がけている)。

【2.1】
#23 『アゲハなミューズ』
#24 『エンジョイ♪オフタイム』

 記事を書く時間も視聴する時間もなくて間が空いてしまったが2本。#23は1月頭くらいに見たので細かい部分を忘れてしまったが、蘭の成長に大きく寄与する一本。完璧に見える彼女の伸びしろがまだまだ見えてくる。
#24は3人がくっちゃべったりのんびりする様を延々と眺める神回 。目的地の温泉に辿りつけないという話作りが意表をつくが、それでもかまわない(どんな状況でも楽しんでしまえる)3人の姿がなんともアイカツ。私だったら温泉に辿りついてドタバタで話を組んでしまうと思うので、かなり参考になった。大野木寛の脚本。

【2.5】
#25  エイプリルフールのやくそく☆

 海外で仕事をしているいちごのパパが帰ってきた!春休み最後のライブオーディションを見てもらおうとするが、パパは突然に仕事の都合で呼び戻されてしまう。
 スター宮パパ登場。秘境を巡って美食の買付をしている模様。いちごの人格形成にめちゃくちゃ寄与していそうな、頑張り屋で正々堂々としたイイ男であった。ホントいいご家庭で。こうなってくると、おとめとかユリカ様のご家族も気になってくる。本放送がエイプリルフールだったんですかね、いちごの代わりにジョニー先生によるアバンナレーションで始まってみたり、仕込みの楽しい一本でありました。

【2.13】
#26  さくらの季節

 いちごたちもついに2年生。先輩として後輩を指導することに。いちごが教えることになったのは、名門歌舞伎一家のお嬢様ながらアイドルを目指す北大路さくら。完璧なさくらに、先輩として至らない思いを抱くいちごだったが。
 おー新キャラ新OPED。いいですね、お祭り感があって。どっちかといえば蘭さんやあおい姐さんの後輩のモブ感が気になる。今後、出てこなさそう……。あとさくらのルームメイト、入学早々にルームメイトをガン無視してヘッドホンで音楽に夢中なのは如何なものか。
 さくらは今のところまだ大人しいですが、北大路劇場なるトリッキーな性格もあるので、今後もビシバシ頑張って欲しいですね。

#27  「開幕☆フレッシュガールズカップ」
#28  「美月とスッポン」

 美月にステージ上で挑戦できる「フレッシュガールズカップ」が開始。いちご達は発奮して特訓する。厳しいアイカツに励む中、忘れかけていたことがあり……(27話)
 準決勝に残ったいちご・あおい・蘭。三人は自分に合った思い思いの特訓で本番に臨む。美月には、この大会を通して組む相手を見つけたいという思惑があり……(28話)
 いちごが勝つのか負けるのか、わりと真剣にハラハラした。勝つにはまだ早いのか、いや先輩になったことだし勝って神崎美月編を始めるのもありか、でもメンタリティ的にはまだ「憧れの美月さん」って感じだし勝つのは精神的にも横に並んだときか、いやそのままのいちごで勝ってもいいのではないか、などと呻吟。結果的に負けたけど認められたという決着で、妥当なところではないでしょうか。
 お互いを認め合い、支え合いながら努力を続ける三人の姿がいい。明らかに他のキャラがいるときより掛け合いの練度が高まるというか、流石は三人で旅行した仲だけあるなあという感じ。あおい姐さんがカメラに収めている蘭フォルダの赤面フォルダ気になるな~。よく赤面してるんでしょうね。蘭さん面白いなあ。美しき刃。
 さて、いちごを認めつつある美月さんの思惑も気になるところ。いなくなったルームメイトのネタとかありませんでしたっけ。夜に散歩してるのはお話の都合ではなく月を見るのが好きだからという際どいくすぐりが「アイカツ格言」にぶっこまれて面白かった。

【2.18】
#29  アイドル☆ティーチャー

 進級したことで後輩の憧れを集める立場となった3人は、後輩に授業をしてみるよう学園長に依頼される。どんな授業をすればいいのか悩む3人は、後輩の意見を集めたり、自分がどんなことを知りたかったか考えてみることに。
 学園長がデータ派のあおい姐さんを伸ばすために仕組んだ授業体験。3人が期待の星であること、息の合った名トリオであることが良く分かる一本。再三書いているが蘭さんの照れ具合が可愛い。あまりにも仲が良いので他の人が付け入るスキがなくなってしまう気はするが、おとめもユリカもキャラ先行型で食い合わせが難しいので、この3人のバランスがいいんだろうなあなどと思う。後輩キャラのわりに落ち着きすぎているさくらのキャラ立ちが少し不安だが大きなお世話かも。
 制作協力のスタジオ九魔から更に下請けに出されて、作画はスタジオワンパック。どちらのスタジオも今は解散しているので、懐かしくなった。ワンパックは質的に色々言われることの多いスタジオでしたが、今回、絵はむしろ良かったです。

【3.5】
#30 『真心のコール&レスポンス』

 話術がテーマのスペシャルオーディションに出場することにした五人は、居合わせたさくらもメンツに誘うことに。しかし、自分が好きなブランド・オーロラファンタジーのプレミアムドレスを持っておらず、ブランドの服が自分には似合わないと考えているさくらは参加を辞退し…
 もろミュシャな絵柄の元絵本作家で現デザイナー・グリーングラスさん。グリグラさんにお手紙を何度送っても返事が貰えず、認められていないのだとオーロラファンタジーを遠ざけていた北大路さくら。しかし会ってみればグリーングラス姉妹が筆不精なだけで、さくらのためのドレスは作って待っていたという。なら返事書いてやれよ!会いに来るのを求めていたのかもしれませんね。
 全体的にとっちらかった話というか、さくらが先輩たちに素直な気持ちを話せない心境を、もうすこし掘り下げて欲しかった。あと北大路劇場をやると話が進まないね……大仰に言う割に落ち込んでいた理由(前述のとおり)が小粒なので、この理由で落ち込ませるなら本人にとっては重大事なのだという心証を視聴者に与える丁寧な書き方が必要だろう。原博コンテ・のがみかずお演出で画面の作りはよかった。グリーングラス姉妹のいる温室に入った場面に時間をとったのは、絵本の世界に入り込んだような心境であろうさくらに寄り添っていて良かったし、北大路劇場で三味線奏でるカットを効果的にインサートしてメリハリつけてみたりも工夫があって楽しい。
 原博さんは大好きな演出家なのだが、参加は今回までの様子。残念。

【3.15】
#31 「母の日はアイドル!」

 懐メロガールオーディションに挑むことになったいちごは、壁にぶつかっていた。母の日に贈り物とお手伝いのために実家に帰ったいちごは、お母さんから悩みを見抜かれる。
 愉快でレトロな(というかあおい姐さんが巨人の星の影響を受けすぎな)特訓と、お母さんとの心温まる描写と、メリハリのある良い内容だった。若き日のお母さんの髪型がマスカレードのミヤと一緒だし、なんだか意味ありげな視線を学園長と交わすし、おそらく突然に引退したアイドル・ミヤの正体はお母さんなのだろう。雪を浴びるのも気にせず、お母さんの歌を聞いて居たという、お父さんとの出会い話が、かなりイケメン度が高かった(お父さん、もともと傘もささずに出歩いていたことにはなるが)
 ところでユリカ様と蘭もボケツッコミの相性いいですね。次回は仕事のブッキングでテンヤワンヤ回。大人がこれをやると本当に冗談では済まない場合もあるので粗筋だけでも胃が痛くなるが、いちごはどう乗り切るのだろう。

【9.13】
#32 『いちごパニック!』
 5人でのライブと、ソロでのCMの仕事がバッティングしてしまったいちご。CMは憧れのブランドのものだ。一同はCMを優先してライブをキャンセルすることを薦めるが、いちごは両方に出演することを選ぶ。当然、スケジュールはてんやわんや。ライブの振り付けを覚えられず落ち込むいちごを励ますのは、エンジェリーシュガーのデザイナー・天羽さんだった。
 ダブルブッキングといえば大なり小なり苦言を呈されても仕方がないものだが(何か苦い経験があるらしいぞ)、あおい姐さん始め仲間たちは当然のようにいちごをバックアップする。思いやりを追い風にいちごも仕事に邁進する。この関係性が、押し付けがましくなく描かれているのが素晴らしい。仕事の掛け持ちという題材から、ノーストレスのストーリーが展開されるのは珍しいことではないか。ドタバタが見たかった気持ちはなくもないが、5人の友情がごく自然な振る舞いとして描かれるスタンスに好感を持った。
 いちごが不在なので、ランニングの「アイ・カツ」コールは蘭さん。貴重。

【11.23】
♯33 チャンス&トライ!
美月さんがユニット組むってよ!ということで美月さんによる新ユニット・トライスターのメンバー選抜オーディションが開始。レベルの高さ故に足並みが揃わずグループオーディションに落ちてしまった美月さんの悲しい過去……などなどシリアスかましつつ始まった美月さんの考えたオーディションの第一ステージが反り立つ壁。
「この壁を乗り越えられるかしら……」

笑わせにきているな。そもそもオーディションの第一ステージってどういうことだよ。以降もSASUKE系フィジカルコーナーの連続、参加者を一発合格にするブッコヌキ拾い上げコーナー「ゴールデン美月チャンス」でモニター大写しに「こんなものなの?!」と煽ってくるなど、美月さんのアイドル観が体力とエンタメに全振りであることが良く分かるのでした。もう美月さんが真面目な顔で黙ってるだけで笑えてくるな。
さてガッツリ系のオーディションだった割にトライスターのデビュー曲はクール系。結局、勝負はつかずに後日の最終オーディションに持ち越しでさぁどうなる、というところで、ややこしそうな人が空から降ってきて終わり。ここで新キャラ投入するの?!飽きさせない構成。素晴らしい。
今日の面白はなのが蘭さん「美月さんの意図がわからない」「日傘ごと持っていかれるぞ!」と、美月さんの「ゴールデン美月チャンス」「こんなものなの!?」でした。
絵が良かったですね。ルパンとかやってるベテランの依田正彦さん作画監督。演出の大宅光子さんは最近は麦野アイス名義でギャグアニメいっぱいやってたり。
【11.24】
♯34「HELLO☆スーパーアイドル」

前週で降ってきた少女はアメリカで活躍中のアイドル・一ノ瀬かえでというらしい。皆が彼女が降ってくるのをみんなが呆然と見ている時、いちごだけワクワクしたポーズしているところがいいですね。
日本でのオーディションには間に合わなかったかえでは、全世界の名所を使って自主的にオーディションを受けていた。グランドキャニオン登りである。全世界共通で崖登るのか。
かえでという強力なライバルの参入に不安を隠せない、あおい姐さんと蘭。パラシュート降下やマジックなどのかえでの振る舞いに興味をもったいちごは直接、話を聞きに行く。人を楽しませたい、オーディションであってもオーデェンスを楽しませるパフォーマンスをするというかえでのスタンスを知ったいちごたちは、初心に戻り不安を払拭するのだった。オーディション落っちゃった三年生の皆さん含め、みんな気持ちのいい人たちだ。そんなこんなで、楽しませようという気持ち、実際に楽しませる実力のある一ノ瀬かえでが、まずはトライスターのメンバーに選ばれたのであった。ところが最後の一人が決まらず、いちご・姐さん・蘭の三名による最終決戦で、次回へ。
今回の面白はさくらの「オーディションに落ちたショックで北大路劇場もできない」と、かえでを黒船って呼ぶあおい姐さんのオジン臭さ、「今度こそファイナルオーディション」という美月さんの怒る人は怒りそうなネーミングです。
【12.2】
♯35 涙の星

ついにトライスターのメンバー選抜ファイナルオーディション。選考に残ったいつもの3人は、準備のため特別に招かれたVIP用宿泊施設で待機することに。それぞれ個室を与えられ、アイカツフォンも預かられたのでチャットもできない。
トライスターに合格すると、全世界へのプロモーションツアーや毎週の新曲発表企画などに追われ、休む間もない。当然、これまでのように3人でつるむことも出来ない。そんな別離を強調するような前フリが、宿泊施設で誰かが部屋を訪ねてこないかと考えるいちごの様子や、オーディション前のやりとりからヒシヒシ伝わってきます。そんななか、この話数で最も時間を割かれるのが、最初のオーディションである神崎美月直接面接を終えた後の三人の対話~ケーキをみんなで食べるというシーンなのでした。最終メンバーが決まる決戦ライブの前に、お腹が減って3人でケーキを食べに行くというオフビートな展開は、アイカツがここまで大切にしてきたものを象徴しているように思えます。アイカツそれは人を大切にすること、仲間を信頼し補い合い助け合い仲良くすること、ほか全ての善きことをひっくるめてアイカツと呼びます。トリで面接を受けた蘭さんに抱きついて出迎える二人、それを自然に受け止める蘭さん(変わったなあ)。学食のケーキは売り切れでしたが、いちごが特技を生かして巨大シフォンケーキを作る。3人の自然で親しみあふれる会話が見事です。思えば学食では様々なふれあいやギャグが繰り広げられましたから、この場所が3人にとっての一旦の離別の、最後の場所になるのはニクイ展開です。和気あいあいとケーキを食べる時間がなくなることを、しみじみと惜しむのが蘭さんであるという点も味わいがあります。ライブの準備が始まることを知らせる放送(楽しい時間が終わることを告げる放送でもあります)を聞いて黙り込む、その間も適切です。
トライスターのメンバーには蘭さんが選抜されます。記者会見のあとはすぐに各地を飛び回っての宣伝活動です。会見したその足で車にのせられ旅立つわけですが、その前に最後にいちごとあおいを探す蘭さん。そして大急ぎで別れを惜しみに、群衆をかきわけて飛び出してくるいちごとあおい。美月さんとステージに立てることは、アイドルとして、めでたいことなのです。だから泣かない。なかなか泣かない。別れを惜しみ、応援しあいながら、でも瞳にしっかりと涙は溜まっていく。誰も涙声にはならないけれど、やがて少しの涙が静かに、おしつけがましくないタイミングで、会話のなかですーっと流れていく。もうトライスターなんか解散しろ!! でも美月さんも一人じゃ寂しいよね。そういう面が見えてこないと俺は神崎美月のことがわからないよ。でも真のプロはそういうものじゃないんだよな。蘭さんも同じようなプロ意識があって弱みは見せない(抜けてるところは全員にモロバレですが)けれど、友達の前だからね、泣いて良いんですよ、むしろまた泣けるような友達ができて本当に良かったじゃないか、今生の別れってわけじゃないんだからさ。
最後にランウェイをゆく蘭さんのイメージシーンで終わるのがなにかの臨界を突破した感があり、出崎アニメかよと思いました。日常のドラマのなか、ラストカットにだけイメージシーンをもってくる構造の美しさ、蘭さんの強い背中、かつかつと静かに響くヒールの音、そこには決意と別離があり、いやあ完璧なラストで脚本:平見瞠(みはる)、絵コンテはもちろん俺たちの矢野雄一郎、拍手!!!!!!!!!!!!!!!!! 絵柄が突如として気合が入ったちょっと古くさくて濃ゆい影つけになる点も杉野昭夫を感じますねえ。演技も音響もマジで良かった。

次回予告、蘭さんはもう寮には戻らないんだよと、学園長が非常の通告。そんなの俺もやだよ!ヤダヤダー!ウワーーーッ!

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