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町屋ラボ リノベの記録その6 板の間を立体造形・作業スペースに

前回は8畳の和室を改修する様子を紹介しました。

今回は道路に面した6畳の板の間の整備の様子です。ついでに玄関周りについても少し紹介しています。



6畳板の間の整備

改修前の様子

さて、今回もまず部屋の様子の確認から。

玄関を入ってすぐのこの部屋。
道路に面してガラスの建具で仕切られていて、カーテンを開ければ明るい光が入ってきます。

桶を作っていた頃は、ここが作業場だったようです。
その後クリーニングの取次ぎなどをした家の痕跡も残ります。

玄関からの眺め。右手が板の間。
右手奥にはクリーニングの取次ぎ時に使用した小部屋?が増設されています。

床板の塗装

モノを整理して掃除をしたら、まずは床板を塗装します。

床板の風合いをそのまま生かすため、ニスを塗りました

埃っぽい床板でしたが、磨いた後にニスを塗って乾かしました。

基本的に作業スペースなので、モノはあまり置かずに作業しやすい形に。

小部屋に工具類を並べる

続いて板の間の奥の小部屋をいじります。

こちらは作業スペースと一体的に使用するために、工具類をはじめ、様々な道具類を並べておく収納スペースとします。

壁面に古い板材を打ち付けて、端材で簡易な棚を設置。
工具類をディスプレイして、見せる収納っぽくしてみました。

小部屋の壁面に小さな棚をつけ、工具類を並べています。
カウンター越しに工具類が見えます。

2018年はこんな感じで整えて、アートプロジェクトの展示などを行いました。

鮫島弓起雄さんの八百万シリーズの制作に使用した木材(型枠用の木枠を切り抜いた板)や、小須戸縞を使用した佐藤悠人さんのドレスなどを展示しました。

玄関からの室内の眺め
カウンターと合わせて作品の制作過程がわかる展示も

その後、カウンター内に小型冷蔵庫や電子レンジも設置。
すぐに冷えたドリンクも飲めますし、電子レンジで調理もできる便利スペースになりました。

イベント後の軽い打ち上げもこちらでできます。

とある日のタコパ用レイアウト。

古箪笥と桶を利用した作業台

8畳和室とこちらの板の間では、古い箪笥と桶を利用した作業台を備えています。

使われ無くなり放置されていた古箪笥にキャスターを付けて、移動しやすい作業台として再生しました。

建物に残されていた古箪笥
片側にキャスター、片側に足を取り付け。足側を持ち上げれば移動も楽々。
こちらの作業台には足に桶を利用。
作業台も展示に利用できます!

玄関周りを整える

玄関にロゴを表示

この部屋と合わせて、玄関も一体的に整えます。

まずは玄関の引き戸のガラスにロゴを表示します。

カッティングシートでロゴを表示。これだけで多少オシャレ感がでますね。

看板代わりに日よけ暖簾を

小さな建物で、玄関にロゴの表示だけ…。
さすがに、イベントの時などに場所がわかりにくいという声もありました。

そんなこともあって、後日、ロゴ入りの日よけ暖簾を作りました。
サイズは幅1200mm×高さ1800mm、ネット印刷で一番安い素材、プリントで1万円程度。

雁木下に金具を付けて、イベントの際に掲示します。
これを看板代わりにしています。

日よけ暖簾は看板代わりとしても十分目立ちますし、和風の建物によく合います。

次回予告

これまでの全6回で、だいたい主な改修作業は紹介してきました。
あとは台所周りやトイレ周りにも多少手を入れたので、その辺りの紹介でしょうか。

台所上部の窓が壊れていたり、薄暗いのを何とかしたいなと。


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