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男女平等が進んでいる国ほど寿命が長い?

男女平等が進んでいる国ほど寿命が長い?

皆さんは長生きしたいですか?
私はできる限り長く生きていたいと思っています。長生きしたいという思いは、人間の本能的な行動なのかもしれません。

長生きするためには、健康に気をつけることが大切です。野菜やフルーツの多い食事、適度な運動、十分な睡眠を取ることで、健康になり、長生きできる確率が高まります。

しかし、健康だけが長生きの要因ではないのです。
今回は、寿命を伸ばしてくれるかもしれない意外な要因を紹介したいと思います。

それは、男女平等です。

インペリアル・カレッジ・ロンドンなどの研究チームが、156ヶ国の男女平等を表す指数と平均寿命の関係を調べました。
男女平等を表す指数は、研究用に修正したグローバルジェンダーギャップ指数(mGGGI)というもので、政治、経済、教育、健康などの分野で、男性と女性の間にどれだけ差があるかを数値化したものです。
調査期間は2010年から2021年までの11年間です。

その結果、男女平等が進んでいる国ほど、平均寿命が長くなっていました。

具体的には、mGGGIが10%高くなると、平均して女性は4.3ヶ月、男性は3.5ヶ月、平均寿命が長くなっていました。
つまり、男性と女性の間に壁がなく、社会的に平等に扱われている国では、人々がより長く生きているということです。

では、なぜ男女平等が寿命に影響するのでしょうか?
以下のような理由が考えられます。

  • 男女平等が進んでいる国では、女性の教育水準や就業率が高く、経済的に自立している女性が多いです。そのため、女性は自分の健康や生活について自分で決めることができ、ストレスや不満が少なくなります。また、女性の社会的地位が高まることで、家庭内暴力や性的暴力などのリスクも減ります。これらの要因が、女性の寿命を延ばしている可能性があります。

  • 男女平等が進んでいる国では、男性も女性も家事や育児に参加することが多いです。そのため、男性は家庭や子供との関わりが深まり、精神的な支えや満足感を得ることができます。また、男性は仕事に対する責任やプレッシャーが軽減され、過労やストレスが減ります。これらの要因が、男性の寿命を延ばしている可能性があります。

もちろん、これらはあくまで仮説であり、確実なことは言えません。
社会で男女平等が進んでいると寿命が延びるのか、それとも個人的な考えや行動が寿命に影響するのか、はたまた両方が関係しているのか、は今後の研究に期待です。

今回の研究から言えることは、長生きしたいなら、男女を平等に扱うことが大切だということです。また、男女平等が進んでいる国に住むことも、寿命を伸ばす一つの方法かもしれません。ただし、どこまで効果があるのかは、まだ分かりません。

皆さんは、男女平等についてどう思いますか?

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