上司の性格が部下の家族の幸せにも影響を与える

上司の性格が部下の家族の幸せにも影響を与える
内モンゴル大学と北京大学の研究

上司のタイプによって、部下の幸せに影響を与えるのは想像ができる
しかし、上司の影響は部下の家族にまで波及する
いい上司の元で働けば、家庭円満に繋がる
悪い上司の元で働けば、家庭の幸福度は下がる

中国の不動産会社1社とIT企業2社から207人の従業員を集めて、仕事、上司、家庭についての調査を行った
それだけでなく、従業員の配偶者にも家庭の満足度を調査した

調査の結果、上司には二つのタイプがあった
慈悲深い上司と権威主義的な上司

慈悲深い上司とは、部下のサポートをしたり、仕事の指導をしたり、部下のイベント(結婚式など)に参加するタイプ
時にはお金を貸すこともある

権威主義的な上司とは、権威と規律を重視し、部下に服従を求めます
従わない場合には叱責したり、過度な仕事を課すことがある

どちらの上司が家庭を幸せにしてくれるのは言わずもがな
慈悲深い上司の元で働いていると、家庭も幸せにしてくれた
仕事が円滑に進むと、家庭でも積極的になったり、効率的に家事をできるようになる
家庭の満足度が上がり、幸福度にも直結する

一方で、権威主義的な上司の元で働くと、大きなストレスを抱えることになる
そのストレスの捌け口は家庭で行われる
配偶者は上司の悪口を聞かされるので、家庭の満足度と幸福度が下がる
また、権威主義的な上司は自らの権威を示すために、仕事の重要な情報を隠すことがある
情報が足りてない状態で仕事を進めるので、ミスをしたり余計に時間がかかる
仕事の生産性も落ちてします

研究者も、権威主義的な上司は会社で管理したり、自身の行動を認識させ、反省させる必要がある、と述べています
積極的に慈悲深い上司をモデルにするべきです

また、幸福度は生産性にも大きな影響を与える
幸せを感じている人の生産性はかなり高い
仕事ができても支配的な上司は結果として、会社全体の成績を下げるだろう

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参考文献
The Boss’s Long Arm: The Differential Impact of Authoritarian and Benevolent Leadership on Spousal Family Satisfaction
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyg.2021.780030/full